旋舞の千年都市 下 (創元海外SF叢書)

  • 東京創元社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488014513

作品紹介・あらすじ

徐々に明らかになっていくテロ事件の真相。巨大なイスタンブールの街でそれぞれの目的を追い求める6人の主人公。5日間の冒険の果てに、彼らは何を見る? 圧巻の大団円!

感想・レビュー・書評

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  •  青年はテロ現場に遭遇したその日から、精霊が見えるようになった。

     そんな下りから始まるこの小説は、ファンタジーでは無くSFである。
     舞台がイスタンブールと言うことも有り、登場人物達の名前は、見慣れぬイスラム圏のももである。
     「あれこの人誰だっけ」「脇役Aかと思ったら主要登場人物だった!」と言うのが結構ある。しかもこの物語は群像劇で、主要エピソードだけで6つもあるのだ。
     6つのエピソードが絡むような絡まないような、物語的なご都合主義ではない奇跡のタイミングで見事に絡み合うエンディングは実に豊か。ああ、堪能したなぁという感じ。
     けれども、読み終えて最初に思うのは「最初から読み返したい」というもの。
     登場人物の名前を覚え、エピソードも把握すれば、読み落とした伏線や物語の芳醇さをもっと深く味わうことができるだろうなぁ。

     上下巻、なかなか読み応えあるんだけど、どうしよう。

  • 上巻からのトーンが続く。私の読解力がないのか、期待以上の大きな盛り上がりもなく、結末を迎えた。近未来のトルコを舞台にしているので、エキゾチックなSFとして読める。二段組の長編作品であり、登場人物が多いので下巻も読むのに苦労した。苦戦したことが悔しいが、自分との相性が悪かったのだろう。

  • 面白かったです。読みやすい訳ではないのですが、物語に惹きつけられました。ネジュデットを助けに行くジャンの部分に一番わくわくしました。混沌とした空気は下巻も変わらずで、ジャン以外は正直よくわからなかったのですが、それでもこの世界に触れられて良かったです。蜜人とか結局どうなったのか…。でも嫌いではなくて好きな作品です。

  • イスタンブールへ行ったのはもう10年以上も前だが、それでも本書の端々に出てくる風景をなつかしく思い起こしつつも、迷宮都市を妄想して、大変楽しく読了。SF的群像劇なのだが、やはりこういうのがうまい作家だなあと思う。すーーっと読めてしまうので、少々物足りない気分にはなる。上下で5000円弱だもの、、、(笑)

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