武器としての図で考える習慣: 「抽象化思考」のレッスン

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  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492046685

作品紹介・あらすじ

なぜ頭のいい人は図を描いて考えるのか?
MBA/Ph.D×外資系コンサル×大学教授として
ビジネスの最前線で30年考え続けてきた著者が
誰でもできる「深く考える」メソッドを体系化!

感想・レビュー・書評

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  • ずっと読みたかった本。ポンチ絵をつかって、わかりやすく考えるのが目的です。

    ・図に描けるのは、大事なものであり、論理であり、本質になる
    ・図を描くことは「現実を抽象化」すること
    ・3つある図(概念図、構成図、分析図)ここでは分析図の解説はしない
    ・大事なことだけを書くと、本質が現れる
    ・箇条書きは3つにするとわかりやすい

    ・使うのは5種
     ①ビジネスモデルキャンパス(よくコンサルが使う、A3の図表(鳥瞰図)
     ②ピラミッド グルーピング、関係性
     ③田の字 対立する2要素の対比、要素分解 PPT
     ④矢バネ 動的(流れ、入出力、原因と結果)
     ⑤ループ つながりを表現(全体的、俯瞰的、動的)正のループ、負のループ、因果

    ・図を描くことは考えるプロセスそのもの
    ・図を組み合わせて全体像を拡充する

    ・図を使って「考える力」をアップしよう。が結論です。

    目次は、次の通りです。

    はじめに

    序章 図で考えると仕事も人生もうまくいく
     1 どうすれば「深く考える」ことができるのか
     2 これからますます必要になる抽象化思考
     3 誰でも身につけられる。絵心はいらない

    Part1 基礎編

    第1章 なぜ図を使うと考えが深まるのか
    第2章 「概念図」を描いてみよう
     
    Part2 実践編

    第3章 使える型①ピラミッド
    第4章 使える型②田の字
    第5章 使える型③矢バネ
    第6章 使える型④ループ
    第7章 図で考える達人になる

    おわりに

  • もともと図で考える習慣はあるものの特に規則的に活用は出来ていなかった。僕にとって、どのように図を活用すればよいかを教えてくれる良書だった。

  • とても読みやすく自分のインスピレーションが刺激された!著者は本当にロジカルに思考するのが楽しく好きなんだろうな、と伝わってきた。

    今の仕事は、あーこの掴みどころの無い課題どうしよー?という場面にたくさん出くわす。そういった時は、まずはキーワードを丸や四角で囲んで、矢印や線で結ぶだけで、右脳の機能が動き始め、何か解決の糸口が見つかる気がした。

    図は完成させるのが目的ではない。図はじっくり寝かせればいい。未完成の図を宙ぶらりんにする居心地の悪さに耐えながら、頭の中のイメージ反復し、発想が湧くのを待つ。電車に乗ってる時に、あ、あの図の右下のあたりに、このポイントを足すと良さそうだ、という具合に。少し「限りある時間の使い方」にも通じる考え方と感じた。

    • アンシロさん
      INSPIRE@JTCさん、はじめまして。フォローして頂ましてありがとうございます(*^^*)

      本棚を拝見して、考え方や内面を変える書籍を...
      INSPIRE@JTCさん、はじめまして。フォローして頂ましてありがとうございます(*^^*)

      本棚を拝見して、考え方や内面を変える書籍をたくさん読まれていたのでぜひぜひ参考にさせて下さい。

      休職中、病院のリハビリで図や数字を覚えたり書き出したりをした時に記憶するのにとても苦労しました^^;極力記憶しない、脳の使い方のクセがついてしまってたようです。。

      いつもサラッとだけ話を聞いて、取り掛かる時に深く調べたり周りに聞くような仕事のスタイルでした。しっかり記憶して、頭を鍛えないとダメですね^^;
      2023/12/13
    • INSPIRE@JTCさん
      ありがとうございます!思考系、モチベーション系、人間関係系、エンタメ系と幅広く読んでます。よろしくお願いしますっ。
      ありがとうございます!思考系、モチベーション系、人間関係系、エンタメ系と幅広く読んでます。よろしくお願いしますっ。
      2023/12/15
  • どんな図を、どういう意図で用いるのかという点では、筆者の考え方からヒントを得られたところも沢山あった。

