占領下日本

  • 筑摩書房 (2009年7月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784480857910

みんなの感想まとめ

敗戦後の日本がアメリカによって占領されていた時代の実態に迫る内容で、歴史の深層を探求する魅力的な作品です。著名な歴史家たちが集まり、18のテーマに沿って座談会形式で議論を展開することで、各テーマが持つ...

感想・レビュー・書評

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  • 170902 中央図書館

  • jpn 日本

  • <この国の今が作られた時代>

     敗戦後、この国はアメリカ、というか連合国に占領されていた。その時期の史実を、半藤一利、竹内修司、保阪正康、松本健一、の4者が、18項目のテーマに沿って座談会を始めるというもの。

     一人が、テーマの報告をし、それに続いて討論に入っていくのだが、各人の情報量も凄いが、それぞれの自己体験も交えて、4人のうちうちではなく、読者にもわかるように面白く伝えてくれている。


     18の項目は次のとおりである。


    1、「8月15日」の体験

    2、日本は「無条件降伏」をしたか

    3、「一億総懺悔」の問題点

    4、天皇とマッカーサーの会談の真実

    5、「堕落論」および「俳句第二芸術論」の衝撃

    6、憲法九条を発案したのは誰か

    7、当用漢字・新かなはどうして採用になったか

    8、検閲はどう行われていたか

    9、国敗れてハダカありき

    10、”日本人民共和国”成立の可能性

    11、『はるかなる山河』に生き残ったことの意味

    12、東京裁判でパル判事が主張したこと

    13、「デス・バイ・ハンギング」という判決

    14、『日本の黒い霧』の推理は正しいか

    15、朝鮮戦争は「神風」だった?

    16、古橋・湯川・黒澤の活躍

    17、警察予備隊が編成されたとき

    18、マッカーサーが忘れられた日


     この項目を選んだのは半藤氏らしいのだが、魅力的なテーマがそろっている。


     全て面白く読んだのだが、天皇とマッカーサーの駆け引きや、社会の混乱の中での「ウラ」社会の動き、混乱の中でウヤムヤになっていくこと、など。
     とにかく、謎が多い時代なのだが、この時期に確実に今のこの国の基盤が作られたことには間違いがないので、全てが「いま」につながってくるから、面白い。


     ボリュームのある内容であるのに、推理小説を読んでいるような感じで、次から次へ読みたくなり、けっこう短時間で一通り読んでしまえた。


     中身が濃いので、改めて読んでみたい。


     

    2009-12-13 / 小川三郎

  • 18章に分かれているので話題は豊富なのだが、各章の内容はすべて中途半端であった。半藤、竹内、保阪、松本氏の対話形式をまとめたものだが、各氏の意見が微妙にずれるところもあり、ときには歴史上のIFに言及したのはあまり感心しなかった。もっと章を絞って歴史的事実の確認を徹底してほしかった。

  • 戦後の日本であったことを天皇とマッカーサーとのやりとりを交えながら、半藤、竹内、保阪、松本の4氏が、色んな情報を持ち寄り、議論したことが記録された著作。

    占領下でありながら、天皇が国体護持のためマッカーサーと互角に渡り合ったようであるとのこと。

    今後、戦後の書類が公開されていくだろうが、楽しみなことである。

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著者プロフィール

半藤 一利(はんどう・かずとし):1930年生まれ。作家。東京大学文学部卒業後、文藝春秋社入社。「文藝春秋」「週刊文春」の編集長を経て専務取締役。同社を退社後、昭和史を中心とした歴史関係、夏目漱石関連の著書を多数出版。主な著書に『昭和史』(平凡社 毎日出版文化賞特別賞受賞)、『漱石先生ぞな、もし』(文春文庫新田次郎文学賞受賞)、『聖断』(PHP文庫)、『決定版 日本のいちばん長い日』(文春文庫)、『幕末史』(新潮文庫)、『それからの海舟』(ちくま文庫)等がある。2015年、菊池寛賞受賞。2021年没。

「2024年 『安吾さんの太平洋戦争』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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