きみのお金は誰のため: ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」【読者が選ぶビジネス書グランプリ2024 総合グランプリ「第1位」受賞作】

著者 :
  • 東洋経済新報社
4.01
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本棚登録 : 5198
感想 : 306
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492047354

作品紹介・あらすじ

話題沸騰!Amazonベストセラー総合1位!!大人も子どもも知っておきたい、経済教養小説!絶賛の声、続々!「こんな本が読みたかった!お金の常識がガラッと変わった」(20代、IT)「目から鱗で一気に読んだ。中学生の息子にも読ませたい」(40代、営業)「ハッとするような言葉の連続。ラストでは涙が溢れてきた」(50代、経営)所得、投資、貯金だけじゃない、人生も社会も豊かにするお金の授業、開講!今さら聞けない現代の「お金の不安や疑問」を物語で楽しく解説!・日本は借金まみれでつぶれるの?・少子化でもやっていける方法って?・物価が上がるのと下がるの、結局どっちがいい?・どうして格差が広がるの?・貯金をしても老後資金の問題は解決できない・貿易赤字が「本当にヤバい」理由は?「お金の本質」がわかると、人生の選択肢が増える! お金の不安がなくなる!「え、そうなの?」が「そうだったのか!」に!6つの謎で世界の見え方が変わる!・お金の謎1:お金自体には価値がない・お金の謎2:お金で解決できる問題はない・お金の謎3:みんなでお金を貯めても意味がない・格差の謎:退治する悪党は存在しない・社会の謎:未来には贈与しかできない・最後の謎:僕たちはひとりじゃない◆本書のあらすじ◆ある大雨の日、中学2 年生の優斗は、ひょんなことで知り合った投資銀行勤務の七海とともに、謎めいた屋敷へと入っていく。そこにはボスと呼ばれる大富豪が住んでおり、「この建物の本当の価値がわかる人に屋敷をわたす」と告げられる。その日からボスによる「お金の正体」と「社会のしくみ」についての講義が始まる 。

感想・レビュー・書評

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  • 名著「お金の向こうに人がいる」の作者が小説を書いたという。これは読まないわけにはいかない。というわけであの本に書かれていた内容が物語形式で語られていました。たいへん、美しい話しでした。

  • お金の考え方を変えてくれる本。みんなで貯金しても意味がない、お金で解決できる問題はない、お金自体には価値がないなど深い話が多く勉強になった

  • 知識・教育書評
    読書レベル 初級
    ボリューム 247頁
    読みやすさ ★★★★★
    知識・教養 ★★★★
    理解度   ★★★
    実現度   ★★★★
    影響度   ★★★★★★!
    一言感想:
    お金の勉強「初心者」の方、社会に出て働いている方、仕事で悩んでいる方にオススメの1冊です。

    お金の知識者(ボス)との問答法という展開で話が進みます。主人公が読者の代わりになって、ボスに様々なお金に関する質問をしてくれるので、非常に読みやすいです。私はこの本に高校生くらいに出会いたかったです。

    例えば、コンビニでおにぎり1つ買った時に感じる感情が、この本を読む前と後では全く違ってきます。そういう意味で、読後の影響度が非常に高く知識を得られた実感が湧きました。

    また、最後のサプライズな展開にめちゃ驚かされました。お金の知識本だけと思って読み進めていたので完全に油断してました(笑。

  • 面白かったです。
    自分にも子供が出来たら
    ぜひ読ませたい内容でした!
    お金の本質を分かりやすくストーリー仕立てで
    解説していて、今までの自分にない視点を
    得ることが出来ました!

  • 帯の「お金の教養小説」「読者が選ぶビジネス書グランプリ2024第1位」が目に留まり購入。

    中学2年生の男の子が、ひょんなことからお金持ちの男性と出会い、その男性から「お金」と「社会」の本質について学ぶ物語となっています。

    物語の序盤でお金持ちの男性から3つの真実が告げられます。
    1、お金自体には価値がない
    2、お金で解決できる問題はない
    3、みんなでお金を貯めても意味がない

    「いやいやいや」と主人公と同様の反応をしましたが、読み進めると、一つずつ腑に落ちていきます。


    いつからか「働くこと=お金を稼ぐ」と脳に刷り込まれていました。
    でも本来は「働くこと=人の役に立つこと」そして、その対価として、「お金」を貰えている。
    少しの違いかもしれないけど、この意識があるか、ないかで働く気持ちが変わると感じました。

    「ぼくたちを広げる」

    この一文が一番心に残りました。
    私が小さい頃と今を比べると確かに、「ぼくたち」の範囲が随分と狭くなった気がします。ぼくたちの範囲を少しずつでも広げられるように意識していきたいと思います。

  •  喜多川泰さんの本の経済版のようだった。
    「格差のない豊かな生活を提供する人々が、結果的にお金持ちになっている」というところなどは、そうとは言い切れないんじゃないかと思ったが、読んで良かったと思える1冊だった。最後は、ただの経済本ではなく、物語としても楽しめるストーリーだった。

