- Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480864215
作品紹介・あらすじ
狂奔する資本主義、地球規模の天変地異、快楽と欲望を刺激するメディア、身体を置き去りにする高度情報化社会…わたしたちはどこへ向かうのか?認知心理学×メディアコミュニケーションアート。魂が共振する白熱対論。"ルネッサンスジェネレーション"ファイナルブック。
感想・レビュー・書評
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金沢工業大主催で1997年から2011年までやっていたルネッサンス・ジェネレーションなるイベントの監修者二人による対談。
もっぱらタナカ氏が聞き役で下條氏が語る構成なのだが(最後のクリエイティビティの章を除く)、タナカ氏の役回りが微妙で、対談本として成功しているとは言い難い。14年も一緒にやってきたくらいだから共通のバックグラウンドがかなりあるはずなのだが、何だか次から次へと単発的に話を振っていって、テーマが掘り下がっていく感じがしない。かと言って、こういったテーマの初心者を想定するには説明が足りない。下條氏が語る諸々は興味深い話が多いのだけれど。
他者が自己に先んじる、来歴、フロー、シェアード・リアリティ、蒸発する自発性、リバタリアン・パターナリズム、泣くから悲しい、集団的な情動、大脳新皮質の暴走、ガルシア・エフェクト、ブラック・スワン、プリューガーの断頭ガエル、分散処理をする脳、etc・・・。
しかし、クリエイティブ・ディレクターが担当した割に、いまひとつ垢抜けない装丁である。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
内容的には面白かったのですが、議論があっちこっちし過ぎていて、終着点をどこに設定して読めばよいのか分からない、雲を掴むような本でした。まぁ僕の理解力不足です。
僕の評価はA-にします。