- Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488017767
作品紹介・あらすじ
ささやかな謎を通し、どこにでもいそうな一家の穏やかな日常を描く、鷺澤家のアルバム一冊め。これまでありそうでなかった、福田栄一はじめての〈日常の謎〉連作ミステリ。
感想・レビュー・書評
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(収録作品)春の駒/五月の神隠し/ミートローフ・ア・ゴーゴー/供養を終えて
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日常の謎ミステリ。
優しい話の短編集。読んでよかった。
作者は様々なジャンルを執筆ということなので、機会があったら読んでみたいと思います。 -
各章が簡潔できちんと整理されている。学校、家族、町内でそれぞれでしぼれば長編ができそう。他の作品も読んでみたい。
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ほのぼのとした日常の謎の作品です。
なんとなくキャラクターが、普通の家族のように描かれてはいるが、少なくとも両親はもの凄いキャラクターなのに、子供たちは内気な陰のあるキャラクターなのが面白い。人物の絡みが少し希薄なのが気になるが、謎解きはいける。
陰でこそこそ事件を始めるストーリーはスッキリしないがそこそこに面白い。 -
あっさりしすぎてて物足りなかった
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個性的な家族の中の平凡な次男。その日常の謎を部活顧問がさらっと解く。面白かった。
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家族系ミステリーなのか、学校系ミステリーなのか…
舞台が完全に二極化してしまっているけど、どうしたかったんだろう?
毎回、謎がサクッと解けてしまうのがなんとも面白くない
唯一、家族のキャラ立ち加減は作者らしい -
日常の謎系短編集。穏やかな雰囲気。シリーズ化するんですかね?
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ささやかな謎を通し、どこにでもいそうな一家の穏やかな日常を描く、鷺澤家のアルバム一冊め。これまでありそうでなかった、福田栄一はじめての〈日常の謎〉連作ミステリ。
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「春の駒」 「五月の神隠し」 「ミートローフ・ア・ゴーゴー」 「供養を終えて」
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鷺澤家の日常が、穏やかに健やかに綴られている物語である。三人の息子たちもみな表現の仕方の違いはあれ家族思いで、それぞれがそれぞれを尊重している、気持ちの好い一家である。そんな鷺澤家の穏やかな日常に、ほんの少しの謎が持ち込まれる。それを解決するのは、次男・葉太郎の高校の将棋部の顧問・城崎真琴。将棋を指しながら葉太郎の話を聞いて、たちまちのうちに真実にスポットを当ててしまうのである。あまりに淡々とあっさりと見抜いてしまうので、拍子抜けするほどである。だが、思い返してみると、なるほどと腑に落ちることばかりなのである。鷺澤家の日常をもっと見ていたいと思わされる一冊である。そして将棋部のこれからも。 -
ハートフルな安楽椅子探偵物と言う感じ。日常の謎にありがちな設定だけに味付けが難しかったか。努力の跡は見えたが成功まで誉められないレベルだった。突然消えたおばあちゃんと言う謎はミステリーとして飛びきりの題材だったが結末が予想の範疇だったのが悲しい。