金持ち父さんのこうして金持ちはもっと金持ちになる: 本当のフィナンシャル教育とは何か? (単行本)

  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480864567

作品紹介・あらすじ

金持ちになるためには何を考え、どのように行動すればいいのか。『金持ち父さん貧乏父さん』の原著出版から20年、エッセンスをまとめ進化したシリーズ上級版。

感想・レビュー・書評

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  • 多くの人が税金とは
    不公平なものだと信じている。  

    税金は本来誰にでも公平だ。

    本当に不公平なのは人々が
    税金を理解するためのファイナンシャル教育が
    行われていないことだ。


  • 2007年『金持ち父さん 貧乏父さん』を出版し、ミリオンセラーとなった、言わずと知れたロバート・キヨサキさんの新著。『金持ち父さん 貧乏父さん』がファイナンス教育の小学校だとすると『金持ち父さんの こうしてお金持ちはもっと金持ちになる』は大学院と位置付けられている。

    ファイナンス教育の大学院と位置付けるだけあって、前作(と言っても数多くあるが)の考え方や、投資家マインドの重要性を補足、強調している内容だった。

    世の中の働き方は、サラリーマンとして会社で働く従業員(employee)と、自営業等のスモールビジネスオーナー(small self business)、従業員500人以上のビッグビジネスのオーナー(big business)、プロの投資家(investor)の4つのクワドラントに分けられる。

    その中でも、EとSのクワドラントに属する人たちは、自分の時間を切り売りしてお金を稼ぎ、貯金することこそ最善の方法だと考えている。米国では、その先に株や投資信託、債券、国債につぎ込み、そんな投資方法こそ分散投資で素晴らしいと思い込んでいる。

    しかし、自分でコントロールできず、ひとたび大暴落が起きると全てを失ってしまうような投資の仕方では、ロバートが近年中に起こると予想している大暴落が起こると、多くの人は一気に貧困層に突き落とされてしまい、政府は自分たちを助けるべきだと騒ぎ出す。

    そこで本当に必要な教育である、ファイナンスに関する教育を受けることで、学校では教えてもらえないようなお金の知識が身に付く。

    例えば、日本でも一般的な考え方の主流である「身の丈に応じた生活をし、借金をしない生活を送る」という考え方ではなく、「借金はお金を産み出すひとつの方法であり、良い借金をすることで資産を増やしていく」ことに注目する必要がある、というもの。

    借金には良い借金と悪い借金があり、多くの人が口にする「住宅ローンを組んでマイホームを買うと資産が増える」とか「マイカーも資産の一部だ」というお金が出ていくばかりの負債のことではなく、お金を生み出してくれる賃貸不動産やビジネスを所有するための借金こそ良い借金であり、お金持ちは借金を味方につけた資産形成を行っている。

    ロバートは人々に、魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えることをモットーに、著書やゲームを開発し、ファイナンス教育を広めている。経済成長期に通用したような貯金や長期投資ではなく、現代の情勢や経済に対応できるお金の知識を身に付けておくことは、経済的な自由を手に入れるだけでなく、自立して生き残っていけるかにも関わる大切な知識だと思う。

  • 『金持ち父さん 貧乏父さん』から20年も経っているなんて!!その間、私は何してた?
    20年前にこの本を読んで、不動産を買いまくって今や不労所得で生活している人もいるのに!
    残念ながら、私にはこの本の内容は難しい。
    誰か私のパートナーを見つけねば!

  • 感想
    以前、ロバートキヨサキの本を読んだのは、おそらく、15年前くらい。その当時は、不動産投資なんて想像もつかない世界だったが、今は大分資産もできてきて、考えられる状況。読んでみると、今まで読んできた不動産の本につながることも多く、借金、税金、幽霊資産について知ることがファイナンシャル教育というのも理解できた。ロバートキヨサキも100件の物件調査をやって良い物件の目利きを養ったということ。これもこれまで読んだ本ともつながる。この本はより、考え方、マインドセットの面が強い。

