紅玉は終わりにして始まり (時間旅行者の系譜) (創元推理文庫)
- 東京創元社 (2015年11月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488557058
作品紹介・あらすじ
あたしが“めまい”に襲われたのは高校のカフェテリア。それがすべての始まりだった。そもそもタイムトラベラーとして準備を整えていたのは、いとこのシャーロットだった。ところが実際に過去に飛んだのは、何の準備もしていないあたし。相棒のギデオンは気絶しそうに素敵なんだけど、シャーロットべったり。あたしだって好きでタイムトラベルしてるんじゃないわよ! ドイツで大人気のタイムトラベル・ファンタジー三部作、第一弾。 訳者あとがき=遠山明子
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
あたしが"めまい"に襲われたのは高校のカフェテリア。
それがすべての始まりだった──
英国・ロンドンに住むモントローズ家には
タイムトラベラーの遺伝子が受け継がれていてるのだが
初めて飛ぶ日の準備をしていたのはいとこのシャーロットだったのに
なぜかグウェンドリン(あたし)が飛んでしまったのだ。
タイムトラベルをする主人公・グウェンと、いとこのシャーロットは
16歳の女子高生で同級生。
グウェンの現代っ子らしい機転を利かせたストーリー展開は
軽妙コミカルで明るいです。
グウェンと親友・レスリーとのコンビネーションも
とてもいい感じに間合いよく添えられたスパイスのようで
今後の楽しみの一場面となってくれそう...♪
そして何より気になっているのがグウェンの母親・グレイス。
驚きのカミングアウトには仰天させられてしまったけれど
まだ何かありそうで...
重要な鍵を握っているような気がしてなりません。
タイムトラベルをすることには何の意味があるのだろうか....
秘密結社って...??
誰が味方で誰が敵か。いや...そもそも敵なんているのか??
今後どうなっていくのだろう...。
三部作とあって謎が多すぎの終わり。
先がとっても気になります。 -
ドイツのティーンズ向け小説。
タイムトラベラーの遺伝子を受け継ぐ高校生の女の子。
キュートでとても可愛い。
三部作の第1作目と言うことでまだ謎が多いのですが、続きが気になるなぁ。
SFと言うよりファンタジーでしょうか。
若者二人の恋の進展も気になるところです。 -
あたしが高校のカフェテリアで“めまい”に襲われたのが全ての始まりだった―
タイムトラベラーとして準備をしていたのは、いとこのシャーロットだった。
なのに実際に過去に飛んだのは何の準備もしていなかったあたし、グウェンドリン。
相棒のギデオンは素敵だけれど嫌なやつ。
タイムトラベラーの属する秘密結社〈監視団〉の目的のために過去へ飛ぶ二人だが、何者かが先回りして妨害を始め―
ドイツで大人気のタイムトラベル・ファンタジー三部作、第一弾。
面白かった-
けど感想は書きにくい…
主人公の一人称が“あたし”ってことで主人公がアホすぎてイライラしないかと躊躇したけど、幽霊が見えて会話できるくらいで普通で安心しました。
あと“ドイツで100万部”っていうからドイツが舞台かと思ったら英国ロンドン舞台でちょっと肩すかし…
主人公は生まれた日にちだけじゃなく、両親そのものが撹乱されてるよね?
妹弟との仲も良くてほのぼのするけど、なんといっても親友が!頼もしい!
いとこは苦しい立場だな…
各時代の衣装描写も素敵-
来月に文庫版第三部が出る予定なので、最終巻まで続けて読みたいです! -
サンジョルディの日に向けて、中学生の娘に贈る本を探していてたどり着いた。
タイムトラベルを題材としたファンタジーだが、恋愛小説としての要素の方も強いかも。ロンドンが舞台だがドイツの作品で、本国ではミリオンセラーだそうだ。
登場人物も多く、タイムトラベルにまつわる設定が複雑なので、何度か読み返すこともあったものの、基本的には女子高生らしい軽快な一人称の文章に乗ってテンポよくストーリーが進んでいくので、どんどん読み進めてしまった。
脳内で映像化されるような描写も多く、普段本を読まない子でも、いつのまにか世界に入リこめてしまうのではないだろうか(実際に映画化もされているようなので、いずれ観てみたい)。
なお、本書は3作(3作目は上下巻)あるシリーズの1作目だが、すべて読まなければ物語は完結しない。 -
有る日突然タイムトラベラーとしての能力に目覚めてしまったグウェンドリン、彼女は時を巡る秘密結社の計画に巻き込まれることにーーー
数年前に映画化もされたようで、気になったのでとりあえず原作から読んでみることに
ドイツで人気の小説家によって書かれた今作、作者さんはドイツの方ですが舞台はロンドン
三部作の1作目なので、序章的な感じなのか物語の核心にはあまり触れられませんが、タイムトラベラーのヒロインを通して昔のロンドンを見ていくのはとても楽しい時間で、あっという間に読み終わっていました
次巻も楽しみです -
時間旅行者の系譜第一作
先に映画を観たら原作も読みたくなってしまって(ミーハー)。
翻訳ものなので、もしも訳が合わなかったら……と保険で一作目だけ買ったけれど、失敗だった。これは三部作すべて読みたい。読んでいる間、ずっとワクワクしていた。こんな感覚は久々。