- Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488466121
作品紹介・あらすじ
その日、神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と剣崎比留子を含む9人が、人里離れた班目機関の元研究施設“魔眼の匣”を訪れた。その主であり、予言者として恐れられている老女は、来訪者に「あと二日のうちに、この地で4人死ぬ」と告げた。施設と外界を結ぶ唯一の橋が燃え落ちた後、予言が成就するがごとく一人が死に、閉じ込められた葉村たちを混乱と恐怖が襲う。さらに客の一人である女子高生も予知能力を持つと告白し――。残り48時間、二人の予言に支配された匣のなかで、葉村と比留子は生き残って謎を解き明かせるか?! ミステリ界を席捲した『屍人荘の殺人』シリーズ第2弾。
感想・レビュー・書評
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前作より断然私の好み。
前作のクローズドサークルを作っていたものより、今度の話の方が受け入れ易かった(笑)
いや、でも凄いなぁ。
クローズドサークルってもうネタないと思うし、かなりアイデア絞り出すの難しそうなジャンルなのに、あの手この手で楽しませてくれる(^_^*)
見立ての人形とか、ミステリ好きにはたまらないんじゃないかな??
私はめっちゃそういうの嬉しい(笑)
伏線のはりかたも、回収の仕方も私好み(^o^)
色々なジャンルの本を読んでも、やっぱり私はこのジャンルが1番好みだな(^_^)
とても楽しい時間だった!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2023年最後のレビューは今村昌弘さん著の『魔眼の匣の殺人』になりました。
前作『屍人荘の殺人』で悲惨な体験と共に「俺のホームズ」を失った葉村譲は、剣崎比留子と共に研究施設があった村へ向かう。真雁と呼ばれる地区へ近づくに連れて何人かの同行者と出会い、幸か不幸かクローズド・サークルで2日間を乗り切ることになった。しかし一行に与えられた2日間は四人の死を予言されていて、疑心暗鬼になりつつ死のカウントダウンは始まっていく。
前作ほどの破天荒な特殊設定ミステリというより、研究機関の一端に触れることで剣崎比留子シリーズの深みを出してくる本作は、ミステリ作品として少し物足りなさを感じる展開だったかなと思う読後感でした。続編は文庫化発売した際に読もうかなと考えています。
2023年は読了済みの小説(専門書等は除く)で108冊になりました。来年も100冊を目安に新しい読書生活を楽しみたいと思います♪
皆様も良い年末年始と読書ライフをお過ごし下さい♪-
マメムさんも、お仕事しながら物凄い読書量ですね!
見習いたいです。
ミステリのレビュー楽しみにしております!たくさんの素敵なミステリのご...マメムさんも、お仕事しながら物凄い読書量ですね!
見習いたいです。
ミステリのレビュー楽しみにしております!たくさんの素敵なミステリのご紹介ありがとうございました(*^▽^*)
今年も一年大変お世話になりました。
良いお年を!!
2023/12/31 -
bmakiさん、コメントありがとうございます。
そして、あけおめ&ことよろでございます。
読書時間を捻出するのが難しい方も多いと時代ですの...bmakiさん、コメントありがとうございます。
そして、あけおめ&ことよろでございます。
読書時間を捻出するのが難しい方も多いと時代ですので、良作をオススメできるように今年も頑張ります(^o^)♪2024/01/01
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屍人荘の殺人の続編
やっと文庫化!!面白く読みやすかったです。
ヒルコさんの可愛らしさだけでなく、今回は彼女の強い一面も見れましたね
このシリーズは題材が、映画化されやすい?「金田一少年の事件簿」的な展開なんですが、内容はシッカリミステリ!!
若い人たちが活字を読むキッカケになってくれれば…と期待できる作品ですね。 -
「この二日のうちに男女が二人ずつ死ぬ・・・」
そう予言された魔眼の匣と呼ばれる施設で偶然居合わせてしまった9人は、比留子と葉村を中心に予言を阻止しようと行動するが・・・
予言や心霊、信仰がどれだけ人に影響を与えるものなのだろうか。
“影響を受けざるを得ない状況”に陥った場合人はどうなるのだろうか・・・
後半に進めば進むほど先が気になり、逸る気持ちを抑えながら読み進めていきました。
個人的にラストはまさかの展開で、ただでは終わらせない最後まで楽しませてくれる作品だと感じました。
また物語の中にあの探偵の影がちらほら出てくる場面もなんだか嬉しいような切ないような、、、
最後も気になる終わり方だったので続編が楽しみです。 -
前作に続き確かに面白かった。
謎解きや特殊状況下でのホワイダニット、クローズドサークルでの犯人心理を逆手にとった物語と全く無駄のない登場人物とその背景。
時折混ざるコミカルさと微笑ましいホームズとワトソンの関係性。
解決後の更なる謎解きでは鳥肌ものでした。
要素としては完璧な名作ですが、私的には星5つにならない。何でだろうか?
本当の評価はシリーズが完結したときなのかな。
M機関の謎が解決するのか、次作が楽しみでしかない。
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「あと2日のうちに4人死ぬ」予言者と恐れられる老女が告げた。
予言通りになるのか、など推理しながら読み進められて、とても結末が驚きでした。
シリーズ二弾。葉村と比留子のやりとりも見どころでした。 -
剣崎比留子シリーズの2冊目。
前作で巻き込まれた集団感染テロ事件の黒幕である班目機関を追っていた剣崎比留子と葉村譲のコンビが、あの時の事件を予言した超能力者に会いに向かった村で、またしても殺人事件に巻き込まれるというお話。
人里離れた「魔眼の匣」と呼ばれる館に取り残されることになったのは、比留子と葉村を含めて9人。
予言者として地元の人々から恐れられている館の主・サキミに仕える神服から「あと二日のうちに、この地で男女が二人ずつ、四人死ぬ」という予言を聞かされ、疑心暗鬼の屋敷の中で、本当に人が死んだり殺されそうになったりしていく。
ゆるりゆるりとしているが途中ではちょっとした変化球も交えて語られる展開は、終盤に向かうに従ってじわじわと盛り上がる。
予知能力を恐れる気持ちや一種の信仰心が事件を左右するという筋立てを納得させるのはかなりの力技で、いささか理屈っぽいと感じるところはあるものの、ねじ伏せられたという印象。終わったかと思わせてもうひと転がりあった流れは、とてもよく練られていると思った。
前作ではゾンビの前にあまり残らなかった比留子のキャラクターや葉村との関係性も今回はしっかり入ってきて、続巻に対する興味も高まる。
あまりこうしたジャンルの本を読まないので、大山誠一郎さんの解説はためになった。 -
今村昌弘『魔眼の匣の殺人』創元推理文庫。
『屍人荘の殺人』シリーズ第2弾。
第1弾の驚愕の展開に比べると明らかにパワーダウンしている。クローズドサークルと予言という2つのテーマで展開するミステリーなのだが、謎解きがやけに理屈っぽく、しつこい。
神紅大学ミステリ愛好会の葉村譲と探偵少女・剣崎比留子は人里離れた斑目機関の元研究施設を目指す。その道中と現地で出会った7人の男女とその施設の中に閉じ込められる。
その施設の主である予言者の老女サキミは、あと2日のうちにこの地で4人死ぬことを告げると、その予言を辿るように1人、また1人と不審な死を遂げる。
本体価格780円
★★★