いらねえけどありがとう いつも何かに追われ、誰かのためにへとへとの私たちが救われる技術

著者 :
  • CCCメディアハウス
3.59
  • (20)
  • (34)
  • (48)
  • (7)
  • (1)
本棚登録 : 566
感想 : 49
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784484222240

作品紹介・あらすじ

いますぐ、家事やめて、ピザ発注!
みんな、ふて寝、しよう

◎双子:思春期 ◎義父母:要介護
◎夫:妖精キャラ…… ◎犬:和牛のごとし!
――超多忙の人気エッセイストがシェアする快適にくらすアイディア65

「私たちのこだわり、だいたいのことは、他者にとってはどうでもいい」と理解する――私たちは毎日、死にかけている。しかも、誰かのために。仕事、家事、子育て、介護、人間関係……この現代社会、ルーティーンをこなすだけでも大変なことだが、誰もが、想定外のハプニングに振り回されながら生きている。少しは毒づきもする。しかし、キホンは機嫌よく生きていけたらいいですね。それは誰かのためではなく、誰よりも自分のためになるから。

思い込みや先入観から自由になり、いまよりちょっとだけラクに生きていくためのマインドセットとノウハウをシェアします。たとえば、

‐オムライスを完食できないほどの苦悩――逃げ場がない子育てからもときには逃げて
‐冷蔵庫は家具である――私らしい暮らしとは発想を変えて物事を見ること
‐スケジュール管理のコツ――歯医者も美容院も予約は死守せよ
‐人生を揺るがすピンチが訪れたら――目の前の小さなことから片づける
‐リングに立つ私たち――SNSで呪われないためには関わらない
‐死んでから感謝撲滅委員会――血の繋がった家族をみんな亡くして強く思うこと

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 私が読む村井理子氏作品の6冊目。

    大いに賛同し非公開メモに残したフレーズが沢山ある。
    ライフハックの部分ではなく、主婦・母の「あるある」的な部分で。

    理子さんも理子さんのお友達も、旦那がしょーもないことでメールをしてくる。
    久しぶりに女同士で出かけている時に。

    私も15年くらい前(←しっかり覚えてる!)、数年ぶりに会う友人達と会っていた時、夫から「トイレットペーパーがあと1個しかない」とメールが来たことがある。
    しかも帰宅してから戸棚を確認したら、12ロールパック有ったし!
    夫はトイレ戸棚の左扉しか開けず、右扉を開けることすらしていなかった。
    と、書いてるうちにまた腹立ってきた。

    他にも、「あるある」話は沢山あった。
    が、一方では、なんだか私の脳みそを素通りしてしまった章も沢山ある。

    でも村井理子さんは、そんな読み方を容認してくれるような気がする。

  • 装丁やタイトルが絶妙にステキでワクワクしてしまう!
    prologueの「無洗米の奇跡」は私にも覚えがあり「一緒だ」と笑い、頷きながら読んだ。
    原家族や義両親の介護を暗く重い感じにならずに読めてしまうのだ。
    「本書はぜひ、ふて寝しながら読んでください。仕事の手をいったん止めて、ソファに寝転んで、リラックスして読んでいただいたら最高です。ビザの宅配も忘れずに!」epilogueも良き!

  • 【村井理子ロングインタビュー前編】「赤川次郎を知り、椎名誠に恋をし、ブッシュを追った」、その半生とカルチャーを振り返る | 特集 | よみタイ
    https://yomitai.jp/special/murai-01/

    【村井理子ロングインタビュー後編】「子育てってひたすら傷つけられるんです」。“親離れ”への戸惑いと、自分を守るための方法 | 特集 | よみタイ
    https://yomitai.jp/special/murai-02/

    いらねえけどありがとう 村井理子(著/文) - CCCメディアハウス | 版元ドットコム
    https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784484222240

