不動産絶望未来 ―これからの住宅購入は「時間地価」で探せ!

著者 :
  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492395400

感想・レビュー・書評

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  • 不動産

  • 「マクロ買い」のポイント

  • 時代は変わり家を買うことがゴールではなくなった。筆者は、マクロ買い(人口動向や立地など多角的な評価から将来的な地価を推測)を推奨しておりごもっともだと思うのだが、肝心のマクロ評価法の記載がない(視点は記載があるのだが・・・・)。もっとも、自分で評価しろということだろうか。
    とはいえ、これから家の購入を考えている人は一読の価値あり。

  • 2012/01読了

  • 土地神話」「持ち家主義」に新局面!これからの住宅購入は「時間価値」で探せ!「土地神話」「持ち家神話」崩壊!本当にそうなるのかなと半信半疑ですが、一読して損は無いと思います。

    『AERA』編集部のエース記者が書いた全く新しい不動産予測本です。僕は不動産に投資するだけの資金や知識が現在無いので、 実際に不動産を扱う機会は現在ありませんけれど、かつて、不動産関係の会社で仕事をさせてもらっていたことがあったということと、最近の不動産の動向が少し気になっていたので、手にとって読んでみることにしました。

    別にそういうことは僕にはあんまり関係ない話なんですけれど、不動産の購入を誤ると、取り返しのつかないことになるんだなぁということがよくわかりました。多分、僕はこの先、持ち家と車を持つことは当分無いでしょう。それはこの本が指摘してあるとおり、前の世代が持っていて当然だというものにあまり愛着も興味も無いからです。おそらく、それだけの資産があるのなら、僕はもっと違うものに資本投下するでしょうね。

    きっとこの本はある程度の不動産に関する知識がある人間が読むと、結構面白いのでしょうけれど、僕が読んでいて面白かったという箇所は「見栄」「夢」「世間体」「男の解消」で不動産を購入すると、後々大変なことになるんだなぁ、というところだけでした、あと、最近独身の女性で高級マンションを買う方が増えていると聞きましたが、営業マンのセールストークを聞く前に、ぜひこの本を一読してほしい。そんなことも思いました。

  • もはや所有の時代は終わったとして、不動産は未来拘束装置でしかない、という著者。購入するなら、経済状況を鑑みた「マクロ買い」しかない、と主張。また、住宅地の価値を通勤時間の短さで評価した時間地価で選ぶべきと言っている。

  • 著者は「AERA」の編集部記者。
    結構ウィットに富んだ人とみえ、不動産のことを面白おかしく書いている(やや独善的なところがないでもないが)。

    まず、著者は、不動産価格はマクロ経済の動きに連動しているので、経済知識がない人が不動産を買うのは危険だという。
    曰く、「住宅は不動産知識でなく、金利動向、人口圧力、高齢化、GDPデフレーターなど、マクロ状況を理解して買えば損しない」。
    これは、最近私が読んだ「不動産で豊かになる10年先の読み方」(幸田昌則著)でも全く同じことが述べられている。
    また、その内容は一理あると私も思う。

    そして、このような視点で不動産市場を見ると、少子高齢社会を迎える日本では、自ずと住宅需要も退潮となり、インフレや金融緩和による金余り状態が現出しない限り、地価は上がらないという帰結になる。

    また、このような人口減少時代においても、単身世帯は依然しばらくは横ばい傾向のため、都心にこそ住宅需要は残存するが、郊外は新規需要もなく居住者の高齢化とともにゴーストタウン化すると指摘するが、この辺も類書ですでに指摘されていることである。

    では、一体このような状況で不動産は買うべきではないのだろうか?著者は、基本的には賃貸派のように見受けられるが、実際には、2005年に江東区の新築マンションを購入したようである。
    実際著者は、本書の中で、下げ基調の不動産市場にありながらも、「港区、中央区、江東区西部、品川区などの都心や湾岸エリアの一等地など、将来も雇用や所得の見通しがよい地域が値上がりする」という。
    本当は、もうすこし、この値上がりするエリアの分析を詳細に行ってほしかったが、残念ながら上記に引用した程度の内容しかない。

    ただ、この著者の分析も、平成23年3月11日の大震災以降は怪しいものとなったと言わざるを得ない。
    特に江東区やベイエリアなどは、実際、液状化被害が発生したところもあり、豊洲や辰巳あたりのタワーマンション(著者もこのあたりのマンションを購入したと思われる)が多数売りに出ていることはあまり知られていないかもしれないが事実である。
    はからずも大震災が示した埋め立て立地やタワーマンションの脆弱さである。

    このように著者は多角的に不動産を分析しており、読みものとしては面白いが、その一方、著者自身も遭遇していると思われるが、皮肉にも、震災のような不可抗力が不動産マーケットに多大な影響を与えるという視点もおりこむ必要性を感じさせた。

  • ちょっと女性蔑視な視点が気になった。

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