- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784489007323
感想・レビュー・書評
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初学者ですが根気よく取り組めば理解できる記述でした。問題の解答も、本文をきちんと読み込んであればわかるので特に不親切とは感じません。ただ、やってて何が嬉しいのかわからない部分も所々あり、もう少しオマケが欲しいと感じます。また数式に誤植と思われるものがいくつかあります。
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非常に面白い順番で説明が進んでいく。
あくまで高校数学の延長として説明が行われ、一般的な微分積分の教科書よりも丁寧に項目が取り上げられている。
もちろんε-δ論法も収録。
しかし問題の解説が若干不親切で、その点で斎藤正彦の葛藤が見えた(笑
一冊目としては良書。 -
くどくないがその分多変数の積分以降の証明は参考文献に丸投げです。
ちょっとガッカリですが、その分わかりやすく書かれています。
一人で勉強するには十分かも、適度に厳密だし・・・
と言うことで、Amazon.comのレヴューを貼り付けます。
『 確かに読みやすくはありますが・・・』
齋藤正彦先生は線型代数入門や数学の基礎―集合・数・位相で定評のある先生ですが、この微分積分学は確かに読みやすくはあるのですが、多変数関数の積分あたりから息切れし、証明もあとがきに書かれた参考文献を参照するようにとされています。
同先生の数のコスモロジー(ちくま学芸文庫)の"自著を語る"に「私はだんだん厳密派から先を急ぐ派に近づいた。・・・こうゆう思想に基づいて書いた本が『微分積分学』である。」とあり、その意図を考えて☆一つ増やしました。
本書の演習問題をやる上で答えが略解ですので、結局杉浦先生の解析入門などを参照しました。
それなら少しごたごたした感がありますが、値段も安くてルベーグ積分についても触れられている笠原先生の微分積分学 (サイエンスライブラリ)や、最近の本では分冊になってはいますが、適度に図表やプログラム例を入れた上で、問題の解答も詳しい金子先生の数理系のための基礎と応用 微分積分理論を中心に (ライブラリ理工新数学)の方が、他の本を参照せずに読み進められそうです。