ボレアの妖月 (タイタス・クロウ・サーガ) (創元推理文庫)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488589066

作品紹介・あらすじ

〈風に乗りて歩むもの〉イタカの軍勢を退け、ボレアの女王アルマンドラの伴侶となった精神感応能力者ハンク・シルバーハット。彼は行軍のさなかボレアに墜落せんとする〈時空往還機〉の姿を目撃する。その落下地点で出会ったのは、邪神狩人タイタス・クロウの名高き盟友アンリ=ド・マリニーであった。邪神と人類の果てしなき闘争を描いてクトゥルー神話体系に新風を巻き起こした伝奇ホラーシリーズ、長編第5作登場!

感想・レビュー・書評

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  • サイレンス、カーナッキとオカルト探偵物が続いたので、
    ここで一気にタイタス・クロウ・サーガをやっつけることに
    した。と言っても当初一応探偵物で始まったこのシリーズも
    今ではバローズの火星シリーズを彷彿とさせるヒロイック・
    ファンタジーとなっているのだが。

    前巻で活躍したシルバーハットと、タイタス・クロウの盟友
    ド・マリニーがボレアで再会するこのお話は、最終巻とこれ
    までのシリーズを繋げるブリッジの要素を強く感じる一冊
    だった。テイストは同じで紛う方なき前巻の続きである。
    そして、なんと今回は人間ごときがかのイタクァに情けを
    かけて殺さずにおいてやるという大事件が発生する!もう
    驚かないけどね(笑)。

    最終巻、そしてブライアン・ラムレイの処女短編集「黒の
    召喚者」に続きます。

  • タイタス・クロウサーガの第5巻。だが、主人公タイタス・クロウはまたも登場せず、前巻に引き続きハンク・シルバーハットと、クロウの親友ド・マリニーがイタカを向こうに回して大立ち回りを繰り広げる。
    イタカがものすごく矮小な存在になってきてしまっているのが残念。ハンクとド・マリニーが超人すぎるのだろうか? あと、斧最強。

  •  『タイタス・クロウの事件簿』の解説で紹介された内容とちょっとちがうが面白かったので気にしない。それに徐々に風呂敷をたたんでいる感じが最終巻への期待も高まる。それにしてもアンリというキャラクターは面白い。ワトスンとしての側面だけでなくトリックスターとしての役目、さらにちょっとしたロマンスまでやってのけるあたりクロウやシルバーハット以上に主人公をしている。案外ラムレイはアンリを活躍させようとしているのではないかと思えるほど。さて、タイタス・クロウサーガも残すところあと1巻となったが、これまでの刊行ペースからすると2年ほど待つことになるのか。

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