ミッシングリンク―デジタル大国ニッポン再生

著者 :
  • 東洋経済新報社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492502389

作品紹介・あらすじ

電機・情報通信産業の5つの環が切れている!つなげば日本は浮上できる-霞ヶ関からの緊急提言。

感想・レビュー・書評

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  • 5つのミッシングリンクとして、
    1.機器とサービスの一体化が欠けている
    2.供給者と利用者の協働関係の構築
    3.情報通信産業と他産業の協働関係の構築
    4.国内と国外
    5.官と民
    自社の足らざる技術、持たない技術は他者と連携する

  • 谷脇審議官の講演はとても素晴らしく、結構感動だったのでこの本を衝動買い。よく読んで勉強しようかと、、、
    ところが読んでみると、ちょっとがっかり。驚くような新しいことが見つからない。
    新しいBiz発見の視点を得ようと思っていたが残念。

  • デザインもサービスもアップルにやられっぱなしという感じがしないでもないが、一時期、デザインはソニーというときがあった。ウォークマンが出てから、音楽プレーヤの代名詞だったし、ウォークマンを真似た製品はやっぱり真似たものにしかすぎなかった。そこには小さなものを作る技術があり、使い方を含めてデザインするデザイナーがいたからだ。ある意味エコシステムがそこにあったわけであるが、今はこのエコシステムの範囲が広くなった。アップルは、音楽プレーヤと音楽サービス(販売)をセットにしてエコシステムを作り直してしまった。
    海外ではM&Aや企業連携によって拡大したエコシステムがどんどん作り出されているが、こうした連携が苦手な日本企業は大きなエコシステムが作れないままでいる。この穴のあいた状態をミッシングリンクと言っている。今、日本の電機・IT産業では、機器とサービス、供給者と利用者、情報通信産業と他産業等でミッシングリンクがあるとしている。今後、スマートシティ、クラウド、ビッグデータといったキーワードで表される分野であり、独占ではなく連携によってエコシステムを作り上げる発送が必要だ。

  • 気鋭の総務省大臣官房審議官である谷脇氏の著。
    2012年6月発行なのでまだ内容が新しい。
    帯には「霞が関からの緊急提言」と書かれているが、むしろ現状の問題点を整理したものと位置づけるべき。著者もあとがきで「議論のたたき台になれば幸いである」と仰っており、まさにその通り。
    そして議論の叩き台にふさわしく、中身のほとんどは氏の膨大な情報量を5つの「ミッシングリンク」の観点から整理したものとなっており、この業界に明るくない人にとっては目が回るほどのキーワードの嵐。私も個々の項目は知ってはいたものの、いざこのように整理して本を書けと言われても無理。これだけでも瞠目。
    一方で、これだけの情報を浴びてしまうと、やはり処方箋を期待してしまうが、そこは読者の宿題。単純に「これらのミッシングリンクを埋めればOK」というものではなく、なぜこれまで日本はここを埋められなかったのか、日本もこれを自ら埋めて欧米に伍していくことが本当に望ましいのか、といった幾つかの根深い論点が残されている。ひとつヒントとして取り上げられているのは「オープンイノベーション」。
    本書の最後の方で、官の果たすべき役割について若干述べられているが、やや控えめに感じる。日本における官の役割は特に重要。

  • 【】

  • 【新刊情報】ミッシングリンク 007.3/タ http://tinyurl.com/bvrhshm 日本の情報通信産業は、エコシステムを成立させるためのリンクが欠けている。日本の情報通信産業が抱えているミッシングリンクについて解説し、それを埋めるための方策を提示する。 #安城

  • たとえば自分の上司とかそのもっと上の上司あたりがこの本を読んで何かの色めき立ったりしたりしたら、やな感じだなぁと思った。

  • コンパクトにまとまった中、「モノ作りの世界はモノの中で価値が完結している。進化させることが出来ない」、「サービス作りが主導する世界への転換」、「市場を形成するのは消費者」、との言葉を噛み締め、消費者と接する事業者として腕まくりした。これが読後感想。

  • いかにも役人が書いた文章。多分文系の役人?物事の理解が浅い!

    ミッシングリンクの根源は霞が関にあるのではないのか?総務省でICTなんてやる必要ないのだ,全部経産省でやればいいのだ。同じようなプロジェクトを総務省と経産省でやってるし。御用学者は2省で違うらしいが。


    2012/08/04図書館から借用;08/10の朝の通勤電車から読み始めて,その日で読了

  • 情報通信産業の現状と課題を端的にまとめてる良書です。今後の課題解決の前提として、皆さんの頭を同じにするためにも、是非一度皆さんに読んで頂きたい本です。

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