猫の目散歩

  • 筑摩書房
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本棚登録 : 68
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480816672

作品紹介・あらすじ

猫ストーカーの町歩きエッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 浅生ハルミンさんのイラストが大好きになってしまった。

    「私の中の猫」と一緒にのんびりお散歩。
    たまに猫の秘密を教えてくれたり、寝心地のいいところを教えてくれたり、私もこんな相棒がほしいな。
    可愛いイラストもたくさんで嬉しい。

    晴れた日のお散歩に持って行くのも良し。
    雨の日に次の晴れの日の計画を立てながら読むのもたぶん楽しい。

  •  「ここにちょこんと、あの生き物の絵を描いてください」と仕事先の方にお願いされることがある。あの生き物とは、犬と猫のあいだの生き物のことである。いつも絵の主人公の横にいて、人の言葉をしゃべったりする。ある時は女の子と一緒に、ある時は団地住まいの家族の一員、またある時は家事の達人の弟子となる。その絵の場面ごとに、どちらともとれるように描いているけど、長いことつきあっているうちに、だんだん猫っぽくなってきた。猫の名前はペスという。

  • のんびり猫と一緒に東京の下町を散策した気分。かわいらしいイラストと一緒に楽しめます。猫派ではないのだけど、ちょっぴり猫の事がわかった気分にしてくれる本です

  • 猫が作者か、作者が猫か
    猫と一緒の東京の街を歩くというよりは
    作者の東京を見つめる優しい目が、さらに猫によって突込みが入るといった感じだろうか。
    いろんなとこといっているのだけど、
    私が気に入ったのは「番外編 正月 宝探しに」でした。
    猫になりたいけど、所詮人間は、人間
    果たしてどのように生きて、何を残していくか。

  • 『私は猫ストーカー』の著者が、東京近郊を、猫の目であちこち散歩したエッセイ。
    自分の中から、ふっと自由気ままな猫が登場して、著者に話しかけるところに、虚実いりまじった不思議さがありました。

    隅田川下りや横浜山手、吉原の天麩羅屋に小石川後楽園、根津、浅草、清澄、雑司が谷、千葉など、下町メインの散策で、章ごとに著者の描いた地図が載っています。

    ただ、イラストレーターの肩書を持つ著者でありながら、イラストが少ないのが残念でした。
    地図のほかは、挿絵っぽい猫を描いたものばかりなのですが、もう少し場面の情景を描いてくれれば、わかりやすさも倍になったのにと思います。

    また、勝手なことばかり言う気まぐれ猫の割に、敬語を使って話しているところに、アンバランスさを感じて、あまりしっくりきませんでした。

    天婦羅のくだりは美味しそうで、自分も食べたくなりました。
    猫のコメントから、人が寝静まった夜に、こっそり鍋の油をなめる猫を想像してしまいました。ちょっと化け猫に近いものがあるのでは・・・?

    ほのぼのとしていますが、エッセイなので、深く心には留まりません。
    さらっと流して読んだ一冊です。

  • おもわずむふふと笑ってしまう。絵も文章も本の装丁もかわいい

  • 「Webちくま」に連載されていたイラストレーター浅生さんの「猫の目通信」を単行本化。まゆ毛のある何とも味のある猫のイラストで有名な浅生さんが、自ら猫の身になったつもりで東京のあちらこちらに出かけるお話。猫に成り変わることで発見することも多いようで、猫好きには、殊のほか癒し効果がある町歩きの記録。どちらかと言えば、隅田川沿いの下町や、坂道の多い「谷根千」エリアなどをウロウロ。結局、町なかの路地で猫がのんびり日向ぼっこ出来るようなところってその辺りしかないのかもしれない。

  • 私は年老いた柴犬と暮らしていますが、猫の書いた本を読んでみました。なるほど、犬と違ってある種の賢さが滲み出ています。特に昔で言うトルコ風呂の料金体系に関する調査能力には脱帽です。この調査方法には見習うものが大です。

  • 天丼が食べたくなりました。

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著者プロフィール

浅生ハルミン(あさお・はるみん)
1966年三重県生まれ。イラストレーター。著書に『三時のわたし』『江戸・ザ・マニア』などがある。2009年に『私は猫ストーカー』が映画化。2021年、町田市民文学館にて『浅生ハルミン・ブックパラダイス』展が開かれた。

「2022年 『さだじいの戦争かるた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

浅生ハルミンの作品

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