戦略分析ケースブック Vol.3: リーボック「イージートーン」/パナソニック「ポケットドルツ」/日本駐車場開発/EMS大手「鴻海」/ドラッグストア業界/日立製作所/パワー半導体デバイス産業
- 東洋経済新報社 (2013年9月27日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492522103
作品紹介・あらすじ
「経営戦略論の知識」と「戦略分析の実作業」。
このギャップの埋め方が見えてくる
市場トレンド分析、マーケティングのSTP、ファイブ・フォーゼズ・モデル、PPM、ニッチャーの競争戦略……MBAの分析ツールを使って、7つの業界・企業を読み解く。
・本書で扱う7つのケース
リーボック「イージートーン」/パナソニック「ポケットドルツ」/日本駐車場開発/EMS大手「鴻海」/ドラッグストア業界/日立製作所/パワー半導体デバイス産業
「経営学の教科書に載っている知識」と「自分一人で行なう戦略分析の作業」という、一見近そうで実はかなり大きなギャップをどうやって埋めればよいのだろうか。これが、まさに本書のシリーズを生み出した基本的な問題意識である。教科書の知識あるいは理論的な知識と、実際の分析作業という2つの間にあるギャップを、どうにかして埋める手っ取り早い方法は、見本を見て真似することである。
コンピュータ・ソフトウェアのプログラマーが、先輩の書いたプログラムを「読み」・「模倣」することでプログラム作成の力量を上げていくように、あるいは統計手法の使い方を統計学の本ばかりでなく、先輩が実践した使い方を見て学んでいくように、戦略分析の思考法を他の人の書いた戦略分析の実例を「読み」・「模倣」することで身につけていってもらいたい。これが『戦略分析ケースブック』シリーズのねらいである。
感想・レビュー・書評
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6章の日立の全社戦略分析はよかった。
4章のホンハイの分析は全体としてありふれた分析だったが、
最後の利益率低下の一因を労働生産性の低下に求め、その労働生産性低下の要因として、売上成長に応じて急速に増えた従業員数とそれによって追加的に必要な管理職者数とのギャップが生じたこと(span of controlが一定だと仮定すると、短期間に1万人以上の管理者を養成・調達しなければならない)だとする仮説は面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示