雪の夜は小さなホテルで謎解きを (創元推理文庫)

  • 東京創元社
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感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (438ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488135041

感想・レビュー・書評

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  • ミステリーというよりファンタジー要素が圧倒的に濃い。中高生が冬休みに読むのにちょうど良さげな作品。
    本編も感動があったが。なぜこの物語りが生まれたのか著者の後書を読んで感銘を受けた。続編は翻訳されないのかな。映画できるの楽しみ。

  • 家のルーツ、自分のルーツをたどる大冒険に1冊の本が常に寄り添っている演出が素敵。ミステリーの定番、雪山の山荘。今年のクリスマス読書。。

  • ちょっと不思議なミステリ。
    12歳のマイロの両親は、緑色のガラスの家(グリーングラス・ハウス)という小さなホテルを営んでいた。
    ほぼ常連しか使わないホテルで、冬は利用客がいないはずのホテルにある冬の日、5人の奇妙な客が現れる。
    マイロは奇妙な客たちの目的を探ろうとする。

    よくある、雪に閉じ込められ外部と連絡が取れないホテルで殺人でも起こるのかと思ったが、そういう血なまぐさい話ではない。
    暇つぶしに客たちに一つずつ話をしてもらうことで、それが手掛かりとなり、徐々に客たちの目的に近づいていく。
    マイロが同い年の友人と一緒に、ロールプレイングゲームの遊びを通して単なるゲームから実際の謎を解いていく進め方は面白い。
    全てが明らかになるとき、グリーングラスハウスの謎が明らかになる。

    個人的には、マイロ自身のことがもっとわかるのかと期待していたが、それはなかったので、★は3つに。

  • 12歳の少年「マイロ」が主人公。クリスマスイブを前に、例年ならだれも泊まらない宿に、5人の客が現われる。
    ジュブナイル小説でありながら読みごたえは十分。ラストは意外な展開。少しほろりとさせられる。

  • アメリカのジュブナイル小説。
    グリーングラスハウスという小さなホテルを経営する夫婦の息子、マイロが解き明かす謎とは?
    訳者は、ディズニー映画のような懐かさを感じたとあとがきで言われています。
    ジュブナイルと知らずに読み始めた自分は、真っ先に、クリスティ「ねずみとり」を思い浮かべ、次にマイロが殺人事件に巻き込まれないか、かなり心配しながら読んでしまいました。今、著者の元にはリアルマイロ君、ちゃん?が来てくれているのでしょうか。全ての人に愛を。

  • ほのぼのとしたジュブナイル小説。
    とはいえストーリーはよく考えられていて面白い。古い地図を頼りに宝探し、地図が盗まれる、他の宿泊客の荷物も無くなる、見つける、さらには、といったテンポは良かったしオチもなかなか。さらには相棒の秘密が明らかになった時はちょっと衝撃的だった。

  • 主人公の少年マイロは、両親が営む小さなホテルで暮らしている。学校が冬休みに入った雪の日、予定のない宿泊客が突如訪れる。しかも5人も。彼らの目的は何なのか。マイロとホテルの手伝いの女性の娘メディの二人で、謎を解明するべく奮闘する。
    登場人物の1人が実は◯◯だというのはかなり早くから露骨に描写されてるのですぐに分かる。あと時代背景が曖昧で、「密輸人」とか「秘密の地下鉄道」とか何なのかがよく分からなくてもう少し説明が欲しい。でもその辺りを気にしなければとても楽しめた。クリスマスの風景がすごく温かいし、養子であるマイロの健気な気遣いもジーンとくる。安心して読めた。

  • 涜神者なのに、クリスマス・ストーリーが好き。と言う矛盾。。。

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    12歳のマイロの両親が営む小さなホテル〈緑色のガラスの家(グリーングラス・ハウス)〉に、ある冬の日、5人の奇妙な客が現れる。彼らは全員が滞在予定日数を告げず、他の客がいることに驚いていた。なぜ雪に閉ざされたホテルに来たのか? マイロは客の誰かが落としたと思しき古い海図を手がかりに、彼らの目的を探ることにする。それはホテルの秘密につながっていた……? 心あたたまる聖夜のミステリ。訳者あとがき=山田久美子
    http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488135041

