修道女フィデルマの采配: 修道女フィデルマ短編集 (創元推理文庫 M ト 6-19)
- 東京創元社 (2022年2月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488218256
作品紹介・あらすじ
法廷弁護士にして裁判官の資格を持つ美貌の修道女フィデルマが、アイルランドの各地を巡り難事件を解決する。占星術で自らの死を予言して死んだ修道士、犯人と名指しされたのは修道院長だった。「みずからの殺害を予言した占星術師」。小王国の族長の跡継ぎを選定するための会合で、有力な候補者が死亡、どうやら毒を盛られたらしい。果たして犯人の思惑は?「法定推定相続人」等全5編を収録。待望の日本オリジナル短編集第5弾。
感想・レビュー・書評
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ミステリ。短編集。
シリーズ短編集の5作目。
このシリーズは、本当に全ての作品が面白い。
個人的には、この1冊がシリーズ短編集で一番完成度が高かった印象。
「養い親」の苦い結末が良い。
これで短編集は一通り読み終わり、残りは長編。 -
法廷弁護士にして裁判官の資格を持つ修道女フィデルマが、各地を巡り難事件を解決する、7世紀アイルランドが舞台の短編集。
修道士が占星術で自らの死を予言して死んだり、族長の後継者を選ぶ会議で候補者が殺されたり、相変わらず当時のアイルランドの習俗が興味深い。全体としてかなり先進的な社会だと思うが、「養い親」に出てくる養育制度などは問題も多そう。
ベストは、修道院で客用の魚料理と料理長が消えたという発端からまさかの動機をぶちこんできた「魚泥棒は誰だ」。 -
大好きなフィデルマシリーズ。
日本オリジナルの短編集ということだったので、本国の人気はどうなのか気になってしまった。
どの短編もおもしろかった! -
今回、どれとはいいませんが、法の限界をフイデルマが感じます。その後が気になる作品です。
それから、「狼だ!」の結末が皮肉が効いてます。