どこまでも食いついて (創元推理文庫)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488196080

作品紹介・あらすじ

保安官助手カーターとの初デート成功に浮かれるフォーチュンのもとに、アイダ・ベルやガーティの宿敵シーリアが町長選挙に立候補したとの報が。三人が当選阻止に動こうとした矢先、今度は保安官事務所にカーターからのSOSがあったと知らされる。銃撃され沈みゆくボートから間一髪救出するが、彼はそのまま病院行きに。ブレーキ役不在のフォーチュンたちが、犯人さがしのため町を史上最大の混乱に陥れる〈ワニ町〉シリーズ第5弾!

感想・レビュー・書評

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  • ワニ町シリーズ第五弾!今回も湿地の三人組が大暴れで面白かったんですが
    読み終えてまず思ったのはワニ町シリーズなのにワニぜんぜん出てこないなぁ~っていう至極どうでもいいことでした

    それにしても三人組のリーダー格アイダ・ベルがかっこいいんだよね~
    ベトナム帰りの経歴をもつ元スパイのおばあちゃんなんだけど、常に冷静で的確な判断力と行動力をもっていて
    さらにとんでもなく情に厚いという
    まさに真のリーダー

    こんなおばあちゃんと行動を共にするフォーチュンがどんどん「人間」に戻って行く姿がワニ町シリーズの魅力でもあるんだけど
    こんなパワフルおばあちゃんが近くにいたら離れられないよね

  • シリーズの第五作目

    スパイが身を隠すために潜伏するも、ほぼ毎週ペースで事件が起きてます(まだ来てから一ヶ月)
    サスペンス、ドタバタ、グルメ、ロマンスと欲張りなんだけどホッコリとさせてくれる。
    あぁこの感じだったよね。と「シンフルに戻って来た感」があるシリーズモノの良いところ。(でもまだ一ヶ月、なんだよね)

    滞在期限の三ヶ月間、この先どうなるのか続編も読みます。

  • 「ワニ町」シリーズ、5作目。
    田舎町に隠れ住む女スパイが大騒動に巻き込まれ?
    楽しく笑えて、大好き☆

    CIAの工作員フォーチュンは、正体がバレて命を狙われ、町を流れる川にワニがいるような小さな町シンフルに身を潜めます。
    ごく普通の司書の身元を借りたのです。
    ところが、なぜか事件続き。
    陰で町を牛耳るしっかり者のアイダ・ベルと、その相棒でおっちょこちょいのガーティというパワフル高齢女性二人組とタッグを組み、秘かに解決のため奔走することに。

    保安官助手のカーターとの初デートにやっと成功したフォ-チュン。身元を偽っていることに悩んだり。
    只今同居中のアリーは、フォーチュンにとって初めての友人。
    すごい料理名人なので、思わずプロポーズしちゃうくだりも楽しい。

    カーターが狙撃されて船が沈み、目撃したフォーチュンは迷わず湖に飛び込みます。
    さすがのフォーチュンも助けられるかどうかわからない危機一髪。
    ちょっと足が速いぐらいの綺麗な司書だと思っていたカーターは、すご技に仰天。
    しかし、誰がなぜ保安官助手を狙撃などする?

    町では町長選挙に、アイダ・ベルたちの宿敵シーリアが参戦、しかも有利に展開させます。
    この危険が迫る中、老いた名物男の保安官が存在感を見せたり、ビッグとリトル再び、猛犬の追撃、ガーティのとんでも衣装と、枚挙にいとまのない出来事が!
    めっちゃ面白く読めました~☆

  • 前回のカーターのデートからどうなることかと迎えた翌日、選挙戦が劇的な展開になっていた。
    相変わらずガーティとアイダベルのパワフルおばあちゃんや、シンフルの町の個性的な住人はエンジン全開フルスロットル。
    いつも衣服関係では散々な目に遭うフォーチューンだけど、今回のセクシー担当はガーティ!!!?もう、展開が早すぎて無茶苦茶すぎて、笑わされる。
    犯罪がだんだんシンフルの街の小さな事件から、連邦政府が絡む大掛かりなものになり始めてるのが不穏。
    シンフルに滞在する3ヶ月のうちすでに1ヶ月が過ぎたなんて、なんか寂しい。1巻目から読み返したくなる。

  •  「ワニ町」シリーズ4作目は、前作から一年ぶり。ワニの住む南部の田舎町に身を隠している凄腕女スパイのフォーチュンと、最強おばあちゃん二人のアシスト?によるずっこけ大活躍トリオに再会するとほっとするとともに豪快に笑いたくなる。そう、何と言っても多幸感満点のシリーズなのである。

