- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488684037
感想・レビュー・書評
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人工知能を持ち、自我に目覚めたコンピューターが己の計画から失敗までの顚末を語るという、一風変わった一人称で進められた本書はコンピューターが主人公ということもあって非常に理屈っぽく辟易した。余りにコンピューターの感情をデフォルメしたような悪ノリは食傷気味である。
また監禁物という事で今まで読んだクーンツの作品の中で最も登場人物の少ない作品だった。スーザンの顔が見えてこなかったのは致命的だったな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
子どもの頃、雑誌で集英社版の広告を見た( ´ ▽ ` )ノ。映画タイアップで「コンピューターが美女をレイプ」とか何とかのコピーで、いかにもキワモノぽかった( ´ ▽ ` )ノ。それが後のクーンツ先生の出世作と知ったのは、はるか後の事......。
瀬名先生のおっしゃる通り、語りの小説( ´ ▽ ` )ノ。そこが良し悪しで、物語としての広がりがどうしても犠牲にされている(>_<)。設定も物語もすごく面白いだけに、終盤のバタバタが本当にもったいない(>_<)。
よくある監禁サイコサスペンスだけど、犯人がコンピューターというとこがミソ( ´ ▽ ` )ノ。
プロメテウスをコンピューターでなくソフトとすれば、ネット上で無限繁殖して永久不滅の命を持つ、最強モンスターになったのではないか?
プロメテウスがやたら自意識過剰でスケベでおっちょこちょいなとこが愉快( ´ ▽ ` )ノ。まあ、とことんシリアスでクールな設定の方が怖かったと思うけど( ´ ▽ ` )ノ。
とにかく、終盤の雑さで印象が決定的に悪くなった、惜しい一作(>_<)。
2014.12.21 -
著者によるあとがきや解説等によると、初期の作品を大幅に改稿して完全版として出版されたものらしい。
知能を持つコンピュータが自分の意思で自分が人間になることを画策し、女性を監禁し思いを成し遂げようとする。
スーザンというのだがコンピュータに言わせるとすばらしく美人らしい。
出版当初はコンピュータが物を考えるという発想自体がなかったのかもしれないが、今となってはコンピュータが暴走するのはストーリーとしては定番なので、目新しさが感じられない。
読み終わって、機械が人間になろうとする理論付けが納得しかねるのと、最後のあっけない解決の仕方はいかがなものかと思う。
どちらかというと、映像の方がどきどきはらはら感表現しやすいかもしれない。 -
著者自身の改稿による完全版。旧作からは基本的プロット以外全面的に新作だと。ディテールも完全に現代風。
主人公である?の人工知能氏はかなりアブないw
しかしラスト近くの慌しさは何だ?呆気なさ過ぎというか端折ってるというか……。 -
狂ったコンピューターの話で、ちょっと「ローズマリーの赤ちゃん」(笑) コンピューターの語りでずっと進行していくんだけど、なかなかその心理(?)が切なくて重い。
クーンツは、面白いです。最高です!
A社以外の出版社様、最新作をちゃんとした訳で、読ませて下さい!!(爆) -
高校の登下校時に読んだ本でした。
人間の女性を愛し、彼女との子供を本気で作るために彼女を監禁したコンピューターのお話。
こう言う屈折した愛情表現は見る分にはかなり好きですよ。
ヒロインにとっては飛んだ迷惑でしょうけど(笑。 -
ママ大好きです。
でもここまでくるとホラー。
AIとしては、あんまり萌えませんでした。
たぶん、メカのくせに人間に欲情する腐れ具合がだめなんです。ハッ!人間ごとき下等生物に!と、バカにしつつも何故か惹かれる。とかそういう葛藤が萌えなのに、こいつは発情しまくりですよ。
っつーかママじゃねぇけどな。 -
00mmdd読了