    ・富裕層、中流層、貧困層の違いは教育だ。そしてそれは残念ながら学校では教えてくれないのだ。
    ・本書は、「金持ち父さん、貧乏父さん」の上級編であり、いわば金持ち父さんの大学院だ。
    ・90対10の法則と呼ばれるお金の法則がある。これによると、10%の人々が世の90%のお金を得るという。
    ・世界で初めて紙幣を印刷したのは中国人。紙幣が初めて広く流通したのは、唐時代(618-907年)の中国だ。紙幣はインド、ペルシャ、日本にも広まったが、短命に終わった。人々が紙幣の受け取りと拒否し、交易も途絶えてしまったからだ。⇛政府がいつもお金を印刷しすぎるから。
    ・ローマ帝国が崩壊した原因の一つは、戦費を支払うために農民に課税したことだ。
    ・2010年9月、ウォーレン・バフェットは貯金する人たちにこう警告した。「一つお伝えしたいことは、最悪の投資は現金だということだ。誰もが現金は王道だと言うが、現金は時間が経つにつれ価値を失っていく」
    ・金持ちはそうでない人よりお金の儲け方を知っていて、かつ税金を抑える(しかも合法的に)方法を心得ている。
    ・デリバティブと、デリバティブのもつ破壊的な力についてもっと知りたければ、「マネー・ショート」という映画を観るとよい。楽しみながら金融界の大量破壊兵器について学ぶことができる素晴らしい映画だ。
    ・金持ちは自分を金持ちにしてくれるものを安く買う。
    ・暴落が起こるのは愚か者が投資家になり始めた時だ。
    ・金持ちがもっと金持ちになる一つの理由は、借金をうまく使っているからだ。
    ・借金は弾の入った銃のようなものだ。銃はあなたを救うことも殺すこともできる。
    ・もし市場が上昇し続けるなら長期投資は意味がある。だが暴落すれば金持ちがもっと金持ちになり、数百万の人々が破産する。金持ちになりたければ、地下鉄で通勤する人々のアドバイスを聞かないことだ。
    ・貧乏父さんは安定した職業と収入を求めた。金持ち父さんはキャッシュフローを生む資産を求めた。
    ・資産は、働いていようがいまいが、あなたのポケットにお金を入れてくれる。負債は、たとえ価値が上昇するとしても、あなたのポケットからお金をとっていく。
    ・お金というのは言語だ。金持ちになる方法を学ぶのは外国語を勉強するのに似ている。
    ・本当のファイナンシャル教育とは、株式や債券、投資信託、ETFを買うことではない。本当のファイナンシャル教育は分散投資とは関係がないのだ。
    ・税金のルールというのは基本的にインセンティブであり、政府が人々にして欲しいこと、人々がすべきことのガイドラインなのだ。
    ・税法はEやSクワドラントの人々を冷遇し、BやIクワドラントの人々を優遇する。だからこそ、本当のファイナンシャル教育は借金や税金について学ぶことから始めなければならない。
    ・税法は政府が収入を得るために存在するが、もう一つの目的は、人々が政府の政策を実践するように奨励することだ。世界中の政府は、企業が人を雇うこと、投資家が住居やエネルギー、食糧生産に投資することを望んでいる。BとIクワドラントに多くの税金控除があるのはそのためだ。
    ・アインシュタイン「ある考えを6歳の子供に説明できないなら、自分でも理解していないということだ。
    ・金持ち父さんはセミナー人間だった。お気に入りはデール・カーネギーのセミナーだ。彼にとってセミナーは実用的ですぐに役立つもので、時間の面でもお金の面でも良い投資だった。
    ・Iクワドラントは借金、税金、そして幽霊所得のクワドラントだ。
    ・減価償却は真の幽霊所得だ。
    ・かつて、三日間の不動産セミナーの講師は言った。「住宅用不動産の投資家の目的は、安全かつ安心で、手頃な価格の住居を提供することだ。」
    ・100対1というのは、真の投資家が良い投資を見つける比率だよ。
    ・お金の主人になるために必要なのは、無からビジネスを立ち上げる能力なのだ。

    ・朝時間が自分に革命をおこす 人生を変えるモーニングメソッド ハル・エルロッド
    ・いま目覚めゆくあなたへ 本当に自分、本当の幸せに出会うとき マイケル・A・シンガー

  • やっと読み終わった。となりの億万長者に対するアンサー本?というのかな。先にとなりの億万長者を読むと2倍面白いと思う。そりゃ金持ちはあんだけ税制コントロール出来たらもっと金持ちになるわ。いつかオイラも金持ち父さんになるぞ!

  • 節税のために借金せよとのメッセージかと、節税分な幽霊所得なんだと。
    シンプルな内容で頭では理解するが借金ってやっぱり抵抗があるから、マインドセットが一番難しい。

  • 金持ち父さんシリーズってめちゃくちゃ出てるのね
    知らなかったけど

    この本は応用編ということでしたが、
    「めちゃくちゃ急いで書いた本」という印象でした
    でも趣旨は伝わりました

  • 不動産投資についてあらためて考えるきっかけとなった。
    さらに学びを深めて不動産投資をしてみたい

  • 経済的に成功するために必要な知識が身につく

  • 幽霊所得というキーワードが出てくるが、従業員として仕事や生活をしてる上では、なかなか気づけない視点だと思う。こういった知識を増やすことで、投資に対する抵抗感が少しずつ減少するのかもしれないと感じた。

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著者プロフィール

世界中の数千万人の、お金に対する考え方に挑戦し、それを変えてきた。彼の主張はしばしば伝統的な知識と対立するが、そのストレートな語り口と、大胆で時に不遜な発言は、多くの人々の支持を集めてきた。キヨサキは今日、ファイナンシャル教育の情熱的な推進者として世界中で認知されている。

「2019年 『金持ち父さんの「これがフェイクだ!」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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