はじめての日本神話: 「古事記」を読みとく (ちくまプリマー新書 173)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480688750

作品紹介・あらすじ

神話はたんなるファンタジーではない。なぜ古代の人々が見えない神々の世界を想像したのか、"自然"と"人間"の接点を舞台に読みとく。『古事記』の全容がわかる、あらすじ紹介つき。

感想・レビュー・書評

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  • 神話はたんなるファンタジーではない。なぜ古代の人々が見えない神々の世界を想像したのか、“自然”と“人間”の接点を舞台に読みとく。『古事記』の全容がわかる、あらすじ紹介つき。

    目次
    「いま、ここ」の向こうに
    第1部 あらすじで読む『古事記』
    ・神と人の物語(神々の物語(上巻編)
    ・神々の子孫の物語(中・下巻編))
    第2部 古代人が出会った“自然”
    ・神と人のまじわる場所(最初の出会い―水と生命がまじわる場所;箸と橋と柱―天と地をつなぐ場所;大地の母胎―死と再生の場所;“食べる”身体―内なる自然)
    ・再び「いま、ここ」の世界に

    著者等紹介
    坂本勝[サカモトマサル]
    1954年神奈川県鎌倉市生まれ。専修大学大学院博士課程満期退学、法政大学文学部教授。専攻は上代文学

  • 人間も自然の一部であり、文明による弊害は自然に立ち戻ることで、本質的に解決できるはずだ。古代王権は見えない力を利用し、国家統合をはかった。それと同時に見えない力との関係性も見直すべきだと訴えている。

  • 日本神話はよくわからない話が多いなと思っていたが、文化と自然、王権など当時の状況を反映していたと読めば理解できるとわかった

  • 記紀神話のあらすじを簡潔に紹介し、神話が人間にとってどのような意味を持っているのかを解説しています。

    自然の中に生い立った人間が、自然の中に切断線を引くことで文化と呼ばれる領域を作り上げてきたことが、記紀神話のさまざまなエピソードに即して解き明かされています。ただ、どうしてそのような解釈になるのかということが、本書を読む限りではあまり明確に見えてこないような気がしました。おそらく宗教学や神話学の背景があるのだと思いますが、そうした背景にまで立ち入って解説をしてほしいと感じました。

  • 古事記が神々をとても自然的に扱っていることを知った。親子、夫婦、兄弟、男女、などなど人間関係から生じる人の感情を赤裸々に描いているのは驚きでした。面白い。

  • 2012年1月10日、初、並、帯無
    2014年11月17日、白子BF

  • 自然との対峙

  • 神宮の遷宮があるということで伊勢に行く前に読みました。
    日本神話の入門に適している感じで、面白いエピソードを抜き出して説明してくれます。ただ神様が多くて覚えるのがたいへん。ギリシア神話に似ていますね。他の日本神話の本も読んでみて理解を深めたいと思います。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーー
    伊勢は都を遠く離れた日出づる東の果て、荒波打ち寄せる海辺の世界。アマテラスが永遠の住処としたところ。

  • わかりやすかった。
    日本は神様だらけなんだな~

    あらすじしか載ってないんだけど、神様は美女と恋に落ちすぎ
    醜女は恐れられすぎ

    「すてきな男」「すてきな女」が度々登場するんだけど、表現が素朴で可愛らしいなぁ(原文がどうなってるか分からないけど)

  • 古事記、日本書紀の入門書として最適
    イザナギ、イザナミから始まり、推古天皇の頃までの
    重点事項を原文を適宜現代語訳しながら、解説が進む。

    古代の人の考え方や神話に対するアプローチなど
    が学べる。

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著者プロフィール

 岩手生物工学研究センター 流動研究員

「2007年 『微生物の病原性と植物の防御応答』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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