    (響いたところ抜粋)
    ○お金のために働いていると思っていた時は、味方のいない世界で、1人で生きている気がしていたんだけど、誰かのために働いているって考えると、世界が広がって見えるわね。
    ○愛って、常に時差があって届くんじゃないかな。 時差があるからこそ未来に続いていくんじゃないかな。
    ○過去から現在、現在から未来への贈与で社会はできている。
    ○愛する人を守ろうと思うと、社会が他人事でなくなる。
    ○表からはモノとカネの流れだけが目につきやすいが、お金の向こうには必ず人との関わりがある

    1)お金自体には価値がない お金によって、人々が支えあえる社会が実現している
    2)お金で解決できる問題は無い。お金が商品に変わるのではなく、自然資源に無数の労働が結びついて、商品が生産される。問題を解決しているのは、お金自体ではなく、お金を受け取る人々。
    3)みんなでお金を貯めても意味がない。

    借金する国ではなく、働けない国が破綻する。外国に頼る以上、外国に対してどんな価値を提供できるかを考える必要がある。働くとはお金を稼ぐことではなく、誰かの役に立つこと。
    “ぼくたち“の範囲を一番広げられるのは、未来を共有すること。そして、人を愛すること。

  • 経済のことが分からない
    お金儲けもできない
    でも知りたい
    「お金の教養小説」っておもしろそうだなと
    人気があって、図書館予約がすごい数
    Amazonポチッとな

    〈「お金自体には価値がない」「お金で解決できる問題はない」「みんなでお金を貯めても意味がない」 お金の謎を解いたとき、社会の見え方が変わった−。学校では教えてくれない「お金と社会の本質」がわかる経済教養小説。〉

    個人の視点でお金に振り回されず
    ・共通の目的
    ・人を愛すること
    これが大切
    うーーーん

    読んでよかったとは思う

    ≪ 人のため お金は単に つなぐだけ ≫

  • いやいや何で経済本で泣かせるのか!

    泣けましたw

  • なるほど、お金の役割に考えさせられる。
    しっかり理解するには時間がかかるかも知れないが、主人公の少年のように、少し救われた感があって、今年に入って初めて教養を得た一冊なのは間違いない。
    最後のほうはベタな感じもしたけど、トータルでは興味を惹くストーリー展開と、章ごとにポイントがまとめられているのが良かった。
    おすすめです!

  • 今月のマネー本として読んでみました。
    ライトノベルのような感覚でストーリーは進んでいきますが、言っていることは結構難しい。
    私自身、読んでいる時は「フムフム」という感じでしたが、時間が経った今理解できているかと言われると、「うーーん」な感じです。

    そんな状況ですが、私が学んだこと、感じたことを書いていこうと思います。
    お金を学ぶ事とは、2つの面があると思いました。
    「個人としてのお金」と「社会としてのお金」。
    私は前者のほうを念入りに勉強していましたが、後者に関してはあまり意識していなかったことに気づきました。
    個人的に節約・投資の知識を得ることも必要ですが、社会全体のお金のあり方を考えていくことも大切だと思いました。そして、何より重要なのは行動することです。「自分だけやっても何にもならないんじゃ……」と思うのではなく、自分も社会の一員であると認識し、行動していくことが世の中に変化をもたらすのだと思いました。(寄付、選挙などが分かりやすい例ですね)

    ”問題なのは、『社会が悪い』と思う事や。社会という悪の組織のせいにして、自分がその社会を作っている事を忘れていることが、いちばんタチが悪い”(抜粋)

    一人の行動が積み重なれば大きな力となります。
    力が大きくなれば、社会は変わっていきます。(変わらざるを得ないと言ったほうがいいかも)
    それが自分の子どもや大切な人を守る社会へと変わっていくのだと思いました。

    ”愛する人を守ろうと思うと、社会が他人事でなくなる。”(抜粋)

    上記は本の中で登場するフレーズですが、私自身は子どもをもってから感じるようになりました。
    お恥ずかしいことですが、独身のときは社会のことを考えられなかった。自分だけ良ければいいし、何かあっても自分だけ我慢すればどうにかなるって思っていた節があります。
    しかし、そこに子供や家族が関係してくると、そういうわけにはいかないのです。社会の力を借りないと解決できないことが多いのです。(保育園とか、公園で遊ばせるとか)
    そうすると自然と社会に目がいくようになり、考えるようになりました。
    税金に対しての考え方も大分変りましたね。

    「お金について考える」というのは、社会をいかに自分事として考えられるか、という事なのかもしれません。

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著者プロフィール

1978年そば屋の長男として生まれる。東京大学理科一類入学後、プログラミングにはまり、国際大学対抗プログラミングコンテストアジア大会入賞。同大学院情報理工学系研究科修士課程修了。
2003年ゴールドマン・サックス証券株式会社入社。以後16年間、日本国債、円金利デリバティブ、長期為替などのトレーディングに従事。日銀による金利指標改革にも携わる。
2019年退職。現在は子育てのかたわら、中高生への金融教育に関する活動を行っている。
本書が初の著書。


「2021年 『お金のむこうに人がいる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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