  • アメリカの作家「ケイト・ミルフォード」の長篇ミステリ作品『雪の夜は小さなホテルで謎解きを(原題:Greenglass House)』を読みました。
    ここのところ、アメリカの作家の作品が続いています。

    -----story-------------
    小さなホテルに眠るとびきり大きな秘密
    MWA賞受賞のほっこりあたたか聖夜の物語

    12歳の「マイロ」の両親が営む小さなホテル〈緑色のガラスの家(グリーングラス・ハウス)〉に、ある冬の日、5人の奇妙な客が現れる。
    彼らは全員が滞在予定日数を告げず、他の客がいることに驚いていた。
    なぜ雪に閉ざされたホテルに来たのか? 
    「マイロ」は客の誰かが落としたと思しき古い海図を手がかりに、彼らの目的を探ることにする。
    それはホテルの秘密につながっていた……? 
    心あたたまる聖夜のミステリ。
    訳者あとがき=「山田久美子」
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    2014年(平成26年)に発表され、翌年のアメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)最優秀ジュブナイル賞を受賞し、全米図書賞児童文学部門やアンドレ・ノートン賞、アガサ賞最優秀児童書等の候補にもなった作品です。


    12歳の少年「マイロ」の里親「パイン夫妻」は丘の上の小さなホテル・グリーングラス・ハウスを営んでいる… クリスマス・シーズンは例年なら暇だが、今年は5人も客が来た、、、

    しかも全員が無予約で滞在予定日数を告げず、他の客がいることに非常に驚いていた… なぜ雪に閉ざされたこのホテルにわざわざやってきたのだろう? 急な繁忙期が到来した一家は、町から応援要員として料理人の「キャラウェイ」を呼ぶ。

    「キャラウェイ」とともにグリーングラス・ハウスにやってきた娘「メディ」と「マイロ」は意気投合、「メディ」の提案で客の秘密を探るごっこ遊びを始めた… ロールプレイングゲームのかたちで拾った海図の落とし主を探り当て、その目的解き明かそうというのだ、、、

    最初は戸惑っていた「マイロ」だが、自室においていた海図が白紙にすり替えられたと知るや俄然本気になる… その白紙は元の海図と同じ古紙で、よく見ると門に似た絵柄の透かし入りで、その門はグリーングラス・ハウスのステンドグラスにも描かれていた。

    落とし主は、その海図を持ってグリーングラス・ハウスを調べにきたのだろうか? もしや、このホテルのどこかに宝物が隠されているのか? 客たちの謎は、このホテルに隠されたとてつもない秘密につながっていた……。


    児童文学系の賞を受賞していたので、もしや… とは思ったのですが、、、

    タイトルからクローズドサークル物のミステリを期待して読んだので、ちょっと裏切られた感じ… これは児童書、もしくはファンタジーとして売り出すべき作品ですねー 創元推理文庫なので、M(ミステリ)ではなく、グレイの背表紙のF(ホラー&ファンタジイ)でジャンル分けして欲しかったなぁ、モヤモヤしながら読んだ感じ。

    愉しめるかどうかは少年「マイロ」に感情移入できるかどうかかな… 「メディ」の正体は、途中から予想できましたけどね、、、

    そこでジャンルがおかしいなぁ… と気づいたんですけどね。

  • 12歳のマイロは中国人。彼を養子に迎えた両親が営むグリーングラスハウスと呼ばれるホテルに一見客が5人も現れて、静かに家族で迎えるはずの冬休みが大変な騒ぎになってしまいます。
    メディと協力して数々の謎を解いていくマイロ。
    最後はとても良い気分にさせてくれる物語です。

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