コンサルティングの極意: 論理や分析を超える「10の力」

著者 :
  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492557600

作品紹介・あらすじ

顧客から、上司から、部下から「相談される」プロになるための教科書。
戦略コンサルティングファームのトップがプロフェッショナルが身につけるべき「10の力」について伝授する。

聞く力:相談されることから仕事は始まる
先見力:常にクライアントの利益を第一に考える
献身力:正しい方向にクライアントを導けるか
突破力:自分の限界を超えるまで考えて考え抜く
巻き込み力:志とコミュニケーションで人を動かす
共創力:共にプロジェクトを創っていく
好奇心:常に新しいことを学び続ける
歴史観:歴史ぬきにブランドは語れない
忘れる力:ストレスは上手にコントロールする
恋愛力:個人と個人で惹かれ合う関係を築けるか

常に「最初に相談される人」であれ。
ロジカルであるだけでなくクリエイティブであれ。
ストレスは上手にコントロールせよ。

論理や分析に長けていることも大事だが、問題解決させすればクライアントから信頼されるわけではない。
大事な恋人との未来を考えるのと同じように、クライアントとの未来を考え、大きなビジョンを実現させるために解決すべき課題を見つけることができるか。
若手のコンサルタントはもちろんのこと、顧客や上司、部下という「クライアント」に助言をする立場のビジネスパーソンすべてが身につけるべき極意がここにある。

クライアントから信頼が得られれば、「コンペなし」で選ばれる関係になれる。

感想・レビュー・書評

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  • 『インテグリティ』に引き続き、著者の方にご紹介いただいた本。こちらの方が前の著作、かつ、タイトルの通り、よりコンサルタントとしての心構えに特化した本となっている。
    トップコンサルタントとはクライアントのためにそこまでやるのかと身が引き締まる。クライアントのことを調べ、話を聞き、果ては自分が行きもしない飲み会のセッティングまで。。
    コンサルタントと言えば、キレキレで話し上手なイメージだが、まず聞くことが大事という点は励みになった。

  • 現在コンサルタントの方からこれから目指す方まで、コンサルタントとしての心構えや考え方を学べる本だと思います。ちなみに私は入社2年目の時にこの本に出会い、コンサルとしての考え方の基盤となった本のひとつになりました。今でも読み返すことがあるくらい心に響いています。

  • トップが書くさすがの良書。

  • 赤坂Lib

  • ATカーニーの社長が書いたコンサルティングに関する本。
    書いてあることは全く正しいです。が、目新しい話しが無く星3つ。
    ただし、この種の本で長時間労働の弊害について語っているのは初めて見ました。

    若手コンサルタント向けですかね。

  • コンサルティングというよりは、ビジネスマンとしての極意という印象かな。
    まぁ、なんちゃって卒業生からやたらロジカルさばかりを強調した本がだされているので、そうしたことが本質ではないよということなんだと思う。
    カーニーとして出して入るが、紹介されているのは、ブーズやローランド・ベルガーの仕事であろう。

    面白かったのはブランドに関するくだりである
    日本人・アメリカ人とヨーロッパ人とのブランドに対する意識の違いは興味深かった。
    歴史観や美的センスに対する違いとでも言えばよいか。
    アメリカはともかく、日本は歴史もあるし、似たような感覚を持てても良いような気はするが。

  • コンサルタントの教科書

  • コンサルタントとは自分が正しいということを証明する職業ではありません。

    クライアントが何かに悩んでいて、「こうじゃないか」という仮説を持っているとします。そこでコンサルタントは一緒に考えて、もしその仮説が正しければ、「正しいですよ」と背中を押す。その仮説が違ったなら、「こういう選択肢もあるんじゃないですか」と提示する。そしてもしも「あなたならどうする?」と聞かれたら、「私だったらこう考えます」と助言する。そうすることでクライアントは、自分で自分の進むべき道がわかるようになる。その手助けをするのがコンサルタントです。コンサルタントに相談してもしなくても、クライアントは同じ道を選ぶかもしれない。でも相談したことで、より自信をもって選べるようになるかもしれない。あるいはコンサルタントの当初の意見とは違う道を選ぶかもしれないけれど、そのときも自信をもって選べるよう、ガイドをする。それができるのが、本当のコンサルタントだと思います。

    突破力・・・自分の限界を超えるまで考えて考え抜く。
    力士は場所前に死ぬほど稽古をする。リミッターのはずし方を一回身体で覚えると、これくらいやるとリミッターがはずれるということがわかるらしい。ビジネスパーソンが知恵を出すのも、それと同じかもしれません。どこかで一度枠を取り払って突破しないと、本当にすごいものは出てこない。
    人間は生きていくためには、エネルギーを節約してロジカルに暮らしていかないと、いろいろと都合が悪い。だから普段は常識というリミッターがかかっている状態です。だけど、簡単に人が考えつかないようなアイデアが必要なときは、リミッターを切らなければいけない。そのためには自分を追い込まないといけない。自分を追い込むとリミッターが切れて、ルール破りのアイデアが出てくる。

  • 私自身SEからコンサルタントに転職して8年。仕事上、自分が大切にしている価値観や考え方が、適切な言葉で表現されている箇所が多々あり、うなづきなから、ときには、なるほどと感心しながら読みきりました。
    コンサルタントを目指している人、コンサルタントになって数年の若い方には是非読んでもらいたいです。

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著者プロフィール

岸田 雅裕(キシダ マサヒロ)
ラッセル・レイノルズ 日本代表
1961年愛媛県松山市生まれ。東京大学経済学部経済学科卒業。ニューヨーク大学スターンスクールMBA。パルコ、日本総合研究所、ブーズ・アレン・アンド・ハミルトン、ローランド・ベルガー、ブーズ・アンド・カンパニー、カーニーを経て2021年より現職。2014年カーニー日本代表に就任してからは、企業戦略、事業戦略、リーダーシップ開発、M&Aなどの支援を多数行うと同時に、カーニーの日本オフィスを利益と成長の両面でグローバルにも有数のオフィスに導いた。2021年からは、ラッセル・レイノルズ日本代表として「日本の経営者の質を高める仕事」に取り組んでいる。著書に『マーケティングマインドのみがき方』『コンサルティングの極意 論理や分析を超える「10の力」』(いずれも東洋経済新報社)などがある。

「2021年 『INTEGRITY インテグリティ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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