「おつかれさま」を英語で言いたくないですか?

  • 東京書籍
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784487806294

作品紹介・あらすじ

ネイティブ目線、日本語でよく使う表現集。英語では言いづらい。…でも言いたい。そんなあなたを救う16章。

感想・レビュー・書評

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  •  「お世話になっています」、「つまらないものですが」といった典型的な挨拶表現から「わび」、「食欲の秋」、「韓流」など日本特有の社会や文化に関するもの、「モテ期」、「ポシャる」、「窓際族」など辞書に乗っていなさそうな日本語表現、「コシがある」、「ほめ殺しにする」、「慇懃無礼」、「やっつけ仕事」などパッと思いつきにくい表現など、自然な英語でどう表現するかを示した本。
     もういいと思いながらも、いつもブックオフで買ってしまったデイビッド・セインの本。同じ趣旨の本を乱発させる人、というイメージしかないが、やっぱり痛い所をピンポイントで突いてくるのがうまいなあと思う。なんだかんだ言って、毎回勉強になる部分も多く、ぜひ自分の頭にストックしておきたい。
     以下は忘れないように、自分のためのメモ。
    「お互いさまです」 "You'd do the same." (p.12)なんて簡単な表現なのに知らなかった。「おいしい」という形容詞scrumptious(p.17)があるのも初めて知る。「迎え酒」というか「特にお酒でなくても『元気になる(ような)一杯』『強壮剤』」(p.31)を表す"pick-me-up"という言葉があるらしい。「合コンのあとのカラオケに行くか行かないかは、その場のノリで決めよう。」(p.59)なんてサラッと英語にできたら出来る人だと思う。"Let's decide about karaoke after the mixer, depending on the mood."だそうだ。nonchalantという言葉は小説なんかで結構出てくるのに、いつまで経っても覚えられない。「さりげない」という感じでも使えるらしい。「She always dresses nonchalantly, but she's very stylish.(彼女はいつもさりげない恰好なのに、とてもおしゃれ)」(p.68)のように。ところで、日本語の語源もnonchalantlyに紹介してあって、なんか外国人に日本語を教えられる、という、もはや著者が絶対的優位を譲らない構図がこの本には出来上がっているが、例えば「はんなり」(perky)は「『花なり』『花あり』が語源」(p.90)らしい。two-timeは「二股をかける」(p.93)という他動詞らしく、She's actually two-timing two guys at work.のように使えるらしい。「いかがなものか。」をI have to wonder about that.(p.100)と訳すセンスは勉強したい。同じように、「わざわざこんなことをしていただき、すみません」を"Sorry for making you go to all this trouble."(p.114)のようにgo toを使うのも新鮮だ。おれがいわゆる会社というところで働いたことがないので、未だ「部長」とか「課長」とか「係長」みたいな地位がピンと来ないが、部長が"department head"で、課長は"vice president"になる(pp.124-5)というのが意外。「『副社長』と訳されることの多いvice presidentはアメリカにたくさんいて、vice president of accounting / production / sales(経理/製造/営業課長)などが、日本の課長に近いでしょう。」(p.125)というのはへ~という感じだった。「打診する」、「探りを入れる」という時に"put out feelers"(p.146)と言うらしい。feelerだって。知らなきゃ使えない。「田舎」と言えば、countrysideとかrural areaとかが出てくるが、極めて口語だろうけど"boondocks"(p.170)という言葉があるらしい。"cushy"(p.193)という単語も覚えておこう。「おいしい」、味覚ではなく仕事が楽、簡単、と言う意味での「おいしい」という意味で使える単語らしい。そう言えば「クッシ―」というあだ名の奴がいた。そいつの顔を思い出して、この単語を覚えよう。最後に「衝動買いをする」が本当にimpulseという単語を使える(p.195)というのが驚いた。I bought an air purifier on impulse from a TV shopping program.のように使えるらしい。「大人買い」のsplurge onと併せて覚えておこう。(16/05/06)
     

  • なるほどなーっと思う。
    直訳じゃ通じないんだよねぇ。。

  • ちょっと言い回しが苦しいかもしれない、と思う部分もあった。日本語特有の言い回しを置きかえると、という発想が面白かった。どうしても日本語のニュアンスで話をしたいときには参考になるのかもしれない。

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著者プロフィール

米国生まれ。証券会社勤務後に来日。日本での35年にわたる英語指導の実績をいかし、英語学習書、教材、Webコンテンツの制作を手掛ける。累計400万部を超える著書を刊行、多くがベストセラーとなっている。NHKレギュラー出演の他、日経・朝日・毎日新聞等に連載。著書に『ゼロからスタート英語を読むトレーニングBOOK』、『ゼロからスタート英語で話すトレーニングBOOK』(共著)、『デイビッド・セイン先生と英語で日本全国47都道府県めぐり』ほか多数。企業・学校等でビジネス英語、TOEIC、日本文化を英語で紹介する講演会やセミナーも開催。AtoZ English主宰。http://www.atozenglish.jp

「2019年 『英語でガイド!外国人がいちばん不思議に思う日本のくらし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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