インディギルカ号の悲劇: 1930年代のロシア極東

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480856340

作品紹介・あらすじ

1939年12月北海道猿仏村沖合で、漁期を終えた漁夫乗船のソ連船が座礁、多数の死者を出した。が実は、船はオホーツク海の死の船として恐れられた囚人護送船であった。本書は、その囚人護送船の謎からスターリン体制下の強制収容所の実態を探り、1930年代ソ連を照射する壮大な意欲作である。

感想・レビュー・書評

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  • 猿払村沖合に沈んだインディギルカ号。貨物船だと言われた船には大量の乗客が乗っていた。地元では有名だった荒れた海域に無理を押して行った船はどこからきたのか、何も答えなかった乗客たちはどこから乗ったのか、当時日本には伝えられなかったソ連内部の事情も含めて解説してます。

    ソ連国内の世論や政治の解説が8割、インディギルカ号の座礁については少なめ。
    救助までのドキュメントや自己原因目当てで読むと肩透かしをくらいます。

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著者プロフィール

北海道大学名誉教授
専門分野:ロシア極東近現代史

「2023年 『日本帝国の膨張と縮小』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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