- Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480803603
作品紹介・あらすじ
俺達はビルの窓拭きだ。気楽な稼業、呑気な商売。ときどき危険、死んだ奴アリ。新人作家の処女作品集。第十六回太宰治賞受賞作「多輝子ちゃん」を併収。
感想・レビュー・書評
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う~~~ん、良かった~~!!
少しづつ違う言葉並べ、いいな~~
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星4つにしようか迷ったけど
今後に期待をこめての星3つ
芥川賞をとった2話目より
1話目のほうがよかった
「こうなってほしい」って思うとおりのラストで
ちょっとできすぎかなぁ?とも思うけど
正直、ぐっときた
感想書きながら思い返すと
2話目も途中まではよかったなー
歌手のくだりが無理やりっぽくていらないかなと思うけど
2話目もよかったなー
星、4つ・・・いや、やっぱり期待をこめて3つにしとく -
高層ビルにロープを垂らし、厳しい陽射しに焦げつきながら、青空の映る窓ガラスを拭き続ける青年たち。ある者は歌を、ある者は小説を、漫画を、絵を、心に果てない夢を抱えながら、彼らは今日も窓を拭き続ける、青空に一番近い場所で。
あまりにも綺麗すぎる夢。純粋すぎる想い。この人の物語は自伝的であるからだろうか、あまりにも綺麗すぎる気がする。こういう物語を読んで流れる涙は、誇るべきものか恥かしむべきものだろうか。 -
爽快感も確かにありましたが、ラストでうっかりもらい泣きしました。(笑)「多輝子ちゃん」もよかった。「セイジ」読んだ時も思ったけど、この作者の描く「陸の魚」たちがいとおしいなぁ。
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夢を見ることをやめない窓ふきアルバイターだけに見える、《青空いっぱいに広がる、止まる事だけを拒み続けるルーレット》が心底うらやましい。
ラスト近く、窓の外に見える光景に胸をふるわせてしまう「青空のルーレット」
一人の少女のひとつの愛と、彼女を救ったひとつの歌。そのあらましを第三者の目で優しく見守る「多輝子ちゃん」
の2編収録。
装丁で選ぶなら、こちらのハードカバーでぜひ!
あとがきもよいです。
こういう書き手さんって、好きだなぁ。 -
だらだらしてていい感じです。
お話も楽しい。 -
淡々と日常は流れるのに、うまく流れることができない者もいる。それでも流れる日常は。
ほんのり、ほんのり、じわり、じわり、するめをかみしめるように、そんな世界
何度も何度も読み返したい
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ビルの窓拭きをしながらミュージシャンや漫画家、作家を目指す男たち。ベタではあるけど、さわやかなラストに涙が出ちゃった。しかし、映画のほうは恋愛要素が高めの様子。そっちじゃないのになぁ。もうひとつの収録作「多輝子ちゃん」はどこかユーモラスな語り口がなかなかおもしろい。「高校を卒(で)る」とか「事態(こと)に対応(あた)り」とか無理やりな読ませ方をするのが拙さを感じさせるけど。
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青空派か星空派かと言われると、星空派なのですが(夜型…)。でも抜けるような青空を見上げたような素敵な小説だと思いました。『多輝子ちゃん』も前半は「う〜ん…」と思ってましたが、後半でホロリとさせられる印象的な物語でした。でもあの傍点の多用は必要なんでしょうか? そういう文体なのかなぁとも思いますが…読み手としては鬱陶しいですね;