恐慌脱出: 危機克服は歴史に学べ

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  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492395158

作品紹介・あらすじ

FRB、長期国債の大規模買い切りへ!ついに始まったグローバル量的緩和。日本は乗り遅れてしまうのか。

感想・レビュー・書評

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  •  リフレ派の安達 誠司の著作。金融政策のあり方から30年の世界恐慌を見ているので、中学高校の教科書のルーズベルトによるリフレーション政策を「歴史」的に眺め返すにはいい参考になる。
     著者によれば、ルーズベルトのTVAやニューディール政策より当時のFRBの金融緩和政策の方が、奏功したとする。そのような観点から眺めた経済本は、中々見かけないので、その点が鮮やかに描き出されることになる。
     
     著者や非金融政策派の門倉 貴史の本では、EUの東欧がスエーデン、アイスランド、などからの融資と引き上げが東欧を経済破壊に向かわせたとしている。
      
     安達 誠司は、EUのの方が、米国より金融危機の影響が大きいとしているが、その見方も至極正当であるのだろうと思う。いずれにしても、実務家が書いたので、EUの方の有様が現実として描き出されていて、参考になった。

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著者プロフィール

エコノミスト、丸三証券経済調査部長
1965年生まれ。東京大学経済学部卒業。大和総研経済調査部、富士投信投資顧問、クレディ・スイスファーストボストン証券会社経済調査部、ドイツ証券経済調査部シニアエコノミストを経て、丸三証券経済調査部長。『脱デフレの歴史分析』で第1回河上肇賞、『恐慌脱出』で第1回政策分析ネットワーク賞受賞。

「2018年 『デフレと戦う――金融政策の有効性』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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