    1.論理構造を捉えるピラミッド
    2.全体を捉える田の字
    3.流れ、動きを捉える矢バネ
    4.ダイナミズムを読み解くループ

    については、実践編が付いている。

    抽象化と具体化。
    同じ内容でも、何を基準にまとめるのか。

    変化を表す矢印とか。まとめる点線とか。
    そういうシンプルな働きを知るだけでも、じゃあこういう内容の時はこういう図にまとめられるんじゃないかと考えが進む。

  • ビジネスや課題解決の局面で使える図のパターンが紹介されている。

    自分は以下の3つが使えそうだと思った。

    ・ピラミッド
    原因を分析するときに使えそう
    漏れなくダブりなく考えることが重要そうだと思った
    階層を増やせばなぜなぜ分析も捗りそう

    ・田の字
    2つの軸で物事を考える方法
    打ち手を考えたり、複数の候補を1つの図の中でマッピングするときに使えると思った

    ・おでん
    四角が現場、丸が目標、三角が道筋の役割をしたフレームワーク
    やることの整理や、アイデア出しなどで応用できそうだと思った

  • 抽象化のために図示は本当に大事。
    出来るようになっていきたい。
    本は思考法というより図の書き方ハウツーが多い印象だった

  • - 「どんな図を使って思考を整理するか」ということではなく「思考の整理をするためにどんなふうに図を活用すればよいか」ということが書かれている。図で物事を整理することが目的ではなく、あくまで思考や物事の整理の手段として図を使うという選択肢を示してくれている
    - 最後に書かれていた「考える力を高めるのに遅すぎるということはない。あとはやるかやらないか」というのが刺さった。結局、何事もこれなんだよな
    - 「自分の考えた理論や見聞きした理論を抽象化して頭の中に蓄積すると、後でどこかで役に立つ。そういう自分の頭の中のパターンに物事を当てはめて理解できる人は、記憶力が良い」とあった。これは、プログラマー脳にあった「優秀で生産性の高いプログラマーは、プログラミング言語の概念や文法やコードをチャンク化して理解している」にもつながる記述だなと感じた。

  • 仕事でもっと考えないとと思ってはいるものの、そもそも考えるとはどういうことなのか?考え方のヒントを得たいと手に取りました。
    頭の中で考えていてもダメ。
    まずは図を描いてみる。
    図を描く作業は「考えるプロセス」そのもの。
    図との対話によって考えを広げて深めるのが「図を描くこと」の目的だとありました。
    そのためにもフレームワークを多く知っている方が役に立つため、引き出しを増やす必要があるとのこと。
    これからは頭の中ではなく、紙に描いて考えていこうと思います。

  • 「図で考える」というキーワードに惹かれて図書館の予約を待って読了。
    冒頭で述べられているような要点には共感できるのだが、話が各論に入っていくとたちまち退屈でページをめくるだけになってしまった。「図で考えるとビッグピクチャーが描ける」とか「図で考える時にはパワポではなくて紙に筆記具で描く」というのは本当に納得できるのだが、その図のパターンとして4種類を上げて詳細に説明する本論が始まると、申し訳ないが本当に面白くないのである。あくまで「使える型」の紹介というスタンスをとってはいるものの、そんなに詳細に使い方を説明すると、それに当てはめようという硬直思考になりそうで本来の意味が失われるのではと心配になる。
    そして何より、本書には構造的な欠陥があるように見える。というのは、「図で考えると言葉でくどくどと説明するよりもスマートである」ということを、他でもないその文章でくどくど説明するというドツボにはまっているように見えるのである。なんかモヤモヤするなーと思いながら我慢して読んでいたところで、そういうことか、と気がついた時にはちょっと笑えた。そして憂いなく飛ばし読みできました。
    あと、この著者は文章にちょっとクセがあり、「……。」で終わる段落がしばしば現れる。エッセイ以外でこんなにこの形を使う文章は初めて見た。しかも時々は「……(笑)。」になっていた。親しみやすくしようとした結果なのかもしれないが、内容との違和感がハンパなく、それも飛ばし読みの原因になったと思われる。
    仕事でポンチ絵を描く必要があるけどどうもきっかけがつかめない、という苦手意識のある人には良い導入になるのかもしれない。

  • タイトルとして興味共感があり、読書。
    事例も豊富で、抽象的に事業を捉えるトレーニング、イメージ化にもつながる。
    非常によい本。

    メモ
    ・図で考えることでビッグピクチャーすなわち全体像が描ける、論理展開が明確になる、構造を的確に把握できるという便益がある。抽象化して捉えられるというところ。
    ・図を描くことは現実を抽象化するということであり、その部分に価値がある。
    ・図を描く作業は手で考える作業であり、自分自身との対話。考えを深め整理するプロセス。
    ・概念図、構成図、分析図
    ・概念図の基本
     複雑な図形は使わない。四角は硬め、丸は軟め程度で
     文字は少なめ、短め。なるべく単語で。右脳的に
     線を使って関係性を理解
     大事なところを強調する
     周りに余白を残しながら描いていく。答えは余白にある。健全に疑い可能性を考える
    ・軸の見つけ方
      対立する2つの項目 量質、掛け算になる2変数
      要素分解・2属性 デザイン機能、見た目味など
      原因と結果  
    ・補助線の活用。マトリックスの右上を狙わずに、補助線をひいて、その少し内側を目指す。
    ・基本の図形、ピラミッドとマトリックス
    ・ヤバネ。動的なものを表す図
    ・矢羽3つの視点
      矢羽のどれかを直す
      矢羽の間を調整する
      矢羽の統合削除、逆転など再構築
    ・矢羽2次元
      意味ある塊を5−6個括り出す
      矢羽を横軸として縦軸を設定する 時間✖️中身 質✖️量
      変形・変化、関係性、因果の流れ、力関係に着目
    ・デコンストレクションによる新しい事業モデル
      レイヤーマスター
      オーケスとレーター
      マーケットメーカー
      パーソナルエージェント
    ・要素を書き出して、関係性を考え、自己強化型ループをはっきりさせる

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著者プロフィール

筑波大学ビジネスサイエンス系教授
1965年生まれ。東京大学教養学部卒、東京大学大学院理学系研究科修士課程修了。マサチューセッツ工科スローン経営大学院(MBA)。ベイン・アンド・カンパニー、デル、スターバックス、ローランド・ベルガー等を経て、2017年より現職。

「2022年 『ビジュアル ロジカル・シンキング<第2版>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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