- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488100117
作品紹介・あらすじ
珠玉の推理短編を年代順に集成し、一九六〇年の初版以来版を重ね現在に至る『世界短編傑作集』を全面リニューアル! 最終巻となる本巻にはアリンガム「ボーダーライン事件」をはじめ、ベントリー「好打」、コリアー「クリスマスに帰る」、アイリッシュ「爪」、パトリック「ある殺人者の肖像」、ヘクト「十五人の殺人者たち」、ブラウン「危険な連中」、スタウト「証拠のかわりに」など珠玉の名作を収録!
感想・レビュー・書評
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1930〜50年代の作品集。サスペンス風が多く謎解きを期待してたらちょっと残念。フレドリック・ブラウン『危険な連中』は楽しい。既読の『十五人の殺人者たち』『妖魔の森の家』はスリリング。今更ながらタイトル裏の作品紹介は後から読むべき。
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『悪夢』は、推理というよりも、サスペンス寄りか……?
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海外ミステリ短編アンソロジー。読んだことあるのは「妖魔の森の家」くらいかな。
お気に入りはジョン・コリア―「クリスマスに帰る」とフレドリック・ブラウン「危険な連中」。どちらもかなり短めの一編なのだけれど、読みごたえはあるし結末が実に効いています。ブラックな読み心地も好き。
レスリー・チャーテリス「いかさま賭博」も好きな一編。これって映画「セイント」の原作なのかな? 読み心地がとても爽快です。やはり犯罪者であったとしても、こういう義賊的なキャラはカッコいいなあ。
ベン・ヘクト「十五人の殺人者たち」にもやられました。うわー、何これ。怖すぎる話だ、と思っていたらまさかこういうラストに持っていかれるとは! -
医学者たちの秘密会議には常に神秘のオーラがつきまとう。医学者たちが自分たちの会合に秘密主義の幕を張りめぐらすのは、俗人どもに自分たちの知識の程度を知られるのを防ぐ意図から出たのではないかと、疑いたくもなってくる。そんなことを知ろうものなら、研究材料にされているのではなくて治療してもらっているのだという妄想のもとに、薬品やメスや呪文のわけのわからないたわごとに身をまかせている、われわれ大昔からのモルモットどもも、勇気を失うに違いないのだから。
2019/12/15読了
ベン・ヘクト『十五人の殺人者たち』(橋本福夫 訳)より。 -
江戸川乱歩編な傑作推理短編集の新版
新人の新作より古典の再読の方が楽しめてしまうってのは、老いの証拠だったりするのかな?(;´・ω・) -
面白い作品が多かった。
どれがというよりは全体的なレベルが高い。 -
『世界短編傑作集』完全リニューアル版第5巻(最終巻)。
アリンガム「ボーダーライン事件」、アイリッシュ「爪」、カーター・ディクスン「妖魔の森の家」など錚々たる顔ぶれ。時期的には第二次大戦前後頃に書かれた作品達となりますが、どれも甲乙付けがたい珠玉の名作達でした。
物語の視点の置き所がらしいなぁ、と思ったQ・パトリック「ある殺人者の肖像」と、サスペンス鮮やかなジョン・コリアー「クリスマスに帰る」が好みでしたね。 -
本書は同名タイトルの最終巻である。これまでの巻に掲載されている多くの短編推理小説と同様に、選び抜かれた珠玉の作品集である。ただし、江戸川乱歩が選んだ作品なので、ほとんどが古色蒼然とした印象は拭えない。若い読者の評価はどうだろうか?
いずれの作品も、現代の翻訳者が訳したとしても作品のカビ臭さ(褒め言葉)が漂っており、そこが珠玉の珠玉たる所以であろう。それぞれの作品のトリックも現代の諸作品の原型であり、その意味で新鮮さを感じる部分もある。
日本人作家による傑作短編集も期待したい。 -
2019/05/02読了
図書館で6巻見た時私もびっくりしました。
今年中に読みたいです。
積読ばかりで人のこと言えま...
図書館で6巻見た時私もびっくりしました。
今年中に読みたいです。
積読ばかりで人のこと言えませんが、たださんもぜひ2巻を(^^)
積読ばかりと言いつつも、今年中に読まれる決意をされた、111108さんを見習って、私も今年中に読みますよ(2巻を)!
積読ばかりと言いつつも、今年中に読まれる決意をされた、111108さんを見習って、私も今年中に読みますよ(2巻を)!
「読みたい」は決意というより希望です。
読めなかったら笑ってやってください(^^)
「読みたい」は決意というより希望です。
読めなかったら笑ってやってください(^^)