コトラーの「予測不能時代」のマネジメント

  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492557839

作品紹介・あらすじ

グローバリゼーションとテクノロジーによって、いま世界は「乱気流」という新たな時代に突入している。
今日の変化のスピードと衝撃の規模は、いままでよりもはるかに大きい。
企業には、この乱気流のリスクから身を守り、不確実性に対処する仕組みが必要だ。
その仕組みこそ、本書で解説する「カオティクス・マネジメント」である。

「マーケティングの神様」フィリップ・コトラーが教える
不確実な世界で勝つ戦略と仕組み!

感想・レビュー・書評

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  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00593740

    【 電子書籍版 】
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00605261

    グローバリゼーションとテクノロジーによって、いま世界は「乱気流」という新たな時代に突入している。
    今日の変化のスピードと衝撃の規模は、いままでよりもはるかに大きい。
    企業には、この乱気流のリスクから身を守り、不確実性に対処する仕組みが必要だ。
    その仕組みこそ、本書で解説する「カオティクス・マネジメント」である。

    「マーケティングの神様」フィリップ・コトラーが教える
    不確実な世界で勝つ戦略と仕組み!(出版社HPより)

  • コトラーによる、「予測不能時代」にどのようなマーケティングを行い、マネジメントをしていくべきか、の新たな指南書。

    世界とつながり、情報が瞬時に拡散する、不確定要素が多くなってきた現代で、いったいどんなマーケティング手法を取っていくべきか、のヒントを得たくて手にした1冊。

    前半は、「ビジネス乱気流」が大きくなってきた時代的背景を考察した上で、「カオティクス・マネジメント・システム」が必要であることを強く説く。

    でも、「カオティクス・マネジメント・システム」って何?
    また、マーケッターとして、何をしたらいいの?

    そのヒントは、第5章「カオティクス・マーケティング戦略」に記されています。時間がないときは、この章だけでも時間をかけて読み込むことをおススメします。

    「カオティクス・マネジメント・システム」
    1.「早期警報システム」を開発して、乱気流源を検知する。
    2.「キーシナリオの構築」でカオスに対応する。
    3. 優先順位の高いシナリオとリスクに対する態度に基づいた「戦略を選択する」。

    これでもややわかるような、わからないような。。。

    そこで、「カオティクス・マーケティング戦略」を立てる上で考えるべき8つのポイントを挙げています。

    1. コアとなる顧客層の市場シェアを確保する

    2. コアとなる顧客層が重なるライバルのシェアを奪い、さらなるシェア拡大を積極的に推し進める

    3. 顧客のニーズとウォンツが流動的ないまこそ、顧客調査をもっと行う

    4. マーケティング予算を増やすか、少なくとも維持するように努める
    →乱気流で市場が激しく揺さぶられ、顧客も苦労している状況では、コアとなる顧客層向けマーケティング予算のどこかを削ることなど、考えるだけでも最悪のタイミングである。

    5. とにかく安全であることに焦点を合わせ、コアとなる価値観を強調する
    →乱気流に脅えている時は、大勢の消費者が安全性を求めて群がる。いまこそ、自社と自社の製品・サービスに安全や安心を感じてもらうときである。

    6. 効果がないものはすぐにやめる

    7. 最良ブランドやコアブランドは値引きしない

    8. 強気を助け、弱気をくじく
    →乱気流市場では、自社最強のブランドや製品をさらに強化する必要がある。非主流ブランドやほとんど売れない製品に、時間と金を無駄遣いしている場合ではない。


    新味は特にないかもしれない。ただ、「自分の顧客は誰なのか」、科学的に理解した上で、「資源を集中」すること、それも競合よりも早く、顧客の期待を上回る形で、「価値ある体験」を提供し続けること。

    6章では、より経営的視点で、短期と中期(+長期)で持続し成長していくためには何が必要なのか、でまとめます。あらゆる企業との接点の場で、信頼を得続けること、そのための努力を損なわないこと。

    私にとっては、第5章は、今のビジネスに大いに活用できる、もしくは理論的バックグランドと共にチームのメンバーに、なぜそれが必要かを説得するのにとても役立つ章でした。ここだけでも学習する価値があるかと思います。

  • 『カオティクス』の焼き直し、らしい。

    なので、2009年の本。

    よくまとめられてるけど、どこかで聞いたような話になるのは、そりゃ仕方ないですわな。

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著者プロフィール

2022年11月現在
米国・ノースウェスタン大学経営大学院(ケロッグスク-ル)S.C. Johnson & Sons 特別栄誉教授

「2022年 『「公共の利益」のための思想と実践』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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