- Amazon.co.jp ・本 (435ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488115050
感想・レビュー・書評
-
これは反則だ。大事な相棒を失い心に傷を負った刑事スコット。同じように信頼していたハンドラーに死なれてしまった軍用犬マギー。マギーは警察犬として再出発するべくスコットと出会い、互いに助け合いながら傷を克服していく。特に慣れない環境の変化に戸惑いながら、スコットを一心に信頼し力を尽くすマギーを心から応援したくなる。そしてスコットも絶大な信頼を寄せるマギーに励まされ癒されて、自らの相棒が殺された事件の真相を暴く。スコットのつたない捜査がもどかしくもあるが、お涙ちょうだいに陥ることもないバランスが良かった。犬好きにはたまらないな。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
動物との交流物は難しいと思う。動物自身の心理描写を書くと嘘くさいし、書かないと感情移入がしずらいと思うからだ。本書は心理描写が入っているが、わざとらしさがなく、読みやすいと思った。
ミステリーとしてはオーソドックスだが、無理がない作りで納得感があった。 -
筋立てそのものは、かなり王道な展開のような気がした。となるとやっぱり犬なのか。信頼関係を結んでいくあたりはたしかに面白かったけど、飼ったことがない者としては、こんなにうまく行くものなのか、これはおとぎ話なのか、リアリティがあるのか、そこらへんが今イチ実感できなかったのがつらいところ。でも、へんにいじくらない、ケレン味のない筋立ては好き。一直線に読み終えられる良作。
-
プロローグで、もう涙、涙、鼻水、鼻水。
犬好きのひとだったら、間違いなくヤラれます。
クレイスはやっぱりいい作家だなあ、と再認識。 -
表紙に犬が載ってると無条件で手に取る。
犬好きの人にはお薦め。
警官と警察犬が主人公。
犬が登場するミステリは多いが、警察犬が主人公というのは意外と少ないんじゃないか。少なくとも読んだ記憶がない。
互いに相棒を亡くした警官と犬が新たに絆を築いていく。ミステリとしては王道だが、この過程はやっぱり惹きつけられる。
特に犬の視点で書かれる主人公や家の周辺の描写は秀逸。ここだけでも得した気になる。 -
愛やね。