授業革命 「発問-応答」型から「参加-構成」型へ

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  • 東洋館出版社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784491045535

作品紹介・あらすじ

「授業に発問は、それほど重要ではない。発問がなくても授業は成立する」と言ったら、

読者の方々はどのように思われるだろうか。



教師の「発問」とそれに対する子どもの「応答」で展開していく授業を「発問−応答」型の授業と呼ぶ。

この型の授業で参観日や研究授業を行い、用意していた発問に子どもたちが反応せず、反応しないからさらに発問し、

どんどん教室の空気が重くなる、そんな経験をした教師も少なくないはずである。

そこには、発問のたたみかけの問題がある。

それ以外にも、子どもの主体性や子ども同士の対話など、いくつか問題を孕んでいる。



本書では、それに代わる授業として、「参加−構成」型の授業を提案する。

「参加−構成」型がどのような授業であるのか、「発問—応答」型と何が違うのか、

どのような考え方や具体的な手立てが必要なのかを詳解している。



まず、第一章では、「発問−応答」型からの脱却について、「発問−応答」型の授業を考察する。

授業の実際や問題点についてまとめた。そして、それに代わるものとして「参加−構成」型の授業を提案する。



続く第二章では、「参加−構成」型の授業をつくる方法やその授業で子どもたちに身につく力をまとめている。



次に、第三章では、「参加−構成」型の授業をつくるための、単元構想についてまとめている。

ここでは、拙著「活動する国語(東洋館出版社)」で提案している「パフォーマンス単元」を、国語科だけでなく他教科に広げていく。



最後の第四章では、「参加−構成」型の授業を支える、新たな教育モデルについてまとめている。

それは、さまざまな関係性やかかわりを重視し、「学ぶこと」と「教えること」が相互に共鳴し合うようなモデルである。

そして、学力観やカリキュラム観、単元観などを提案し、さらに、評価についてもまとめている。

著者プロフィール

1949年名古屋に生まれる。1976年東京大学大学院修士課程修了後,東京大学文学部助手。1978年文化庁文化財保護部記念物課文部技官,1985年同調査官を経て,1994年から九州大学大学院比較社会文化研究科助教授,1997年教授,2011年から2013年まで研究院長を兼任。2015年九州大学退職後,くまもと・文学歴史館館長に就任し2021年退任。現在名古屋城調査研究センター所長。

『景観にさぐる中世―変貌する耕地景観と荘園史研究』(新人物往来社,角川源義賞受賞),『武士と荘園支配』(山川出版社),『地名の歴史学』(角川書店),『峠の歴史学』(朝日新聞出版部),『河原ノ者・非人・秀吉』(山川出版社,毎日出版文化賞受賞),『蒙古襲来』(山川出版社),『蒙古襲来と神風 中世の対外戦争の真実』(中公新書),他編著書多数。

「2022年 『しぐさ・表情 蒙古襲来絵詞復原』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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