風の竪琴弾き (イルスの竪琴3) (創元推理文庫)

  • 東京創元社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (425ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488520175

感想・レビュー・書評

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  • 2巻目の終わり方から3冊目は恋愛小説か!?と思ったが、前半はそうとも言える。が、喧嘩の多いカップルなんだな。1日中黙ったまま歩き続けたり、口をきかない相手の心境をああでもない、こうでもないと推測して思い悩んでいたりで、そうかと思うとピンチ!な場面に遭遇して、いつの間にか喧嘩はどうでもよくなるという、そこはファンタジーらしくないリアリティがある。
    後半は全員で大集結。本物のラスボスは誰かってのは、この手の物語をいくつか読んでいると大体想像がつくが、、、それを裏切らないオチでしたね。すべては終わって平和が訪れたのでした、めでたしめでたし。
    こちらも誰のことなのかわからない代名詞が散見されました。スムーズに読み進められないのはしんどいです。よって星ひとつ減。

  • 迷い、傷つきながらも一歩ずつ謎の核心へと迫り、モルゴンは真理を解き明かす。古いものから新しいものへ、受け継がれる世界の物語。
    モルゴンを支えるレーデルルの距離感が心地良い。万能に近い力を持っていても、痛みを感じるし寒さに震えるしお腹も減る。彼らは“人”であると思える描写がいい。

  • いったい何度山場をもってくるのか。

    いやもうさすがの結末。大団円でありながら、傷は残り人々は去り癒えぬ痛みを抱えていく容赦の無さ。しかしラストは<平和=ヘド>と共に。

    個人的には、デスが安息を得たことが、切なくも最重要。「すべてを知っていて、しかし口にしないキャラクター」という造詣はこの世には多々いるけれど、その苦悩をきちんと描いてくれる作品はどうしても少ない。それは、その目線を描ける人が少ないから。

    すばらしい作品でした。

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