データで読み解く中国の未来―中国脅威論は本当か

著者 :
  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492444184

作品紹介・あらすじ

【水野和夫氏・推薦】
中国の未来は、アジアの覇権国家か、普通の開発途上国か?
高い評価を得た『データで読み解く中国経済』の続刊・未来分析編、遂に刊行!

 米国が覇権を確立して以降、中国はもっとも手ごわい相手である。だから、対峙することに躊躇している。日本の保守系メディアが言うように、オバマ政権が弱腰だからではない。共和党政権でも中国と真正面から対決することはないだろう。
 中国は太平洋を二分して、西側を中国のテリトリーとする案を米国に提案している。そこに「中華帝国」を作る。10年のスケールで考えれば、米国はその提案を飲む可能性が高い。米国と中国の妥協が成立すれば、日本はアジアで孤立する。日本は20世紀に米国と安保条約を結んだことによって大きなメリットを受けた。だが、21世紀にあまりに米国を頼っていると、米国と中国が話をつけた場合に、大きなデメリットを被ることになる。この辺りのことは、もっと真剣に議論しておいたほうがよい。(本文より)

感想・レビュー・書評

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  • 中国のDATAで真実を解明する、この試みは成功している。Factの重要性☆
    経年変化を見ると「構造問題か否か」が判る。ex 対中の輸出・輸入→大きな変化
    1.輸出伸びない日本 アベノミクス・円安の期待外れ
     世界貿易は拡大 牽引は中国・米国・ドイツ 日本はシェアダウンの一途
     最後の勝負は「自動車」中国が虎視眈々と,狙っている
    2.必要なのは「輸出拡大戦略」
     コロナまでは輸出拡大=経済成長であった
     日本は中国に既存の輸出を奪われ、「新たな輸出」を作ることが出来なかった
     「観光拡大」で代替しようというのがアベノミクス
     しかし量の拡大は限界に当たり、コロナで頓挫して良かった
     長期的戦略を作れるか? 高付加価値戦略を

  • ■書名

    書名:データで読み解く中国の未来―中国脅威論は本当か
    著者:川島 博之

    ■概要

    アジアの覇権国家か?普通の開発途上国か?高い評価を得た『データ
    で読み解く中国経済』の続刊・未来分析編、遂に刊行!
    (From amazon)

    ■気になった点

    なし

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著者プロフィール

川島博之(かわしま・ひろゆき)
ベトナム・ビングループ主席経済顧問、Martial Research & Management Co. Ltd., Chief Economic Advisor。1953 年生まれ。1983年東京大学大学院工学系研究科博士課程単位取得退学。東京大学生産技術研究所助手、農林水産省農業環境技術研究所主任研究官、東京大学大学院農学生命科学研究科准教授を経て現職。工学博士。専門は開発経済学。著書に『日本人が誤解している東南アジア近現代史』(扶桑社新書)、『戸籍アパルトヘイト国家・中国の崩壊』『習近平のデジタル文化大革命』(いずれも講談社+α新書)、『「食糧危機」をあおってはいけない』(文藝春秋)、『「作りすぎ」が日本の農業をダメにする』(日本経済新聞出版社)等多数。

「2021年 『中国、朝鮮、ベトナム、日本――極東アジアの地政学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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