- Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480688514
作品紹介・あらすじ
海外での村上春樹人気のなぜ?を皮切りに、海を越える/越えられない日本文学にまつわる翻訳事情を紹介。また、日本文学が東アジアで読まれることと、欧米で読まれることの、意味の違いについて論じる。
感想・レビュー・書評
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ちくまプリマー新書だけあって読みやすい。
海外にあっても村上春樹は人気だという。
日本文学を翻訳、翻訳作品を通して見る。
翻訳事情なども書かれている。
また、海外で日本文学がどう受けとめられ、認識されているかも紹介する。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本語で読んでも咄嗟には理解できないもの、時代的・社会的背景がなかなか理解できない歴史もの、そのあたりが翻訳にそぐわないってのは、前にもどこかで読んだことある気がするし、なるほど納得できる。結局、日本で売れる外文が、圧倒的にエンタメ作品が強いっていうのも、そのあたりに原因を求めることが出来る訳で。とすると、純文とされながらもバカ売れして、エンタメ臭もぷんぷん漂うハルキ作品って、改めて稀有な存在。国内外を問わず既に売れっ子だけど、更なる飛躍のため、祈・ノーベル文学賞受賞。
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文学
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著者は中国出身の日本文学研究者(現在は明治大学に所属)。村上春樹の持つコスモポリタニズムは説得力がある。経済成長を成し遂げた中国の若者たちに支持される理由、またアメリカをはじめとして欧米でも読まれる理由が明らかにされる。英訳と原文を対照させることで、従来の日本文学にはなかった村上春樹の文体の特質も浮かび上がらせている。
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残念ながら現代中国の読書界の貧困が如実に分かってしまう。村上春樹の分析も浅薄だし、翻訳の不可能性についての例示もありきたり。著者の日本文学研究が浅いというわけでなく、実は自国の歴史文化への視点の甘さにあるのでは。
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勉強になりました。