小商いのはじめかた:身の丈にあった小さな商いを自分ではじめるための本

制作 : 風来堂 
  • 東京書籍
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784487808281

作品紹介・あらすじ

初期投資やリスクの少ない形での、シンプルで身の丈にあった「小」さな「商い」=「小商い」を、
今までモノやサービスを自分で売ったりした経験をあまり持たないであろう、
ふつうの個々人がはじめるための、考え方の勘所とケーススタディ。

「どんな人におすすめの本かというと、
会社員だけど土日に自分の興味・技能を活かして仕事をつくりたい方、
フリーランスだけど受託が中心なので、自前のサービスをつくりたい方、
ボランティア的な活動や、文化芸術活動を助成金などに頼らず継続させる方法を考えたい方など。
広く仕事のあり方や文化のつくり方を考える方に、「よし自分も何かやったるぞ」という意気込みで、読んでいただけると有り難いです。
もちろん、「色々な仕事があるんやなあ」と視野を広げるために読んでもらえるのも嬉しいことです。
フリーランス対会社員という発想で物事を考えると間違えます。
生態系の豊かさと丈夫さは多様性から生まれます。
多様性に寄与することが本書の制作動機の一つでもあります。」
――本書 はじめに より

感想・レビュー・書評

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  • スモールビジネスの始め方の実例が多くて凄く参考になった。
    大言壮語でなく、普通の人が始めたことを簡潔に紹介されており、また、2014発行にも関わらず多くの事例は今(2024年)でも営業中で勇気づけられる。

  • 初版から少し時間が経過しているが、今の自分の年齢で読むからこそ参考になる。会社で勤めあげることが正とされてきた中で、そうではなく自ら商いを小さな規模から始めること。コロナ禍を経た今の時代だからこそ、こうした選択肢が気になる。ただ気になるだけでは、この本の主旨に反するのだろう。思い立ったらスタートを切ってみること。何が当たるかわからない時代に、考え続けるよりもやってみることの大事さ。致命傷にならないレベルで小さなレベルでトライしてみる。始めれば何か掴めるのだろう。この本の直前に読んだ「未定年図鑑」と相まって、どう行動に移していくか。それを問われている感じがする。年明け早々に読んでよかった。

  • どんないきさつではじめたのか。
    その先にどんな暮らしが待っているのかを知ることができるので、楽しく読むことができた。

  • ひとこと言えば、真似するのは簡単ではない。むむぅー、という感じです笑

    ・・・
    学びは多くありました。

    まずもって、本作は18件の小商いを始めた方々のライフストーリーです。だから本当に背景や理由も様々。副業っていうと、もうなんか専門的なものを持っていてそれを梃に始めるとか、ITバッチシ理解してて、ネットでSEO対策してアフィリエイトを云々とか、とても敷居が高いとか結局本業以上に頑張りが必要とかいう感じがありました。

    しかし、作中の方々は何というか、本当に身近なところから商いの種を見つけているんですよね。それこそ隣のおばあちゃんの買い物の代行みたいな。そういう身近なお困りごとを逆手に取るという観点は良かったなあ。

    他にも、フリーマーケットや青空市での出品をテストマーケティングに使うとか、地の利を生かす、自分が欲しいサービスを形にする、地域差を利用する、ネットを利用する、等々随所に出てくるワードには、ふむふむってなりました。

    ・・・
    他方で、ちょっとなあと感じたのは、やはり若い方の事例が太宗だったということでしょうか。

    私のような子育て終盤世代(というかここから教育費のピークを駆け上がる世代)の事例なんかはないんですよね。なので、若い方が思い立って田舎へ移住する、とかいう本に出てくるような選択肢は私はちょっと取れないなあと感じた次第です。

    また、「好きが高じて」という事例も幾つかあったのですが、私なんぞはその「好き」が分からなくてここまで来ちまいまして、という輩であります。だから、好きが突き抜けているひとはちょっと参考にならなかったかなあ。

    ・・・
    ということで、小さく始める商い事例集でした。

    色々書きましたが総論は参考になりました。少なくとアクション取ってみる気にさせてくれました! また、各種手続きや資格、索引等をまとめた巻末の「小商い便利帳」は秀逸。考えるべきことがこんなにあるのか、とちょっと折れそうになりますが、問い合わせ先とかがしっかり書いてありますし、商い始めたら絶対便利だと感じました。

    副業を考えている方、自営を考えている方、自分で何か始めたい方には参考になる一冊かと思います。

  • 現在も続いている方のその後(SNSで検索)と合わせて読むと、参考になる。その都度、それにだけにこだわらずに、色々受け入れると、持続するように思う。

  • ふと手に取った本だったけど、
    今後の人生や働き方について考えるいいきっかけになったとすごく思う。
    また、読み返すと思う。

  • ナリワイの人、伊藤洋志監修のもと、さまざまな業態で小商いをする人々を対象に調査したものです。

    まえがき、あとがきと各章の冒頭に伊藤氏による文章があり、メインコンテンツとして計14の小商いを営む人々への聞き取りや調査結果が掲載されています。各自営者ごとのレポート末尾の1ページは代表的な一日のスケジュールや小商いのポイント、ウェブサイトのURLや電話番号などの具体的な情報に割かれています。

    ここで取材対象となった小商いを営む方々に多く共通することは、開業資金とランニングコストが安価であること、収入の手段が複数あることなどです。極力リスクを背負わない範囲でアクションを起こしてみる、身近にある既に持っているものや土地、関係性などをできるだけ活かすといったあたりが、本書が推奨する小商いのポイントといえそうです。

  • 趣味の延長上の商い。
    昔から、ひと手間加えて、販売する。
    ろうそくの流れ買い。
    djみそしるmcごはんさんの話も載ってて良かった。
    食と音楽の融合。

  • 具体的な小商いを紹介している。さまざまなパターンがあり、自分もトライしたいと思える。そして始めるに当たって必要な手続きや注意が巻末にまとめてあり、大変参考になる。
    たくさん事例があるので、そこからもう一歩、始めるコツやタイミングなどの共通項などのまとめが欲しかった。繰り返し読んだりほかの本と比較したりして、自分で見つけたい。

  • 2018/12/09読了


    個人のアイデアやアイテムを商いとして活かすには
    様々なツールの発展で比較的やりやすく
    「何者か」になれる可能性が大きく広がった昨今
    アイデア、軍資金、また自分が何かを始めるときには
    何が必要か、なのかを
    今輝く若き個人事業の方々の具体例と共に、ヒントがいっぱいの「スゴい」本です。


    もしも自分が何かを始めるとするならば、この本はマスト!

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著者プロフィール

風来堂:編集プロダクション。国内外問わず、旅、歴史、アウトドア、サブカルチャーなど、幅広いジャンル&テーマで取材・執筆・編集制作を行っている。バスや鉄道、航空機など、交通関連のライター・編集者とのつながりも深い。編集した本に『秘境路線バスをゆく(全8作)』『“軍事遺産”をゆく』『地下をゆく』(イカロス出版)、『攻防から読み解く「土」と「石垣」の城郭』(実業之日本社)、『路線バスの謎』『ダークツーリズム入門』『国道の謎』『図解 「地形」と「戦術」で見る日本の城』『カラーでよみがえる軍艦島』(イースト・プレス)、『ニッポン秘境路線バスの旅』(交通新聞社)、『2022年の連合赤軍 50年後に語られた「それぞれの真実」』(深笛義也著、清談社Publico)、『日本クマ事件簿』(三才ブックス)などがある。

「2024年 『ルポ 日本異界地図』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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