本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
- / ISBN・EAN: 9784490106251
作品紹介・あらすじ
『おくのほそ道』芭蕉自筆本(中尾本)の公開以来、『おくのほそ道』の研究は新しい段階に入った。近年発表された研究成果を網羅して、文学作品としての『おくのほそ道』の鑑賞の便を図り、多様な解釈をとおして『おくのほそ道』の新たな読みの可能性をさぐる。
感想・レビュー・書評
-
もう何年か前に本屋で見かけ、気になりながらも買わず、その後なかなか巡り会えなかった本。最近、名古屋の栄にできたジュンク堂でようやく再会することができた。ここの品揃えはたいしたものである。やはり、気になった本はその場で買うべきである。なぜ気になったかと言うと、本書は『奥の細道』の解釈を集めた本だからである。この段落についてだれがこういった、だれがああ言ったという説を細かく集めてくれているのである。単に鑑賞するにはうるさいかもしれないが、研究とはなにかを考える上ではとても得がたい本である。芭蕉の研究者でもなんでもないぼくが、この本を買って見る気になったのは、今当たり前のように思っている句でも解釈にはいろんな説があることがわかることである。本書の編者たちに言わせれば、こうして学説を整理することで、どの部分の研究が手薄になっているかもわかるという。
詳細をみるコメント0件をすべて表示
全1件中 1 - 1件を表示