イノベーション全書

著者 :
  • 東洋経済新報社
3.59
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本棚登録 : 103
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492522257

作品紹介・あらすじ

イノベーションは、かつては、たまに起きる技術革新といった捉え方をされていたが、今日の経営にとっては、もはやイノベーションこそが中心的な活動であり、誰もが取り組む必要に迫られている。しかし、イノベーションについての議論は数多く、現場でも何とかしなければと迫られているが、どれを選んだらよいかもわかりにくく、なかなか実践と手応えを感じることができていない。本書は、古代ギリシャからSDGs、アートからサイエンスまで、歴史、哲学、心理学、デザイン、経営学など、きわめて広範に学問を超えた叡智を結集し、イノベーションへの多彩なアプローチと方法論を紹介するものである。30年前にデザインと経営の融合を提唱した、デザイン思考のパイオニアである著者が、ビジネスパーソンに向けて、古いマインドセットを捨てて、現状から一歩踏み出すための実践的な手がかりを描き出す。世界的ベストセラー『ビジネスモデル・ジェネレーション』で知られるビジネスモデル論の第一人者であるオスターワルダー氏&ビニュール氏推薦。

感想・レビュー・書評

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  • 「ビュリダンのロバ」という中々刺激的な寓話から始まるイノベーションのカタログとも言える本。

    この本を一言で言えば、つべこべ言わずに「Just do it!やってみな」ということだろうか(乱暴すぎ?)。
    その割には300ページにも渡り、
    イノベーションについてあーだーこーだ言っていて、
    不思議な気分になる。
    しかし、著者は自分とは比べ物にならないくらい、
    東西南北様々な分野で知見があるようで、
    色々な分野からの出典が難しくも刺激的で興味深い。
    読んでいるうちに、自分も頭が良くなってきたかのように錯覚してしまいそうになる。
    そして、ふと現実に戻った時、「Just do it!やってみな」が頭に浮かんでくる。
    つまり、イノベーションを起こすには、この本を読むよりも、
    実際に行動を起こした方が早そうだ。

  • 概念がうまくまとまっているけれども、これより先にいくつか読みやすい本を読んだほうがいい。

  • 個人的には能などを引用して書いてあるイノベーションの書籍はあまり知らないので、真新しく感じた部分もあったが
    通して読んでもそこまで重要かつ興味深い内容があったかと言われると疑問ではある。
    著者の研究内容および調査内容が網羅的に書いてある書籍で、掻い摘んで読む読み方で良いと考える。

  • 2021.04.28 著者のこれまでの研究成果がモリモリに詰まったイノベーションに関する智慧の全書。知的な好奇心をくすぐられる。

  • イノベーションを生み出すにはどうすればよいのか? 本書では歴史、哲学、心理学、そして経営学など、学問を超えた叡智を結集し、多彩なアプローチと方法論を紹介する。

    序 章 ビュリダンのロバ
    第1章 この世界のイノベーション
    第2章 野生の視点を回復しよう
    第3章 人間のイノベーションのレシピ
    第4章 目的を生み出す
    第5章 共感を生み出す
    第6章 場を生み出す
    第7章 世界を創る

  • これは誰向けの何を学ぶ本なのか

    グノーモンのL字のアナロジーの発想法はなるほどと思った。新しくはないが発想の基本的な方だと思う

  • アカデミックにイノベーションを理解出来た。個人としてすぐできることは「場」を見つけて踏み入れることかな。

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著者プロフィール

紺野 登(コンノ ノボル)
多摩大学大学院教授
1954年東京都生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。博報堂などを経て、現在、多摩大学大学院教授、慶應義塾大学大学院SDM研究科特別招聘教授、エコシスラボ株式会社代表。博士(経営情報学)。イノベーション経営を加速支援する一般社団法人Japan Innovation NetworkのChairperson理事、Future Center Alliance Japan代表理事、日建設計顧問などを兼務。約30年前からデザインと経営の融合を研究、知識生態学の視点からリーダー教育、組織変革、知識創造の場のデザインにかかわる。主な著書に、『イノベーション全書』『ビジネスのためのデザイン思考』(ともに東洋経済新報社)、『幸せな小国オランダの智慧』(PHP新書)、野中郁次郎氏との共著に、『知力経営』(日本経済新聞社、FT最優秀マネジメント・ブック賞)、『知識創造の方法論』『知識創造経営のプリンシプル』(ともに東洋経済新報社)、『構想力の方法論』(日経BP社)などがある。

「2021年 『失敗の殿堂』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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