「Which型課題」の国語授業 「めあて」と「まとめ」の授業が変わる

制作 : 桂 聖 
  • 東洋館出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784491035864

作品紹介・あらすじ

考え・答えたくなるのはWhyやWhatではなく「Which」!
全員が選択・判断できる授業づくりを、桂聖氏のフルカラー1時間授業&36教材の実践で紹介!

「○○はどうして(Why)このようなことをしたのでしょう?」
「このとき○○はどんなことを(What)思ったでしょう?」……
国語授業でよくみられる、このようなWhy型やWhat型の課題、実は子どもにとっては
考えたり・答えたりするのが難しい場合があります。登場人物の行動の理由や心情の推測といった
幅広い問いかけに答えるのは、高い能力を要求されるのです。これは、物語文に限らず、説明文でも同じです。
それゆえに、国語が得意でない子どもにとっては、これらの課題提示のために活動が停滞し、
苦手意識を覚えてしまうこともあります。

そこで本書が提案するのが、「A・B、どっち?」「A?Dのうちどれ?」「順番に並べるとどうなる?」といった、選択肢の中から選べるWhich型学習課題です。
どれかから選んだり、並べたりするのは、活動のハードルが低いため、全員が授業に参加することができます。また、それゆえに多くの子どもたちが意見を言いやすく、話し合い活動が活発化することにもつながります。
もちろん、話し合いが拡散するだけでなく、その上で活発化した話し合いが、学んでほしい「ねらい」に向かうようにする必要があります。
本書での提案は、授業を活性化させるための「Which型課題」の提示、そしてそこから授業のねらいへと収束させるための「考えのゆさぶり」を盛り込んだ、具体的な授業提案を掲載しています。

本書で提案される「Which型課題」の種類は、具体的な方法として10バリエーションあります。
子どもの実態や教材のタイプ、学年段階など、目の前のクラスに合わせて使いこなしやすい!
全員参加が楽しく参加でき、思考が活性化する国語授業のために、参考にしたい1冊です。

著者プロフィール

筑波大附属小学校国語科教諭。筑波大学非常勤講師、日本授業UD学会理事長、全国国語授業研究会理事。『国語教科書』(光村図書)編集委員、『例解学習国語辞典』(小学館)編集委員、『国語授業のユニバーサルデザイン』(東洋館出版社)、『なぞらずにうまくなる子どものひらがな練習帳 』実務教育出版ほか著書多数。

「2023年 『マンガでわかる!12 歳までに知っておきたいことわざ④』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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