銀河英雄伝説〈3〉雌伏篇 (創元SF文庫) (創元SF文庫 た 1-3)

著者 :
  • 東京創元社
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感想 : 100
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488725037

作品紹介・あらすじ

亡き親友との銀河の覇者となる約束を果すべく決意を新たにしたラインハルトに、イゼルローン攻略のための大計が献じられた。その裏で暗躍する第三勢力フェザーンの狙いとは。一方、ユリアンの初陣からの帰還に安堵する間もなく、ヤンは査問会に召喚され、同盟首都に向かう。だがその隙を衝くようにイゼルローンの眼前に帝国軍要塞が出現。巨大要塞同士の戦いの火蓋が切られた。

感想・レビュー・書評

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  • 最推しだったキルヒアイスが亡くなり、ラインハルトと同様私も深い悲しみの中にいます。そのため、今まで3日で1巻ペースだったにも関わらず読み終わるのに2週間も要してしまいました。しかし物語の中に合間見るキルヒアイスとの記憶の片鱗・そして動き続ける帝国軍と同盟軍の行方はやはりこの物語を読み続けるに値する事を示唆していました。

    キルヒアイス推しの皆様良かったらいいねを押してくださると嬉しいです。
    ⚠︎︎個人の感想です

  • 「無名の師」(p.137) とはしたり。生者に心を閉ざして行くラインハルトに対し、ヒルダの気苦労の絶えぬことよ。ミリタリー物としての華々しさは少ないけれど、なんと言っても黄色いバラのシーンがある巻ですから。

  • 2023年度【国際学部】入学前知トラ「課題図書」推薦作品

    OPAC(附属図書館蔵書検索)リンク
    https://opac.lib.hiroshima-cu.ac.jp/opac/volume/490662?locale=ja&target=l

  • 正論の通らない極限環境の中で,ヤン・ウェンリーというたった一人の異物が供する影響性が,数百年続く文化文明をどのように変革するのか.それにしても,その影響性を説明文ではなく会話を多用することで,ストーリーテリングの流暢さを生み出し,読み手にストレスを感じさせずカタルシスを醸成する.至福.

  • 今までに出てきた登場人物たちの名前は七割くらい覚えられた気がする。
    ラインハルトの側にキルヒアイスがいない寂しさがずっと付き纏う。
    ユリアンの初陣やヤンの査問会…様々な出来事があった3巻!カタカナの名前や文体にも慣れてきた!面白い!

  • 田中芳樹さんという人は要するに学者なんだと思う
    エンタメというものを理解した歴史学者なんだと思う
    そして彼の紡ぐ歴史は人類が歩んできた歴史の継ぎ接ぎにすぎないんだけど、その継ぎ接ぎが抜群にうまく、綻びを全く感じさせない
    天才的な職人でもあるわけです

    なによりすごいのは人物の造形力で、とんでもない人数を登場させているにもかかわらず、書き分け力がえげつない
    このえげつなさはひとりひとりの人物の背景を物語の中に無理なく溶け込ませることで、自然にその人がその人であることを違和感なく納得させてしまうところにある

    造られたことを感じさせない造形力

    躍動感に溢れた人形を指して言う「まるで生きてるよう」と言ってしまうあの感覚
    これを数十人規模で事もなげにやってくる

    人を造る職人、歴史を創る職人

    それが田中芳樹さんだと思うのです

    • 1Q84O1さん
      銀河英雄伝説3巻目にして師匠のコメントが初めて真面目になっているw (゜o゜;
      銀河英雄伝説3巻目にして師匠のコメントが初めて真面目になっているw (゜o゜;
      2023/04/15
    • ひまわりめろんさん
      ずっと真面目です
      人生で真面目でなかった瞬間がありません
      初めて喋った言葉は「教育、勤労、納税、甘露煮」です
      ずっと真面目です
      人生で真面目でなかった瞬間がありません
      初めて喋った言葉は「教育、勤労、納税、甘露煮」です
      2023/04/16
    • 1Q84O1さん
      ……。

      やっぱりずっと不真面目だったんですねw
      ……。

      やっぱりずっと不真面目だったんですねw
      2023/04/16
  • ヤンの査問会のシーン、好きなのよね。

  • 査問会〜第八次イゼルローン攻防戦流れがかなり好き。ヤンがイゼルローンを留守にしているか否かで気を揉み思い切った戦術を取れない様が「死せる孔明、生ける仲達を走らす」のようでおもしろかった。
    夢中になって読んでしまった、、未読の人には「銀英伝はとりあえず3巻まで一気に読んでくれ」と勧めたい…

  •  ユリアンくんがとうとう初陣。そして大活躍。育ての親の複雑な親心。
     帝国、同盟、フェザーンの均衡と登場人物たちの内面的なものと外面での駆け引き。とてもよく書かれていると思う。
     それにしてもメルカッツとビュコックが最高なのである。こんな大人になりたいのだ。

  • 亡き親友との銀河の覇者となる約束を果すべく決意を新たにしたラインハルトに、イゼルローン攻略のための大計が献じられた。その裏で暗躍する第三勢力フェザーンの狙いとは。一方、ユリアンの初陣からの帰還に安堵する間もなく、ヤンは査問会に召喚され、同盟首都に向かう。だがその隙を衝くようにイゼルローンの眼前に帝国軍要塞が出現。巨大要塞同士の戦いの火蓋が切られた!
    (1984年)
    --- 目次 ---
    第一章 初陣
    第二章 はばたく禿鷹
    第三章 細い一本の糸
    第四章 失われたもの
    第五章 査問会
    第六章 武器なき戦い
    第七章 要塞対要塞
    第八章 帰還
    第九章 決意と野心
    解説/細谷正充

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著者プロフィール

1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年「緑の草原に……」で幻影城新人賞を受賞しデビュー。1988年『銀河英雄伝説』で第19回星雲賞(日本長編部門)を受賞。2006年『ラインの虜囚』で第22回うつのみやこども賞を受賞した。壮大なスケールと緻密な構成で、『薬師寺涼子の怪奇事件簿』『創竜伝』『アルスラーン戦記』など大人気シリーズを多数執筆している。本書ほか、『岳飛伝』『新・水滸後伝』『天竺熱風録』などの中国歴史小説も絶大な支持を得ている。

「2023年 『残照』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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