現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート――「6パターン・5ステップ」でどんな難問もスラスラ解ける!
- 東洋経済新報社 (2009年9月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (141ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492556542
作品紹介・あらすじ
1000以上のフェルミ推定問題を解いた東大生たちが、その「とっかかり」と「解法ステップ」を体系化。だれも書かなかったこの体系さえおさえれば、あなたも最高の思考トレーニングができる。
感想・レビュー・書評
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1.この本を選んだ目的
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伊賀泰代さん著の採用基準を読む中で「フェルミ推定」という用語が登場してきまして、学の弱い私はフェルミ推定を知らなかったので、フェルミ推定を理解するために選びました。
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2.概要
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フェルミ推定の体系と解放ステップを提案する解説書であり、それに準拠した問題集でもあります。
フェルミ推定の持つ論理的思考訓練ツールとしての奥深さを感じていただきたいというのがその根幹の趣旨とのことです。
本書はフェルミ推定を解くことで、ロジカルシンキング、仮説思考、モデル化、定量化などの思考プロセスを習得することを目的としている。
パート1が、フェルミ推定についての説明です。
サクッと理解できる内容です。
パート2が、問題集となっています。
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3.感想
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なかなか、面白かったです。
フェルミ推定とは、どのようなものなのかが理解できました。考え方のベースとして、若いうちに学んでおくことは大切だと思いました。
パート1を読むだけで、問題を解かなくても、十分学習になると思います。考え方のベースを理解して、実際に生活の中で活用してみることが、理解を加速させるだろうと思いました。
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4.具体的にどのような点を学習したか?
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フェルミ推定がどのようなものかを学習しました。
フェルミ推定
「日本全国の牛の数」「長野県のそば屋の数」など、直感では見当のつかないような数量を、知っている知識だけをもとに、合理的な仮説とロジックを駆使して、短時間で概算する方法。
【フェルミ推定の基本体系】
(1)ストックと、フロー
ストックは、あるモノの一時点における存在量
フローは、あるモノの一定期間における変化量
(2)所有アプローチと、存在アプローチ
所有アプローチは、手掛かりがモノを所有している主体
存在アプローチは、手掛かりがモノが存在している空間
(3)面積ベースと、ユニットベース
面積ベースは、抽象的な空間をベースにする方法
ユニットベースは、具体的な名前がついた空間(県や市など)や、具体的に形を持って存在している空間(駅やバス停)をベースにする方法
(4)マクロ売上推定とミクロ売上推定
マクロ売上推定≒市場規模推定
ミクロ売上推定≒1店舗ないし複数店舗の売上推定
【フェルミ推定の基本5ステップ】
(1)前提確認
対象の定義を明確にする。
はじめに定数を決め、範囲を限定しておかないと、あとから何を数えているのか混乱が生じてしまう、
(2)アプローチ設定
基本的な式を設定する。
横に展開する。
例としては「日本に鞄はいくつあるか?」
日本における鞄の数 = 日本の人口 × 鞄の平均所有数
何をベースにかぞえるのかを明確にしなければならない。
しかし、鞄の平均所有数は明確にわからないので、適当な値になってしまう。これを、より精緻な式にするために、モデル化に進む。
(3)モデル化
縦に展開する。
例えば、日本に鞄はいくつあるの例であれば、
日本の人口を男女に分けたり、年代別に分けたりする。そうすることで、より精緻な定義となっていく。
(4)計算実行
先を作ったら計算するだけ。
ここでは、スピードと正確性が求められる。
フェルミ推定は完全に正確な数を求めることが目的なのではなく、「数を求めるための計算式をつくる」and/or 「おおよその数を瞬時に求める」ことが目的。
(5)現実性検証
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5.具体的にどのような行動をするか?
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フェルミ推定をマスターしようとは思っていないので、何が分かれば算出できるかという思考を持ち、思考の幅を広げるために活用して行きたい。
何が分かればよいか、何をベースとするべきかは、様々なことにおいて重要となる点なので、しっかりと考えられるようにしていきたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
-就活用の思考力を鍛える本(?)らしい
-一人だと挫折して読めなかったので、友達とやってみた
-普通に楽しかったし日常の場面場面で意外と考えられてないんだなーって思った -
就職活動以来、9年ぶりに読み返しました。今読むとより一層、素晴らしいですね。いくら東大生とはいえ、このクオリティを大学生が書けるというのは感嘆に値します。私は外資系コンサルティング会社で実際にケース面接を担当していますが、冒頭のボルヴィックケースのレベルで回答できる候補者にはまず出会えません。
この本が素晴らしいところは、下記3点。
・素人でも分かるレベルにパターン化したこと
・そのパターンを書中に何度も登場させていること
・置いている値にすべて考え(前提)があること
文句なく星5点です。 -
アプローチ認定→モデル化→計算の手順で実践すると、たとえ結論が間違っていても、論理的で筋が通った仮説思考ができる。
本書を読んでいて重要だと思った点は、前提と定義の確認。質の高い予測をする上で、出発点と方向性を決めることが結構大事だと思った。例えば「日本に電柱は何本あるか?」という問いなら、電柱の定義を明確に定め、合計を導く計算式を自分で考えて立てていくことが必要となる。
あくまで仮定ベースの推定ではあるが、ある程度パターンはあるみたいだから、世帯数、日本の面積、年代別人口比などは軽く頭に入れておいた方がいいかもしれない。-
フェルミ推定自体はパターン把握ゲームの側面もあるし正直下らないのよね。フェルミ推定を通じて企業側が何を見ようとしているのかに本質が宿っている...フェルミ推定自体はパターン把握ゲームの側面もあるし正直下らないのよね。フェルミ推定を通じて企業側が何を見ようとしているのかに本質が宿っている。(そしておそらくそれは本質を見抜く力。)2021/07/19
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就活生やマーケティング、営業担当者などはぜひ読むと参考になる1冊。仮説から結果を論理的に導き出す力があると、それをベースにあとは答え合わせをしていけば良い。サンプルの問題も多く掲載されておりゲーム感覚で取り込める。基本ステップがあるのでそれに沿ってやるだけでどのような問題も一応は考えて、解いてみることが可能になる。単純なモデル化ではなく、デモグラフィック属性の考慮による場合分けなど参考になった
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フェルミ推定の概要は、「自頭力を鍛える‥」でインプットし、本書でアウトプットを重ねるのが良いと思う。
正解のある社会(学校)から、正解のない社会(会社)に出た時に、どう考えるか。それを鍛えられるのがフェルミ推定だと思う。
正解の式を、MECEに因数分解し、分解先の要素を自分の知っていること、解けるものにしていくことが重要だと感じる。
正解A = A要素 + B要素 +C要素 ※MECEに
= A要素(a * b)
+B要素(1-a*b)
+C要素(c * b) -
自分で考えないと身につかない
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フェルミ推定の基礎はわかった。あとは、沢山、問題を解いてみることだろう。
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これは使える。東京にハトは何羽いるのかなど
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フェルミ推定に触れるのが初めてだったので、入門に近い本書を、購入し読んでみた。わかったこととしては、なるべく確度の高い前提情報をもとに推定を重ねていけば比較的説得力のある推定ができることと、繰り返し練習することで精度とスピードが上がりそうだということ。企画業務なので、身につけると役にたつと思った。