人生を豊かにする学び方 (ちくまプリマー新書)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480689917

感想・レビュー・書評

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  • 余白の多い本。いろいろ書き込める。結果何をやっているのかわからなくなったとしてもそれはそれで良い、人生に無駄はない、と肯定してくれる。豊かにする という定義が曖昧なので、考えればなんでもありの様相。豊か貧しいかなんてことは本人次第、人がどうこういう問題じゃない。会社員でこういう人がいたらいちいち業務が止まりそう。

  • もっともらしいが、ちょっと考えれば誰でも思いつきそうなことが、著者自身や著者の身内のエピソードと関連づけて述べられているだけなので、わざわざ読まなくてもいいと思う。
    根拠なく過去を美化したりする部分もあるようなので、気をつけて読む必要があるかもしれない。

  • 2021年5月期展示本です。
    最新の所在はOPACを確認してください。

    TEA-OPACへのリンクはこちら↓
    https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00534788

  • なぜ学ぶのか。筆者は「より自由になるため」という。偏見、バイアス、固定観念から距離を取るために学ぶ。
    この本で紹介されている学びの三段階、「端緒知」「実践知(深め知)」「人格知」という捉え方は、中学生にも紹介したい。

  • 楽天koboで読んだ。
    学生向けの本。中学校くらい対象かな。

  • 若者向けのレーベルというのを知らずに読み始めました。
    方法論ではなく、意識面でどう学んでいくか、を提案しています。ですが、結局のところ、学び方は人ぞれぞれ、著者の言葉を借りれば「自分に一番ふさわしいやり方を、自分なりに模索していく」しかないということに尽きるのかなと感じました。
    そういう意味で言えば、早い段階でそういう視点を手に入れるほうが取り組みやすいので、実に若者向けの内容でしょう。「偏見や思い込み」が根深い大人たちのほうが実践は難しいですから。ただ、それでも「自由」を手に入れるために、大人たちも、時間はかかっても、大いに学ぶのが良いことは確かです。
    そのキッカケの一冊としては良いかもしれません。

  • 学びの三段階として,端緒知,実践知,人格知を挙げているが,非常に有効な考え方だと感じた.また,キー・コンピテンシーや国際バカロレアについて詳述しており,参考になった.気になったのは,塾に通う生徒が自分の勉強の計画を立案するという機会がなかったと告白している(p.113)ことには驚いた.塾の先生が言う通りにしか行動できないとしたら,いくら点数が良くても社会人としては通用しないなと感じた.

  • 何のために学ぶのか、その答えは、自由になる為に学ぶ。
    筆者及びご家族の真面目でひたむきな学びの姿勢はまばゆいばかりだが、ちょっとカッコ良すぎというか、皆さん学びが現実に身になっている。

    実際は、自由を求めて思考錯誤の中で悩み続けるというのも、現実ではないだろうか?

  • 勉強する意味や、学ぶ姿勢について書かれた本。
    何のために学ぶのかという問いに対し、自由になる為に学ぶ、という答えは、わかりやすくて良い。

  •  学ぶとは、自由になるために行うことだというのが著者の言葉だ。
     この新書は、主に高校生くらいを対象に考えられているんだったかな。語りかけるような文章で読みやすく、これから学んでいこうという気分に浸れる。やさしい内容のようでいて、OECDで提示されたこれから必要な学ぶ力についての項目であるとか、アメリカの21世紀型スキルなど、学校に求められる方向性への言及は、著者らしいもののように感じた。
     社会、文化的、技術的ツールを相互作用的に活用する能力、多様な社会グループにおける人間関係形成能力、自律的に行動する力が、OECDで提示されたもの。

     アメリカで提示されたのは四つの領域と10のスキル。
    1、 思考の方法
     想像力とイノベーション
     批判的思考、問題解決、意思決定、
     学びの学習、メタ認知
    2、働く方法
     コミュニケーション
     コラボレーション(チームワーク)
    3、働くためのツール
     情報リテラシー
     情報通信技術に対するリテラシー
    4、世界の中で生きる方法
     地域と国際社会での市民性
     人生とキャリア設計
     個人と社会のおける責任(文化的差異の認識、および受容性を含む)

    なのだそうな。両方を並べてみると、なんとなく共通するものがあるように感じるな。


     自由とはなにか、ということも含めていろいろ考える刺激になる本だったと思う。
     面白かったな。

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著者プロフィール

1947年生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。東京大学大学院教授を経て、現在白梅学園大学学長。東京大学名誉教授。こども環境学会副会長。専門は教育人間学。臨床育児・保育研究会を主宰。著書に『これがボクらの新・子どもの遊び論だ』(加用文男、加藤繁美氏と共著、童心社、2001年)、『「教育」からの脱皮』(ひとなる書房、2000年)、『はじめて出会う育児の百科』(小学館、2003年)、『世界の幼児教育・保育改革と学力』(共編著、明石書店、2008年)など。

「2009年 『子どもの遊び・自立と公共空間』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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