ジャパン・ラッシュ: 「デフレ縮小化」で日本が世界の中心となる

著者 :
  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492396001

作品紹介・あらすじ

経済、そして文明の地殻変動が起こっている。2015年、新世界秩序のすべてが決まる――。これから2年、日本に世界の富が集中する。まさに21世紀のゴールド・ラッシュがやって来る。全世界が凄まじい「デフレ」「大停滞」の波に襲われる中、経済、および文明の辺境から中心へと躍り出る日本の未来を読み解く。

世界的に止まることを知らない「デフレ縮小経済」。そこから多少なりとも脱し、ほんの短い間でも息継ぎをするための方法は二つしかない。一つは無理やり地政学的リスクを炸裂させ、マーケットを揺さぶる方法。そしてもう一つはいわゆるアベノミクスのようにマネーを刷りまくり、これをマーケットにばらまくことでバブルを起こす方法である。しかしながら、マネーを際限なく刷る方法も限界を見せ始めている。これによってハイパー・インフレーションが訪れ、その後にはとてつもないデフレーションがやってくることを専門家であれば誰しもが知っているからだ。もっと簡単にいうと「創られたバブル」は大きければ大きいほど派手に炸裂する。そして二度と元には戻らないのである。次に訪れるのはもっとひどい「デフレ縮小経済」なのである。

「一体どうすれば良いのか」

「アベノミクス」が始まってからかえって漂うようになったそこはかとない不安と高まる疑問。これに真正面に答えるために書いたのがこの本である。(本書「おわりに」より)

感想・レビュー・書評

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  • 2014/05/22:読了
    ジャパン・ラッシュ―「デフレ縮小化」で日本が世界の中心となる
    原田武夫 P87
    1)世界経済の発展に伴い石油の消費量が増えアラブ諸国が儲かる
    2)そのマネーがヴァチカン経由でロンドン・シティに流れ込み、タックスヘイブンに送金される
    3)そこでの取引は米ドル建てであり、アメリカはどれだけ米ドルを刷っても吸収されるポジションを得る
    4)さらに最高格付けで「米国債」が取引され、アメリカはどれだけ借金をしても大丈夫な国になる
    5)そのマネーを国防費につぎ込み、強大な米軍を常にそなえて、景気が悪くなると戦争を引き起こし、軍需で景気を回復することを繰り返す

  • 2050ごろ、世界全体が少子高齢化で基調がデフレになる。そういう意味で日本の決断なきデフォルトが世界の先行モデルとならざるをえない。
    (中国もそうだと思うのだが、、それに規模、時期ともそちらが先行する可能性もあると思うのだが、、、)

    2015までの日本バブル。そこで儲けて現金化しておけ。その後には強烈なデフレになる。

    民族の問題やフラット化と中国のこれから。イランイスラムや日本の今のバブル。

    それぞれネタは面白く読めるが、??ってところも、、多々。

  • 2050年に人口減少に突入し、今までのマクロ経済は崩壊する。
    2050年には、ミャンマーでさえ少子高齢化になる。

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著者プロフィール

株式会社原田武夫国際戦略情報研究所(IISIA)代表取締役CEO。東京大学法学部在学中に外交官試験に合格、外務省に外務公務員Ⅰ種職員として入省。アジア大洋州局北東アジア課課長補佐(北朝鮮班長)などを歴任し、2005 年、外務省を自主退職。2007年、株式会社原田武夫国際戦略情報研究所(IISIA)を設立。2017年より国際商業会議所(ICC)G20 CEO AdvisoryGroupのメンバーを務める。2022年より学習院女子大学で教鞭を執る。『PAX JAPONICA The Resurrection of Japan 』を英国にて出版(2017年)。その他、日独英で著書・翻訳書多数。2023年に立教大学大学院人工知能科学研究科にて修士号取得。独自の手法により作成・提示する「未来シナリオ」は、大きな反響を呼んでいる。

「2023年 『図解でわかる! 2030年の未来予想図』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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