LEADER'S LANGUAGE 言葉遣いこそ最強の武器

  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492046890

作品紹介・あらすじ

・話題書「米海軍で屈指の潜水艦艦長による「最強組織」の作り方」の続編!
・組織やチームの暴走を食い止め、最強チームを作るための「伝え方」を学習!
・部下を持つ前に知っておきたい、正しい言葉でチームを導くための新しいパラダイム!
・海軍のお荷物だった潜水艦サンタフェ乗組員134人をたった一年で成長させたリーダーシップをフレームワーク化!
・部下に強要し、服従を強いるリーダーが後を絶たないのはなぜか? 悪いのは人ではなく、古い仕事の仕方である!
・上の人が話し、下の人が黙る、という構図からは正しい改善は生まれない!
・上の人=決断者、下の人=実行者という産業革命期の役割分担では変化の激しい時代で生き残れない!
・全員で仮説を構築し、検証する。能力を証明するのでなく、常に学習モードでいるための新しいプレーブックとは?
・チーム全員が安心して働けるリーダーの言葉遣いはここが違う! よい伝え方、悪い伝え方を徹底的に研究!

感想・レビュー・書評

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  • 『感想』
    〇リーダーの言葉遣いが組織を変えていくということはよくわかる。だが実際に運用していく際に矛盾を感じる部分がある。

    〇言葉って、伝え方を考えることや正しいことを言うことで相手に与える影響は変わるが、それとは別の視点として誰が言うかも重要だ。

    〇言葉を発する相手が能力のある人、人間性に優れている人、信頼できる人であれば、発言力というより発言信頼力が上乗せされる。これは地位とか関係なく、感情の共有が生み出すものだと考える。

    〇しかし組織には規律が必要で、感情の共有ではなく事実の共有のみを求められたりもする。特に上部組織に行けば行くほど。そこではこの本で挙げられる言葉遣いは難しいなと感じた。

    〇言葉のリーダーシップの効果が高いのは、現場に近い組織、それも思考と行動の両方をこなす人が多い組織なんだろう。

    〇思考と行動の両方をこなす人を多くすれば、両方の経験から意見が出るようになるため組織にとって有用。またただ言われたことをやるといった思考をなくすこともできる。

    〇行動しながら思考をすることを大概の人は行っているが、深く思考するときには行動を止めて思考に100%エネルギーを使いたい。

    〇言葉遣いを変えることは、相手を尊重することにつながる。それができることがすでにリーダーとしての資質が高いんだろうな。

    『フレーズ』
    ・結局のところ、リーダーシップは言葉から始まる。私が乗員たちとのコミュニケーションで使う言葉を変えると、彼らが私に話しかけてくるときの言葉や、乗員どうしが話すときの言葉も変わった。話すときに使う言葉が変わると、艦内の文化も変わった。文化が変わったことで、われわれが生み出す成果にも変化が現れた。使う言葉を変えたら、世界が変わったのだ。(p.8)

    ・職場の空気を変える6つのプレー(p.14)
    ①時計を支配する(旧:時計に従う)
    ②連携をとる(旧:強要する)
    ③責任感を自覚して取り組む(旧:服従する)
    ④事前に定めた目標を達成して区切りをつける(旧:終わりを決めずに続行する)
    ⑤成果を改善する(旧:能力を証明する)
    ⑥垣根を超えてつながる(旧:自分の役割に同化する)

    ・思考にはバリエーションを増やすことでメリットが生まれるが、行動にはバリエーションを減らすことでメリットが生まれる。この違いは重要だ。(p.51)

    ・仕事の効果を高めたいなら、思考と実行を行き来する必要がある。ところが、私たちが職場で使っている言葉は行動を促すものばかりで、思考は促さない。(p.56)

    ・服従では、要求される最低限のことしか行おうとしない。一方、責任感を持って取り組むと、自発的な努力が生まれる。(p.168)

    ・一体となって労うとはどういうものか。それは、相手の言動を評価することなく感謝を伝えることであり、良し悪しを判断することなく見たままの感想を伝えることであり、褒め称えるのではなく相手の言動を尊重することである。(p.211)

    ・不確かなことについて話しているときに、批判ではなく観察した意見を優先するには、動詞より名詞を使うようにするといい。(p.273)

  • リーダーシップ論。
    質問など浮かぶ言葉の選択肢の提案。
    ファストアンドスローのシステム2の意識。
    よく聞く話の実践編。
    労いが大事で評価や褒めの使用は慎重に。

  • 組織やチームがなぜ間違えった判断を陥るのか
    実際にあった貨物船の沈没事故の記憶をもとに
    わかり易く解説がされている。
    日本は、古くから上意下達や年功序列の意識が高いから
    言葉遣いや言い方など心理的安全性につながる効果は大きいのかも
    あと、作業に集中する赤ワークと判断や思考をする青ワークという考え方も面白かった。

  • リーダー自身の使っている言葉を見つめ直すことと、それによる組織の変化を説いた本。良い内容だったが、何故か頭に入ってこず…。何度か繰り返される話あり、構成としては親切な方だと思うし、訳も読みづらくはないんだけど…。青ワーク、赤ワークの話は参考になるが、結構なページを割いていて若干怠かった。 少し置いて、改めて読んでみようとは思う。

  • 読み続けることが難しい本

  • ちょっと読むのがしんどかった。。。

  • 時間が支配する赤ワークと思考が支配する青ワークとの対比で仕事の進め方を解説。赤ワーク偏重の仕事では大きなミスが起こっている。

  • 良い組織にするためには
    リーダーの言葉遣いを変えることにより
    その言葉からチームの行動が変わる
    という考え方には納得できました。

    この本に記載されているとおりにできれば
    良い組織にはなりそうですが、
    この本の通りに組織を作るためには
    会社のトップからこの考え方に同意する必要がありそうです。

    まだすべてを理解できず、
    知識と行動が伴うには時間がかかりそうなので、
    定期的に読み返したい本です。

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