学級経営の教科書

著者 :
  • 東洋館出版社
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本棚登録 : 128
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784491033419

作品紹介・あらすじ

イメージや経験談からではなく、理論的に学ぶ
全く新しい学級経営のための「教科書」!

感想・レビュー・書評

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  • 読んでいて学級経営の必然的領域(人権に関わるようなこと)のことが特に心に残った。
    去年初日に「バカじゃないん?」と子どもが会話で言ってるのを聞いた時
    「初日から言うのもなぁ、、まぁあとから言葉遣いについては指導していこう」と思って
    その場をスルーしたことを思い出す。
    「指導の場面を見逃さない(オンタイムの指導を徹底する)」とあって
    あー、そうか、やっぱりそうだよなぁと思った。

    その場はスルー(≒OK)しておいて後から介入が入ると
    あの時は何も言わなかったのになんで?という気持ちになり
    信頼感を損なってしまうことにもつながると思った。

    また「人間関係を形成する力を育む」
    「友達や仲間という構築そのものではない」という言葉には
    ハッとさせられた。
    仲間づくりももちろん大切。
    10、20年経った時その人が周りにいる人とつながる力が
    ついているか。
    そこも大切だと気付かされた。


  • 学級をさまざまな視点から捉え直し、考え直すことができる1冊。
    まさに教科書と呼んでいいと思える。

  • 学級経営におけるポイントが整理されており、とても参考になった。
    特に印象的だったのは、教師のストーリーテリング(語る力)が大切だと言う点。朝の会や授業の隙間時間など、教師が子どもに向けて話すことが、教師の考え(これが良いとかこうなって欲しいとか)を伝えているという意識を持たなければならないと感じた。あわせて日々の指導の中で、子どもが「あ、これ前に先生が話してくれてたことや!」と繋がりを感じることができると、子どもが安心して過ごせる学級にもつながると思う。

    3つの領域、4つの指導スタイル、しなやかな軸、ストーリーテリング、フローなど、今までの実践で「なんとなく大切だ」と思っていたことが、言語化され、考えが整理された。タイトル通り、本書を「教科書」として、自分の実践を重ねていきたい。

  • 学級経営というものの根底を理論面からまとめてある。
    今まで自分が実践してきたことや学んできたことが線で繋がったり面になったりする感じがした。また読み直したい

  • 経験に多くを委ねてきた自分の学級運営がいかにあやふやなものであったのかを痛感した。「学校・学級づくりの3領域」という整理は,最近の自分のモヤモヤ(自由と規律について)を晴らしてくれたし,バウンダリーワークを基にした指導の切り分けは,どのような場面でどのようなアプローチを心がければよいのかが明確であった。どの章をとってもまさに「学級経営の教科書」だと感じた1冊であったので,経験年数の浅い先生に紹介したり校内研修で活用したりしようと思う。

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著者プロフィール

白松賢(Shiramatsu Satoshi)愛媛大学大学院教育学研究科教授。1970年山口県生まれ。広島大学大学院教育学研究科、徳島文理大講師、愛媛大教育学部講師を経て現職。主な研究分野は学校/学級経営、特別活動、教育社会学。共著に『個性をひらく特別活動』『入門 子ども社会学』(ミネルヴァ書房)などがある。中央教育審議会初等中等教育分科会教育課程部会 特別活動ワーキンググループ委員。

「2017年 『学級経営の教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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