学習評価

著者 :
  • 東洋館出版社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784491043289

作品紹介・あらすじ

【教育書ベストセラー『深い学び』から3年―。田村学教授最新刊】

「知識の構造化」とリンクさせ、
いつでも・どこでも・だれでもできる評価規準の作成を!

資質・能力を育成するために授業をさらに改善する、学習評価の具体的手順を、
前作『深い学び』から更にバージョンアップした「知識の構造化」概念とリンクさせてイチから解説。

***
学習評価は、教育課程にも、子供自身にも、地域や保護者にとっても機能すべき重要な行為なのである。そうした点から考えるならば、誰もが分かりやすいものであること、複雑ではなく簡便であること、個人や実施者によって違いが生まれるのではなく安定的であることなどが求められる。そのことは、結果的に、学習指導要領を基準とし踏まえたものであることを意味する。また、多くの教師が理解し、実施できるものでなければならない。そして、シンプルで平易に表現できるものでなければならない。「いつでも」「どこでも」「だれでも」実施できる学習評価が求められている。(第1章本文より)
***

妥当性と信頼性を備えた学習評価で、「深い学び」のグレードを上げる。

序 章 学習指導要領と評価を構造的に理解する
第1章 指導と評価の一体化
第2章 見取りと評価の授業構造
第3章 評価規準の設定方法の明確化
第4章 各教科への一般化
第5章 指導と評価の一体化した授業の創造
第6章 観点別評価の総括
第7章 知識の構造化とカリキュラム・マネジメント
終 章 知識はさらに駆動する


田村学 Manabu Tamura
國學院大學人間開発学部初等教育学科教授
昭和37 年新潟県生まれ。新潟大学教育学部卒業後、昭和61 年4 月より新潟県公立小学校教諭、新潟県上越市立大手町小学校教諭、上越教育大学附属小学校教諭、新潟県柏崎市教育委員会指導主事を経て、文部科学省初等中等教育局教育課程課教科調査官・国立教育政策研究所教育課程研究センター研究開発部教育課程調査官。文部科学省初等中等教育局視学官として平成29年版学習指導要領作成に携わる。平成29 年4 月より現職。主著に、『「探究」を探究する』(学事出版)、『深い学びを実現するカリキュラム・マネジメント』(文溪堂)、『問い、対話、振り返りによる中学校の授業改革』(小学館)、『授業を磨く』『カリキュラム・マネジメント入門』『深い学び』(いずれも東洋館出版社)など多数。

感想・レビュー・書評

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  • 学習評価は、ややもすると結果を厳正に診断し、数値化し、評定していくイメージがつしまとう。なんとなく、一人一人の子供を品定めしているような気持ちになるのかもしれない。この言葉はまさにその通り。
    「いつでも、どこでも、だれでも」評定規準を設定できることを目指した、教科の枠を取っ払った提案が書かれている。著者の想いは伝わるが、現場での実現性に関しては、やはり学校単位によって変わりそう。そもそも評価に関してきちんと話し合えている学校がどれほど存在しているのか。

    評価は「子どもの品定め」ではなく、「子どもの学びの姿」として考えていきたい。

  • 全教科に通じる評価規準の設定方法を模索するというダイナミックな理論。今後さらにデータが集まった時に続編を読みたいと思った。

  • 恥ずかしいことだが、今まで、いろんなことを言い訳にして、しっかり取り組んでこなかったのが、評価についてだ。この本を機に、授業の作り方も大きく変えていける気がする。

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著者プロフィール

國學院大學人間開発学部教授 [第1章執筆]
文部科学省初等中等教育局視学官などを経て2017年より現職。日本生活科・総合的学習教育学会副会長,中央教育審議会架け橋特別部会臨時委員,産業構造審議会臨時委員など。主著に『深い学び』東洋館出版社,『学習評価』東洋館出版社などがある。

「2022年 『探究モードへの挑戦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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