- Amazon.co.jp ・本 (125ページ)
- / ISBN・EAN: 9784487791316
感想・レビュー・書評
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この著者の料理本に本当は興味があったのだが、予約待ちだったのと、最初の著作がこれだったので何の気なしに図書館で借りてみた。イギリスの骨董品ではないアンティークを気軽に楽しみ、紹介する本。
この本の真価は最後の五分の1になってやっと現れる。ロンドン近辺の具体的なアンティークマーケットについて、実際に何度も訪れて買い物をした人でなければ書けない情報が書かれている。その臨場感と詳細な情報が相まって、アンティークにそれほど興味がない人でも行ってみたいと思わせる魅力がある。この部分をもっと膨らませた本にすればよかったのではないかと思うくらい、読んでいて面白いところだった。
正味20ページに満たないそこに至る大部分は、いろんなアンティークについてカテゴリごとに細々としたエッセイが続く。意図のよくわからない本文組みの違いが気になったり(これは職業病かもしれないが)、素敵なイラストだとは思うけどこれは写真で見たかったと思わせられたりという細かいストレスが溜まって集中しきれなかった。中には明らかに情報が間違っていると思われる部分もあったりして、よほど読むのをやめようかと思ったのだが、最後まで頑張ってよかった。
しかし惜しむらくは、1993年発行の本なのでその最も面白い部分も情報としてはおそらく古いのである。それも承知で楽しむ分にはかまわないのであるが……
ちなみにここで見える書影は紺色系統に見えるが、図書館で借りた初版は表紙が赤系統であった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ロンドンの蚤の市情報がたくさん!
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アンティーク好きな女性2人がロンドンにくり出す紀行文。挿し絵のイラストと、表紙の刺繍(の写真)が素敵です。
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行く前に想像しながら楽しんで、行った先で実際に歩きながら楽しんで、帰ってきてから思い出しつつ楽しむ。