「学びに向かう力」を鍛える学級づくり

  • 東洋館出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784491033211

作品紹介・あらすじ

学習プロセスの質的改善が、学びに向かう学級をつくる!授業を見合おう!仲間とつくる成長する学級が深い学びの苗床!

感想・レビュー・書評

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  • 二人の優れた若手教師による実践報告。

    「ああ、これはいい先生だなあ」と心から思った。

    教師の実践報告は、カルトのような学級経営を誇らしげに語っていたり、自己陶酔的なものが多かったりするものなのだけれども、このお二人にはそういったところが全くない。

    むしろ、この本のなかでは、うまくいった指導と同じくらい、以前の自分の指導がいかに未熟だったか、ということにも言及されている。つねに子どもの側から自分の指導の成否を考える。その謙虚に学ぶ姿勢に僕は感銘を受けた。

    こうして過去の自分を他者の視点から批判的に見ることができる人は自分を成長させることが上手いものだが、そうした深いレベルでのリフレクションが日常的にできる人は、なかなかいないだろう。

    その意味では、この本は、教育者がどのようにして自分自身を振り返り、成長していくか、について書かれた本でもある。

    自分に子どもがいたとして(と考えることはその教育が良いものであるかどうかを判定する際にいつも問うことなのだが)、こんな先生にだったら、子どもを安心して預けられると思った。

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著者プロフィール

1988年生まれ。東京大学大学院教育学研究科にて、秋田喜代美先生に師事、修士(教育学)。研究主任、OJT推進担当を経て、特別活動主任とchrome book活用推進担当に就任。校内の授業改善と特別活動の充実に邁進中。国立教育政策研究所「評価規準、評価方法等の工夫改善に関する調査研究(R1小学校生活)」協力者。

「2022年 『授業で語る―違いから迫る本質論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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