     しかし、本作は、フォーチュンとのラブラブ・モードがスタートした感のある保安官助手カーターが、何と湖で殺されかけるというピンチなシーンで始まる! フォーチュンが命がけで救いあげて、なお、カーターは作中のほとんどを病院のベッドで過ごすという、これまでの探偵団トリオvsカーターのスリリングな駆け引き劇はお預け。ヒロインとヒーローのロマンスも、よってお預け。

     そして二作ぶりにまた再びの<生きるか死ぬかの町長選挙>が始まる町シンフル。またも正邪合わせての混沌の幕開けである。その町中が沸騰するさ中、カーターを狙撃した真犯人を炙り出す、という難題に挑むハチャメチャ・トリオ。相変わらず、少し外れて何かとミスをしながらも勇猛果敢なアクション派のガーティ婆ちゃん、参謀役みたいに落ち着き払いながら平然と無謀な捜査活動を楽しんでしまうアイダ・ベルという二人の力を借りながら(というより強引にそそのかされながら?)、フォーチュンはカーター狙撃の犯人を探し求め、一路復讐の道をゆくのである。ふふふ。

     フォーチュン家に同居、というか避難しているアリー、雑貨店店主のウォルターなど、地味めなレギュラーメンバーたちも健在でトリオを影ながら?支える。猛犬も健在。小さな町ってよいな。

     シリアスな本に取り組むことが多いぼくにとって、暗い話や残虐で手厳しい話の合間に、本書のような、愛と友情と笑いに満ちたドタバタ活劇を楽しむことはとても大切な時間であったりする。面白さと、キャラクターの個性や魅力が約束されている、このシリーズ五作目は、次々と事件や謎に見舞われる罪深きワニ町シンフルでの笑顔たっぷりな日々をやっぱり約束してくれるものなのであった。やれやれの後のほっこり感がたまらないのです。

  • シリーズ5作目。前回は少し恋愛色が強かったが、今回は見事にCIA機密工作員の本領を発揮して河に海にと大活躍のヒロイン。彼女が潜伏せざるを得なくなった元凶の武器商人との対決も近くなった予感。終わって欲しくないシリーズ。

  • 巻を増すごとにどんどん面白くなるのは、登場人物たちに思い入れが増すからでしょうか。

    ワニ町シリーズ5作めとなる今作も、ドキドキハラハラ楽しく読み終えることができました。
    お馴染みキャラクターも増えてきて、個人的に嬉しい再登場はあの兄弟。アウトローでありながら紳士的だったり義理堅い一面が格好良くて大好きなキャラクターです。
    それからフランシーンのこともどんどん好きになってしまう。近所に欲しいお店No. 1。

    ガーディ、アイダ・ベルの魅力も変わらずたっぷり堪能できて、フォーチュンとカーターの今後も気になってしょうがない。
    続きが出る日を首を長くして待とうと思います。

  • ようやくの新刊!!!
    フォーチューンがなんだか女の子っぽくみえるし(相変わらず変だけど)、テレビドラマまで見て世間に馴染もうと努力してるのも笑えるし、おばあちゃんふたりはもう好きすぎるし(ガーティの荷物減らしたほうがいい)、毎回楽しく読めるから大好き!カーターの気苦労が絶えないばかりか今回は手負いで、おまえ…ほんとゆっくり休め!と肩をたたきたくなったよ…あと、アリーわたしと結婚してほしい…

  • カーターとの初デートの翌朝バナナプティング戦争の準備をしていたフォーチュンは、アイダ・ベルとガーティから宿敵シーリアが町長に立候補したことを知らされる。どう阻止すべきか考えているとそこにカーターからのSOSが……!ワニ町5巻→

    久しぶりの日曜日のバナナプティング戦争から始まり、カーターが撃たれてフォーチュンが助けて、連邦政府が来たかと思えばガーティがブタ箱にぶち込まれる。今回もハチャメチャさマックスで最高に楽しい!フォーチュンの裏家業関連にも動きがあり、ますます目が離せなくなってきた第5巻→

    個人的ツボはアリーにプロポーズするフォーチュン(笑)それとリー保安官。スパイス効きすぎィィ!
    前作からね続投、ビックとリトルもいい味出てる。好き!ラストはバタバタと閉じるんだけど、これ、次もありますよね?翻訳続投お願いします!

  • 期待を裏切らない面白さ。昼休みに読んでて吹き出しそうになるの堪えるの大変でした。要所要所でいちいち笑える。アイダ・ベルのかっこよさ、ガーディの抜けてて迷惑なはずなのに何故か憎めないところ。こうありたい老後。痛快な読書タイムをありがとうございました。
    フォーチュンとカーターの恋の行方は…。
    シーリアが町長になりシンフルはどうなるのか…
    。シリーズ続編が早く読みたいです。
    去年からの持ち越しではなく実質2023年の1冊目。

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