子どもの事実に向き合う

著者 :
  • 東洋館出版社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784491049380

作品紹介・あらすじ

「教師の型を子どもに当てはめる教育」から「子どもの事実に教師が順応する教育」への転換!
本書の概要
指導事項を抑えながら、子どもの願いや問いを基に授業を展開するための教師の役割を提案します。
教師の主な役割

「軌道修正」(各自が課題解決に向かえているか)

「新しい視点」(学びの質を高める提案)

「学びの振り返り」

「交通整理」(混乱の解消や課題解決の実感)

本書からわかること
子どもの願いや問いに基づく授業は、一方的に教え込む授業の違いはなぜ発生しているのか。本書は教師の中の5つの価値観が重要であることを提案し、授業の実際で示します。

①指導観 → 学びの主役は子ども

②子ども観 → 子どもは自ら伸びようとしている

③授業観 →「子どもの事実」から授業を構想する

④子どもから見た授業観 → 子どもの視点に立って授業を構想する

⑤学力観 → テストはほんの一部の学力しか測れない

この価値観に基づく、子どもが「授業時数の使い方を決めたり、進め方をそれぞれで決めたりする授業の具体例」をさまざまな教科で紹介します。

こんな人におすすめ
教師主導の学び以外の方法について考えたい先生
平野朝久先生推薦(『はじめに子どもありき』著者・東京学芸大学名誉教授)
「子ども主体の学び」を実現する鍵は教師の教育観にある。本書が真に子ども主体の授業づくりをしようとしている教師の拠りどころとなると確信しています。

感想・レビュー・書評

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  • 主体的に学びに向かう子どもを育てて行く為には、教師の指導観の見直しが非常に大切である事が学べた1冊。⁡
    ⁡子どもは本能的に【学びたい】生き物であるからこそ、教材との出会わせ方が大切。⁡
    ⁡教師の仕事は、教材選び→出会わせ方であると再認識。⁡
    子どもの仕事は、問いをもち、学び方を考えていくこと。⁡
    ⁡子どもの仕事を子どもにする為にも授業の中で仕掛けていくこと、繰り返し行っていくことが大切。
    ⁡#2023年読書記録⁡
    ⁡#子どもの事実に向き合う

  • 教育観を見直すという難しい課題を考え直すことができたように思います。子どもが自分から学んでいく、社会でよりよく生きていくための力を少しでも蓄えられるように、3学期から出来ることはないか考えたいです。


  • 子供の役割と教師の役割が明確にされているものとろが、わかりやすい!
    ・願いやと問いが学習内容や指導事項と関連付けなければならない。その教材だからこそ何が学べるかをまず把握
    ・個性を尊重すると言う事はその子の心の中に生まれた問いを大切にすると言う事
    ・環境を整え、子供の必要感や困り事が出てきたときに、初めて新しい視点を与える
    ・子供の事実に教師が順応する(レディネス)
    ・みんなはこの物語を通してどんな力をつけたいと思っているの
    ・研究授業等では、計画を変更する。その際、子供の事実に合わせ、ずれても、ゴールを達成できるか即座に判断する
    ・ 0から1を作り出せる。自分で問いを見出していく時代
    ・自分でどうにかしたいと思って、自分の学び方を自分で決められる方が学びは楽しい
    ・活発な意見交換ができていてすばらしいではなく、活発な意見交換によって何が学ばれたのか。主体的に行動した結果、子供たちはどのような力を獲得したのかの看取りが必要。非認知能力を大いに活用することでその教科でしか学べない認知能力が獲得されていく。
    ・自分で必要感を持ち獲得した知識技能。
    ・この視点を用いて授業をしてみて子供の反応を見る→省察
    ・新しい知識や視点は教えてはいけないのではなく、そのタイミングに注意する
    ・子供たち同士で評価し、互いに成長できるようにすることも大切

  • うーん、おもしろかった

    今の自分の教育は
    レールを引いてその上をいかに上手く
    走らせるかというところにばかり
    力を注いでるような気がする、、、

    問いを持たせ、やらせてみて
    失敗をどんどんして試行錯誤させる。

    任せ方を知らないのか、それとも
    そもそもの考え方がまだ不十分なのか、、、
    関係著作をもっと読んで学びたいと思った。

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著者プロフィール

東京都公立小学校主幹教諭
杉並区教育研究会体育部研究推進委員長。日本学校教育学会会員、体育授業研究会会員。都内複数の小学校で講師を務める。体育科教育(大修館書店)に執筆。共著に『「はじめに子どもありき」の理念と実践』(東洋館出版社)『小学校低学年 体育の授業 (新みんなが輝く体育1)』(創文企画)など

「2022年 『子どもの事実に向き合う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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