有価証券報告書を使った 決算書速読術

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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784484072364

感想・レビュー・書評

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  • 「決算書の速読」って、まさしく今自分がやるべきことでしょう!
    ということでちょっと古い本ではありますが、読んでみました。

    事例は古いものの、ぶ厚い決算書(有価証券報告書)の
    どこに目をつけるべきなのか?
    あるいはここに書かれている情報はどう利用したらいいのか?が
    事例を使ってわかりやすく書かれています。
    採用されている事例も、
    ・吉本興業はどんなビジネスで儲けているのか?
    ・ブルドックソースはなぜ買収されそうになっったのか?
    ・スタバとドトールはどちらが儲かっているのか?
    と興味深いネタが選ばれています。

    楽しく決算書の読み方が勉強できる良書です。

  • ■概要
    ・有報を使った決算書の読み方、勘所を会計士が解説
    ・有報の事業概要や沿革などとも併せて、売上・各種利益・各種指標から、事業のストーリーを追いかける
    ・具体例は、吉本興業(セグメント分析)、mixi(株式上場)、ブルドックソース(TOB)、ドトールとスタバ(競合比較)、伊勢丹と三越(合併会社比較)

    ■レベル(初心者向け)
    ・決算書の読み方の初歩の初歩
    ・簿記2級程度の知識を持った上で、「じゃあ実際財務分析ってなにやるの?」という方に

    ■評価(A)
    ・基本がコンパクトにまとまっている
    ・在庫回転率などにも軽く触れており、より詳細な財務分析への橋頭堡となるのでは
    ・分析結果を営業マンならどう使うのか、分析による仮説を現場でどのように検証するか、といったストーリーも含まれており、分析結果の使い方を把握することができる

    ■感想
    ・財務分析をする際に「まず目的を定めることが重要」と何でも強調するなど、基本の徹底を促す姿勢に好感を持った
    ・コンサルタントになる前、なった直後に読みたかった本
    (半年以上経つと当たり前になっていることが、改めてまとめられているという価値もあるが)

  • 特定の企業を掘り下げようとすると避けて通れないから、どこかで推薦されていた本書を読了。最初の頁にまとまった表が提示される訳で、そこで理解が出来てしまえば、以降はそれについての詳説が続く、っていうのを改めて確認。一度事業内容が理解できてしまえば、あとは表紙を見て、許容し難い変化が起きている部分のみ、詳説を確認というのが効率的なやり方かな。後半には実際の使い方も例示されていて丁寧。なかなかためになる一冊でした。

  • 1

  • 要点を絞ってあるのでわかりやすい。色んな企業の有価証券報告書を読んでみようと思える本。
    まえがきにもあるが財務諸表に対してある程度の事前知識があった方が理解しやすいと思います。

  • 「有報」と電話口で聞いたのを「UFO?」だと思い、話がかみ合わなくなってしまったのは少し昔の話。

    そのときから有価証券報告書に興味を持ち読んでみたいと思っていた。アマゾンでの評価をみると、内容はよいが初心者向け、との印象を受けたので私にはもってこいと注文した。

    構成は、
    ・有価証券報告書に何が書かれているか
    ・大まかに読むとしたらどうするか
    ・掘り下げて読むとすれば、どうするか
    ・(別の期間と・別の企業と)比較して読むときはどうするか
    ・具体例
    となっている。満足のいくものだった。

  • 超初心者向けの解説書だったので正直がっかり、半分で読むのを止めた。プロならではの、財務諸表の急所的な視点があるかと期待していたがそうではなかった。

    この本を読んでタメになるのは、有価証券報告書をはじめて読む、営業マンや初心者の投資家くらいだろう。中堅ビジネスマンとしての自負があって、少なからずとも財務や会計の知識がある人は、あまり得るものがないであろう。

  • 就活の企業分析に使えるのではと思って通読

    多少難しいところはあったが、業界研究の書籍にあたるよりも、自分の手でいろんな企業の有価証券報告書を読んで、比較して...とやったほうがかなり有益な情報を得られると感じた

    企業が抱えている事業リスクなどを正直に知ることができるのは、あまり他にはないかもしれない

  • 貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書については何冊か本を読んで少しは理解できるようになってきた。この本では、有価証券報告書全般から注目すべき項目がピックアップされ、その意味が解説されており、今まで敬遠してきた項目についても、理解が深まった。

    M&Aや合併の話なども非常にわかりやすいため、ニュースでよくわからなかったようなことが少しずつではあるがわかるようになってきた。

    実際の決算書を用いての解説のため、イメージがつきやすい。
    まだまだ知識が浅いので、何度か読んでさらに理解を深めたい。

  • ・有価証券報告書には共通のフォームがある
    ①どのようなビジネスを行っているか
    ②従業の状況
    ③どのような財産(土地、建物、機械設備等)を持っているか
    ④どのように資金調達を行っているか
    ⑤どのようなノウハウを持っているか
    ⑥どのような研究開発や新規事業を行っているか
    ⑦財務情報
    ・有価証券報告書は辞書のようなもの
    ・うまくいったМ&Aを見ると、両者のカルチャーや従業員の年齢層が似ていることが多い
    ・どのような研究開発活動を行うかによって、企業の未来は大きく左右される
    ・①「業績等の概要」と「財務情報及び経営成績の分析」の部分をコピーする
    ②「経理の状況」のなかにある連結財務諸表等の中から、BS・PL・キャッシュフロー計算書・セグメント情報の部分をコピーする
    ③12の書類を突き合わせながら、決算書の説明の該当箇所にマーカーを引いたり決算書に必要な数字をどんどん書き込んでいく。
    ・分析のセンスとは、営業利益が増えた時に「営業利益が10億円増えました」で終わるのではなく、「Aという製品の売り上げが・・億円増えたことと、人件費が・・・億円減少したことなどの理由によって、えいうぎょう利益が増えました」というように、数字の裏のストーリーをいかに説得力を持って説明する。

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