雲上都市の大冒険

著者 :
  • 東京創元社
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本棚登録 : 113
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488023973

感想・レビュー・書評

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  • たのしかった!
    CV.福山潤って感じ!(笑)

  • 冒頭にある通り変な小説ではあったが、テンポ良く読めて面白かった。登場人物に味がある。しかし読み終わってよくよく考えるとやっぱりあのトリックはどうかと思う。

  • 雪山の山頂に鉄筋アパートが立ち並ぶ雲上の楽園=四場浦鉱山。その地下牢で二十年後の脱獄と殺人を予告した怪人・座吾郎が、予言の年にあたる昭和二十七年に密室から姿を消し、凄惨な連続殺人が巻き起こる。事件の謎に迫るのは白スーツ姿の美形の名探偵・荒城咲之助と、呼ばれていないのにやって来た自称探偵である義手の学生・真野原源志郎。果たして、脱獄のトリックと犯人の狙いは!?


    第十七回鮎川哲也賞受賞作。巻末の選評を読むと厳しい言葉が並びますが、ぼくは大好きです。
    時代考証やリアリズムは一旦脇へ置いておいて、雲上都市を舞台に繰り広げられる個性的な二人の名探偵の「推理活劇」と、最後に明かされる驚愕のトリックに心踊ります。

    ところで。
    ぼくは、島田荘司の「作中の部分部分が能天気に明るい空気を含んでふっくらとし、凡百のリアリズムを駆逐する。物語のこうした性質に対する評価には未だものさしがなく、的確な用語も存在しないが、「本格おとぎ話」として、まれにみる楽しい読み物に仕上がっていた」という選評が指摘する「凡百のリアリズムを駆逐する」物語が好きなのだなぁと改めて腑に落ちました。

  • 細かいことに拘らなければ、結構楽しく読めた。しかし義手探偵がありなら、何故義足で頑張ろうとしないのでしょう?

  • 面白かったです。

    昭和前半の鉱山都市を舞台に二人の探偵とその助手に任命された弁護士が殺人だの殺人だの殺人だのの解決に乗り出す話。

    難点は、読み口が軽すぎて犯人に対するカタルシスがあっという間に溶けて消える辺りか。
    その分読みやすいということではあるのですけどね。

    鮎川哲也賞関連ということで書評が載ってますが、トリックはナンセンス、うん、まあね。
    でも面白いと思うよ。
    脱獄方法はそれしかないと思ったけど、何を使ってかはやっぱりわからなかったな。

    あ、そういえば電球のネジの話。
    種明かしされるまでわからなかったです。
    ものすごく腑に落ちましたが。

  • 20年間地下牢に監禁された男・座吾朗の脱獄。溶接された扉と密室状態の牢屋。殺害された鉱山の社長三河正造。新社長・三河正一郎に調査を依頼された名探偵・荒城咲之助。弁護士・殿島が出会った義手の自称探偵・真野原玄志郎。殺害された田子沢。捜査に協力していた三恵子の殺害。犯行の自白し自殺した令子の謎。被害者の傍らに残された「さ・つ・き」の文字の謎。鉱山の爆破で負傷した荒城。真野原の推理と犯人に仕掛けた罠。

    市川図書館
     2010年10月4日読了

  • 鮎川哲也賞(2007/17回)・「雲上都市の怪事件」を改題

  • 第17回鮎川哲也賞受賞作。
    出て来る二人の探偵がすごく微笑ましく、陰惨な事件ながらも大変面白く読めました。
    しかし、脱獄トリックに驚愕…ひええ。
    続編もあるようで、読みます。

  • レトロな時代のミステリ。なかなか派手な要素がいっぱいです。ややコミカルでややおどろおどろした作風も楽しいなあ。事件は陰惨だけど、作品の雰囲気としてはあまり暗くもなっていません。ひとえに妙な名探偵のキャラのせいかも。
    牢からの脱獄トリックが! 想像を絶する恐ろしさです。

  • 661.初、並、カバスレ、帯つき。
    2010.2/10.名古屋みなとBF。

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