企業変革の教科書

著者 :
  • 東洋経済新報社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (484ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492534052

作品紹介・あらすじ

本気で変えたい覚悟のある経営者に捧ぐ。
企業変革(チェンジ・マネジメント)は、経営者に求められる根本的な仕事であり、このために経営者が存在するといってもよい。著者は、マッキンゼー出身で20年にわたり、多様な業界で次世代成長戦略、全社構造改革のプロジェクトにかかわってきた。現在は、ビジネススクールで教鞭ととりつつ、ファーストリテイリングや日本電産をはじめ、日本を代表する各企業のアドバイザーや、30を超える企業での次世代経営者育成にかかわっている。本書では、著者による数多くの変革の経験を踏まえ、内外企業の事例を挙げながら、変革の方法を説いた、著者の仕事の集大成ともいえる一冊。今、なぜ変革なのか(Why)、という意識作りに始まり、企業変革の代表的モデルの解説(What)、変革へのアプローチ(How)、そして、変革者(チェンジリリーダー)になるための条件(Who)を説いていく。V字回復やカリスマ依存ではない、企業の体質改善と、持続的な成長エンジンを組み込むことが最終目標である。

感想・レビュー・書評

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  • 著者の四半世紀にわたるコンサルワークの集大成というに相応しい、すごい読み応え。企業変革というテーマのもとで、取り扱う範囲は広く、通読するだけでは、良さは理解できても消化しきれない。何度も何度も読み返して活用したい。読み応えはあるが、言葉は平易であり、難解さに挫けることはないかも。

  • ・デジタル技術は単に変革の道具(イネープラー)にすぎません。
     →問い:なぜ今、変革が必要なのか、どこに向かって変革するのか、どのような変革プロセスが有効か、その実現に向けての壁は何か、その壁をいかに乗り越えるか
    ・企業変革の4つのモデル
     1. シュリンク・トゥー・グロー
     2. セルフ・ディスプラプション
     3. ポートフォリオ・イニシアティブ
     4. メビウス運動
    ・いったん成功すると、他者に追い落とされるまではその成功にしがみついてしまうのが企業心理ですが、落ちるところまで落ちたら、過去を断ち切って挑戦者として生まれ変われる以外に再生の道はないということです。
    ・勝ち癖をつける、勝ち癖がついている人は、ベストショットしかイメージしません。
    ・リクルートのWCMシート

  • 確かに、教科書。
    教科書としては★5。
    McKで長年にわたり多くの企業の変革を携わった経験と、一橋で教鞭を立っている現在のお立場の両方が、よく反映されている。
    すなわち、現場での経験が抽象的な知恵に昇華され、きれいな言葉で表現されている。

    この手の本にありがちなwhatの議論だけでなく、howとwhoの議論まで踏み込んでいる。
    それにも関わらず、教科書らしい整理された体裁で収まっている。
    このバランス感覚はお見事。

    また、コンサルティング経験が長年されてきた著者だからこそ感じるその限界を、時折本の中に垣間見ることができる点も面白い。
    その主張が、若干浅いように感じる。

    この本に加えて、ミスミの三部作や『企業変革の実務』を併せて読むと、より腑に落ちた形で理解できそう。
    いずれにせよ、プロジェクトが始まるとき/終わったときに帰ってきたい一冊。

  • 実感

  • 最後の最後で、大前さんを組織からはじいたマッキンゼーをdisっているあたりがジワる

    本としてはよくまとまっています

  • さすが、とても完成度高いですが、まあ、確かに教科書でした。

  • 確かに教科書。POIはおもしろい。

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著者プロフィール

一橋大学ビジネス・スクール(国際企業戦略科)客員教授
東京大学法学部卒、ハーバード・ビジネス・スクール修士(ベーカースカラー授与)。三菱商事の機械(東京、ニューヨーク)に約10年間勤務。マッキンゼーのディレクターとして、約20年間、コンサルティングに従事。自動車・製造業分野におけるアジア地域ヘッド、ハイテク・通信分野における日本支社ヘッドを歴任。2010年一橋大学ビジネス・スクール(国際企業戦略科)教授、20年より現職。

「2021年 『稲盛と永守 京都発カリスマ経営の本質』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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