  • もっと楽に、眉間の皺が減るように、かつ生産性も納得いく程度に確保して、生きるのが楽しくなるようにする現実的なヒントを連ねた本。
    潔く生きるとはこういうことかなと思った。
    誰にも彼にも、自分にもいい顔をして生きなくていい。疲弊する前に投げ出して、寝て、食べて、買って、解決。
    メモして活かしたいと思った。できていることは継続で。

  • 著者のタイトルは毎回絶妙だ。とにかく読んでみたくなるのだ。装丁も軽快に読めそうな気配だし。

    ということですが、今回は少し今までのダブりの内容も多く、さらりと拝読いたしました。

  • 短いエッセイ集。くすくすしたり、しんみりしたり、膝を打ったりしました。「自分の体からの悲鳴」には気をつけようと思います。

  • 共感できるところとできないところ、半分ぐらいでしたが、サバサバした文体と、年齢が近いせいか、村井さんは村井さん、私は私でいいんだ、と思えました。

    『お金は稼ぐに限る』

    不安定な収入から、安くてもある程度安定した収入を得られるようになった今、実感しています。

    「Thanks But No Thanks」

    直訳すると「ありがとう、でもいらない」となりそうですが、翻訳家の村井さんが書いたのだから、日本語のタイトルの意味になるのか気になります。

    子育て経験のある女性におすすめ。

  • 飛行機の移動の中で一気読み。
    初めての村井理子さん、最高すぎて飛行機を降りたその足で最新作も購入した。
    一つ一つのお話は短いので、隙間時間にも良いかも。

    それにしても、私にとってとても良い本だった。

    じわじわ力が湧いてきて、元気になる。
    反面、村井理子さんの優しさ(を感じる)にほろり涙したり。
    何かを手放すきっかけをくれたり。
    何かを始める勇気をもらえたり。
    生きる工夫をもらえたり、それが背伸びせず自慢げでなくすごくストンと響いたり。。。

    まさに心の処方箋。

    それにしても、ハッとする文章たちにに何度もポロポロ。
    泣くつもり0だったのでびっくりしたけど、村井理子さんの本をなんとなく読むのが怖かった理由がわかった気がした。

    読み渋っていた「兄の終い」や「家族」、今年必ず読みたいなあ。
    ↑調子いい時に読まないと、実生活にリンクして落ち込みそうで。

    あと「全員悪人」や「更年期障害だと思っていたら重病だった話」とかも読みたい。。。
    村井理子さんの本を読む楽しみをくれた友だちにも感謝!

  • 著者の意図を(わたしなりに)最大限に汲んで、台所仕事の合間や、ドラマ観ている時CMの隙間時間に寝そべりつつ、ちょこちょこ読んだらあっという間に読了。ファンならば知ってることも多いけれど、それでも心に刻みたくなる名言炸裂。さすがです!

  • 「子どもの問題はすべて母親の責任という風潮がどこに行っても追いかけてくるこの社会で、当の子どもにさえ疎ましがられ、家庭のなかで孤立し、それなのに家事だけは完璧に行うように期待され...」に首がもげそうになるほど頷きまくった。

全49件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

翻訳家、エッセイスト。愛犬家。
訳書に『ゼロからトースターを作ってみた結果』『人間をお休みしてヤギになってみた結果』『「ダメ女」たちの人生を変えた奇跡の料理教室』(以上新潮文庫)、『黄金州の殺人鬼』、『ラストコールの殺人鬼』(以上亜紀書房)、『エデュケーション』(早川書房)、『メイドの手帖』(双葉社)、『射精責任』(太田出版)、『未解決殺人クラブ~市民探偵たちの執念と正義の実録集』(大和書房)など。著書に『ブッシュ妄言録』(二見文庫)、『家族』、『犬(きみ)がいるから』『犬ニモマケズ』『ハリー、大きな幸せ』(以上亜紀書房)、『全員悪人』、『兄の終い』『いらねえけどありがとう』(以上CCCメディアハウス)、『村井さんちの生活』(新潮社)、『更年期障害だと思ってたら重病だった話』(中央公論新社)、『本を読んだら散歩に行こう』『実母と義母』(以上集英社)。

「2024年 『犬と会話する方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

村井理子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×